キバ(nrt) 2013/10了
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今日は休日。バイトもないしで、久々に朝から火影岩に登ってみた。
上の展望台から見下ろす里は壮大で気持ちいい。
里はぐるりと高い壁に半円状で囲まれているが、あの壁のもう少し先から、もう一つの壁である結界で囲まれているらしい。
結界がどんなものなのか、私にはよくわからないが、里を護るためであるのはわかる。
でも、こんなに大きな里を攻め落とそうだなんて考える人がいるんだろうか。
「…いるのかなぁ…忍者や大名サマはよくわからん!」
「なにがわかんないんだ?」
「!」
いきなりの他人の声に心底驚いた。
後ろを振り向けば、知らない顔。
額当てはしてるけど木ノ葉マークじゃない。
見た感じ私と同い年か少し上に見える。赤い髪は特徴的で、黒渕眼鏡と赤い髪が肌の白さを浮かしているようにも見え、何と無く神秘的。
「…どちらさまですか?」
「ウチ?ウチは草の里の香燐」
「草?」
額当てを見たが、草だというそのマークは、見たことがなかった。
そりゃそうか、私木ノ葉からでたことないし。
「なんで他里の人がいるんですか?任務?」
「違う。ウチは中忍試験を受けに来たんだよ」
「中忍試験?」
「…そっか、見たとこあんた、一般人だもんな。知らないの?」
「中忍になるための試験?」
「そう。それを今回木ノ葉でやるから、多くの他里の忍が木ノ葉に来てんだ」
中忍試験か。
だから最近キバ見ないのかな。
「ねぇ、中忍試験ってもうやってるの?」
「は?まだだよ。本当になんにも知らないのか?…一般人ってこんなもんなのか?」
「さぁ?…私が疎いだけかなぁ」
そうかまだか。
じゃあやっぱり…いや、その試験のために修行をしてるかもだし一概にそうと決め付けられないかな。
「そういやあんた、名前何て言うんだ?」
「あ、言ってなかった。私のぞみって言います。よろしく」
「のぞみな、わかった。あ…そうだ。…も、もしよかったら宿まで案内してくれないか?…て、適当に歩いてたら、迷ってしまった、んだ」
眼鏡を触って恥ずかしそうに言った香燐ちゃんにキバへの微妙な気分が晴れた気がした。