2話:希望の担い手(笑)が人間辞めてました。
「…………で」
ポケモンセンターを出て、ジムに挑戦するべくまずは行方不明になったノンたん……ノゾミ・ナカムラを探すべく、ナカムラシティを散策していたのだが、何故か釣り堀にいる。
ノエルが釣り堀に興味を示したのだ。
「何で釣り?ノンたん探すのに何で釣り?
こんなところで釣れるのコイキングしかいねーよ」
文句を言いながらも俺たち3人の手には木の棒にルアーのついた糸をくくりつけただけの俗にいう『ボロのつりざお』が握られている。
「しかたねーだろ、ノエルが駄々こねるんだから………ノゾミが見つからないよりノエルが駄々こねる方が大変だろ?」
「…………たしかに」
隣にいるジニアはため息をつくと釣竿を引き上げる釣糸の先には赤い鯉のごときポケモン『コイキング』。
はねることしか出来ない情けないポケモン。
そして昔から食用にされてきたとされるポケモン。
………骨と皮ばかりで不味いらしいけど。
「…………」
───ごめんよノンたん。
のえるんの気が済んだら探しにいくから少し待っててくれ。
心のなかでそう呟くと、ジニアの釣り上げたコイキングを見つめる。
ぴちゃぴちゃとはねるばかりで攻撃すらしてこない。
…………あれ?なんかうまそう。
「………よわいポケモン♪コイ~キング♪
世界で一番よわいやつ♪
よわいポケモンコイ~キング♪
あまりの弱さ♪ショッキング~♪」
「…………のえるん、その歌はやめて差し上げて。
コイキングがかわいそう」
………まぁ、俺もうまそうとか思ってしまったけど。
ノエルとジニアが釣り上げたコイキングによってコイキングの山が築かれる。
そのコイキングたち一匹一匹の哀愁漂う瞳をみてしまえば一瞬にして食べる気が失せてしまう。
なんか…………かわいそうになってきた。
しかし隣によく釣り上げる二人がいるからか、俺の釣竿には何も引っ掛からない。
「あー………俺、ちょっと場所変えるわ……」
流石に釣れないのはいやなので、場所を変えようかと立ち上がった瞬間だった。
俺の釣竿が大きくしなる。
「やべっ、なんかきたっ!」
慌てて釣竿を握り引っ張るが、竿にかかる重みは凄まじいものだ。
これは………間違いなく大モノだ!
「………やべっ!こんなのボロの釣竿でホントにつれんのかよ………!ジニア!のえるん!」
「しゃーねーな………!」
「わかった~」
ジニアとノエルが俺の釣竿を握り、餌にかかった魚を引き上げようと引っ張る。
ボロの釣竿にはリールなどという気のきいたものはないので、自分の腕力で引き上げなきゃいけないようだが…………どうなる!?
「ふたりとも呼吸を合わせるぞ!」
「全集中、釣りの呼吸、壱の型~」
「のえるん!そういうのいらないから!!」
「「「せーの!!」」」
そして3人で呼吸を合わせ、一気に竿を引き上げる。
その瞬間、日の光を覆うように何かが水面から飛び出した。
これは………本当に大きいぞ…………!
え…………
これは……………
「あー、ノゾミが釣れた~」
「「…………………」」
───うん、意味がわからない。
何をどうしたらそんなクソシナリオが思い付くんだ勇騎さん。
なんで……………
なんで…………………
「なんでジムリーダーがボロのつりざおで釣れるんだよォォォォォォォ!!」
「…………人間辞めてんじゃねーか………」
「ていうか捕食されてるじゃねぇか」
……………はーい、サブタイ回収ねー。
ポケモンセンターを出て、ジムに挑戦するべくまずは行方不明になったノンたん……ノゾミ・ナカムラを探すべく、ナカムラシティを散策していたのだが、何故か釣り堀にいる。
ノエルが釣り堀に興味を示したのだ。
「何で釣り?ノンたん探すのに何で釣り?
こんなところで釣れるのコイキングしかいねーよ」
文句を言いながらも俺たち3人の手には木の棒にルアーのついた糸をくくりつけただけの俗にいう『ボロのつりざお』が握られている。
「しかたねーだろ、ノエルが駄々こねるんだから………ノゾミが見つからないよりノエルが駄々こねる方が大変だろ?」
「…………たしかに」
隣にいるジニアはため息をつくと釣竿を引き上げる釣糸の先には赤い鯉のごときポケモン『コイキング』。
はねることしか出来ない情けないポケモン。
そして昔から食用にされてきたとされるポケモン。
………骨と皮ばかりで不味いらしいけど。
「…………」
───ごめんよノンたん。
のえるんの気が済んだら探しにいくから少し待っててくれ。
心のなかでそう呟くと、ジニアの釣り上げたコイキングを見つめる。
ぴちゃぴちゃとはねるばかりで攻撃すらしてこない。
…………あれ?なんかうまそう。
「………よわいポケモン♪コイ~キング♪
世界で一番よわいやつ♪
よわいポケモンコイ~キング♪
あまりの弱さ♪ショッキング~♪」
「…………のえるん、その歌はやめて差し上げて。
コイキングがかわいそう」
………まぁ、俺もうまそうとか思ってしまったけど。
ノエルとジニアが釣り上げたコイキングによってコイキングの山が築かれる。
そのコイキングたち一匹一匹の哀愁漂う瞳をみてしまえば一瞬にして食べる気が失せてしまう。
なんか…………かわいそうになってきた。
しかし隣によく釣り上げる二人がいるからか、俺の釣竿には何も引っ掛からない。
「あー………俺、ちょっと場所変えるわ……」
流石に釣れないのはいやなので、場所を変えようかと立ち上がった瞬間だった。
俺の釣竿が大きくしなる。
「やべっ、なんかきたっ!」
慌てて釣竿を握り引っ張るが、竿にかかる重みは凄まじいものだ。
これは………間違いなく大モノだ!
「………やべっ!こんなのボロの釣竿でホントにつれんのかよ………!ジニア!のえるん!」
「しゃーねーな………!」
「わかった~」
ジニアとノエルが俺の釣竿を握り、餌にかかった魚を引き上げようと引っ張る。
ボロの釣竿にはリールなどという気のきいたものはないので、自分の腕力で引き上げなきゃいけないようだが…………どうなる!?
「ふたりとも呼吸を合わせるぞ!」
「全集中、釣りの呼吸、壱の型~」
「のえるん!そういうのいらないから!!」
「「「せーの!!」」」
そして3人で呼吸を合わせ、一気に竿を引き上げる。
その瞬間、日の光を覆うように何かが水面から飛び出した。
これは………本当に大きいぞ…………!
え…………
これは……………
「あー、ノゾミが釣れた~」
「「…………………」」
───うん、意味がわからない。
何をどうしたらそんなクソシナリオが思い付くんだ勇騎さん。
なんで……………
なんで…………………
「なんでジムリーダーがボロのつりざおで釣れるんだよォォォォォォォ!!」
「…………人間辞めてんじゃねーか………」
「ていうか捕食されてるじゃねぇか」
……………はーい、サブタイ回収ねー。