3話:はじめてジム戦やりました。
「遊んでる場合じゃねー……あの攻撃には気をつけねーと………」
ジニアが辺りを警戒し呟く。
爆煙が上がり、相手の姿が見えない。
ムチュールもエルフーンも未だ姿の見えぬ敵に警戒を怠らない。
「残念、ウオノラゴンは噛みついた方が強いんだわ……」
「……マジか」
本来ならウオノラゴンというポケモンはそのデカい頭や鋭い牙から想像がつく通り、相手に噛みついたりする物理攻撃の方が得意なポケモンだ。
超銀河エ……“りゅうせいぐん”のようなエネルギーを放つ特殊攻撃も苦手という訳でもないのだが、“がんじょうあご”という『とくせい』……各ポケモンがもつ特殊能力みたいなものだな………がウオノラゴンのかみつき攻撃を更に強力なものに変えている。
この能力は牙や顎を使って攻撃する技の威力を1.5倍にするというものだ。
つまり、りゅうせいぐんは決して奴の切り札などではないということだ。
「ははっ、気づくのが遅かったようだね、チャレンジャー………ウオノラゴン!“エラがみ”!」
「がぁぁぁぁぁっ!!」
「しまった……!モコ!」
恐れていたことは起こってしまった。
先ほどまで何もしなかったウオノラゴンが急に素早く動きだし、鋭い牙を剥き出しにしてエルフーンに牙を剥く。
「えっ………えるぅぅぅぅ!!」
エルフーンは反応出来ずにウオノラゴンに頭部から噛みつかれてしまう。
「モコ………ッ!」
本来なら素早さがウリなエルフーンの方がウオノラゴンより早く動けるハズだ。
実際ジニアのエルフーンはジニアのエースアタッカーであり、それなりにレベルも高いはず。
それなのにあのウオノラゴンはエルフーンより早く動いてエルフーンの頭をカチ割らんがばかりに噛みついてみせたのだ。
それが意味することはただひとつ。
───ウオノラゴンとエルフーンで力量 の差が圧倒的だということ。
「も、モコ!!」
「え………えぇるぅぅ~」
ウオノラゴンの技、“エラがみ”は相手より先に攻撃するとその威力を2倍にすることができる“シンプルに強い”みずタイプの技。
そしてエラがみはがんじょうあごで1.5倍になり、みず・ドラゴンタイプのウオノラゴンが使うことで更に1.5倍………。
天候や持ち物を調整してやる必要があるものの、ウオノラゴンのエラがみはナパーム弾の直撃すら耐えられるとされるパルシェンの甲羅すら容易く噛み砕けるほどの破壊力を誇る。
………そう、エルフーンに耐えられるわけなどなかったのだ。
「えるるぅ~……」
「………お疲れさん、モコ」
ウオノラゴンが静かに口を離すと、エルフーンは力尽き倒れ伏す。
ジニアは力尽きたエルフーンをボールに戻すのだった。
ジニアが辺りを警戒し呟く。
爆煙が上がり、相手の姿が見えない。
ムチュールもエルフーンも未だ姿の見えぬ敵に警戒を怠らない。
「残念、ウオノラゴンは噛みついた方が強いんだわ……」
「……マジか」
本来ならウオノラゴンというポケモンはそのデカい頭や鋭い牙から想像がつく通り、相手に噛みついたりする物理攻撃の方が得意なポケモンだ。
超銀河エ……“りゅうせいぐん”のようなエネルギーを放つ特殊攻撃も苦手という訳でもないのだが、“がんじょうあご”という『とくせい』……各ポケモンがもつ特殊能力みたいなものだな………がウオノラゴンのかみつき攻撃を更に強力なものに変えている。
この能力は牙や顎を使って攻撃する技の威力を1.5倍にするというものだ。
つまり、りゅうせいぐんは決して奴の切り札などではないということだ。
「ははっ、気づくのが遅かったようだね、チャレンジャー………ウオノラゴン!“エラがみ”!」
「がぁぁぁぁぁっ!!」
「しまった……!モコ!」
恐れていたことは起こってしまった。
先ほどまで何もしなかったウオノラゴンが急に素早く動きだし、鋭い牙を剥き出しにしてエルフーンに牙を剥く。
「えっ………えるぅぅぅぅ!!」
エルフーンは反応出来ずにウオノラゴンに頭部から噛みつかれてしまう。
「モコ………ッ!」
本来なら素早さがウリなエルフーンの方がウオノラゴンより早く動けるハズだ。
実際ジニアのエルフーンはジニアのエースアタッカーであり、それなりにレベルも高いはず。
それなのにあのウオノラゴンはエルフーンより早く動いてエルフーンの頭をカチ割らんがばかりに噛みついてみせたのだ。
それが意味することはただひとつ。
───ウオノラゴンとエルフーンで
「も、モコ!!」
「え………えぇるぅぅ~」
ウオノラゴンの技、“エラがみ”は相手より先に攻撃するとその威力を2倍にすることができる“シンプルに強い”みずタイプの技。
そしてエラがみはがんじょうあごで1.5倍になり、みず・ドラゴンタイプのウオノラゴンが使うことで更に1.5倍………。
天候や持ち物を調整してやる必要があるものの、ウオノラゴンのエラがみはナパーム弾の直撃すら耐えられるとされるパルシェンの甲羅すら容易く噛み砕けるほどの破壊力を誇る。
………そう、エルフーンに耐えられるわけなどなかったのだ。
「えるるぅ~……」
「………お疲れさん、モコ」
ウオノラゴンが静かに口を離すと、エルフーンは力尽き倒れ伏す。
ジニアは力尽きたエルフーンをボールに戻すのだった。