キバ(nrt) 2013/10了
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
先日、仲良くなった香燐に教えて貰った中忍試験。
(しかも、香燐ちゃんじゃなくて呼び捨てでいいって言ってくれた!)
昨日バイト先に現れたアンコさんといのちゃんにも聞いてみれば、後三日で始まるということがわかった。
アンコさんだけは、他里の友達に聞いた、と言った一言に少し顔を顰めていたが。
「と言うことで、激励したいなと」
「いや、ということが解らん」
「上の文中で察せよ」
「メタ発言やめろ。…てゆーかなんで待機所前よ?」
今現在、私達がいるのは下忍中忍の待機所。
見るからに一般人な私達は結構視線の的になっている。
「いや、ここ居たらキバに会えるかなって」
「それってストーカーの考え方だってイトちゃんは思うの」
「違う!気持ち悪い!純粋な気持ちだし!」
「必死感が伝わりますけど」
つーか気持ち悪いってなんだこら、とイトに絞められながら、グダグダとベンチに座りながら喋っていると足に影が落ちた。
視線をイトから前に向ける。
「やっぱなやっぱな!のぞみちゃんだってばよ!」
「…うずまき君だ」
「そうそう!覚えててくれたんだな!…何してんだってば?」
うずまき君はキラキラと綺麗な金髪を揺らして大きな碧眼で見てくる。
相変わらず整った顔だなぁ。
「ちょっと人待ってんの」
「のぞみ、友達?」
「あ、うん。うずまきナルト君」
「へぇ。私、針之イト。よろしくー」
笑いながら握手がわりに食べていたマポロをあげていた。それを嬉しそうに受け取るうずまき君。
ああ可愛いな。
キバもこれくらい素直で解りやすかったらなぁ。
「それで、誰を待ってんだってば?」
「んー?」
なんて答えようかなぁ、と思っていると、遠くから叫び声。
「ナルトぉー!」
「サクラちゃん!」
これまた見知った顔がこっちに走ってきた。
サクラちゃんは私を見るとにこやかに挨拶をして、隣のイトに首を傾げる。
「私サクラ。あなたは?」
「イト。のぞみの友達。よろしくー」
「うん!で、のぞみちゃん、何やってるの?」
「それうずまき君にも聞かれたー。やっぱり一般人が此処にいるのって違和感?」
そう聞けば、サクラちゃんはうずまき君と目を合わせて、まぁ…ねぇ、と呟いた。
「のぞみは絶賛ストーキング中なんだよ」
「は?」
「ちょっとイトさん意味が解りませんけど」
イトの発言のせいで二人とも引いたのか、私にどこか余所余所しい雰囲気になってしまった。
全く持って心外である。
「恋愛はいいと思うけど…重過ぎるのはダメよ…?」
「解ってるよ!て言うかストーカーじゃないし!」
「でものぞみちゃん、誰か待ってるって言ってたってばよ?」
「ええ待ってますよ待ってますけど、決してストーカーじゃなくてね!」
何か必死過ぎて逆に怪しいってばよ…なんてちょっと引いてるうずまき君なんて無視だ無視!
イトは隣で腹抱えてるし。
「…あ、なんか解っちゃったかも。のぞみちゃん、ご近所さん待ってる?」
サクラちゃんが天使にしか見えません。
うずまき君を考慮してか名前も出さなかった。
「うん、…え、…あれ?知って、た?」
「あー…勘?何かそうなのかなーって」
「…くの一ってみんなこうなの…?」
此処まで勘が働くなら、私もくの一になればよかった。
いや、身体能力的な感じで無理か。
「サクラちゃんサクラちゃん、オレってば全然話が読めないってばよ?」
「いいのよあんたはわかんなくって。さ、もう行くわよ!サスケ君待たせてるんだから!」
「え、えーあああー!ま、またなー!のぞみちゃーん!イトー!」
「ばいばーい」
ズルズルとサクラちゃんに引きずられて行くうずまき君に緩く手を降る。
イトは「元気ねー」とばばくさい台詞を吐いていた。