2話:希望の担い手(笑)が人間辞めてました。

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「ぜぇ………ぜぇ………。ま、全く………」


「たのしーね」


「いや、のえるん……これは流石に疲れる」


ノエルはチョンチーを抱き抱え、床に座る俺の顔を覗きこんでくる。


この子……どんだけ体力あるんだよ。

ジニアがいなければ捕まえられなかっただろうな。



「イヌヌワン!イヌヌワン!イヌヌワーーン!!」

更にノエルの隣ではヒメがはしゃいでいる。


ノエルを捕まえるために協力してもらったんだけど……ヒメにまではしゃがれたら俺、死ぬ。



「だらしねーな……お前。まだ若ぇんだろうが」


「うるせっ」


ノエルやチョンチーと追いかけっこするはめになり、ヘトヘトな俺をジニアは呆れ気味に見る。



「さて、皆さん。

今日はもう遅いですから、お隣のポケモンセンターを予約しておいたのでゆっくりしていってください」


ここでミチノリ社長がポケモンセンターの宿泊の予約をとってくれていたことを告げる。

凄いな………流石社長。



「ポケモンセンターって宿泊出来んのか?」


「えぇ。ポケモンセンターはポケモンだけではなく、トレーナーの宿泊施設も兼ねているのです」


そう。ミチノリ社長の言うとおり。
ポケモンセンターはポケモンの回復だけでなく、トレーナーの宿泊も可能なのだ。

そしてポケモンセンターは24時間365日営業している。


公式様のゲームではあまりピンと来ないかも知れないが、アニメではそういう描写がたまにあったよね☆



「あっ、ありがとうございます!!」


「い、いや…………礼なんていいですよ」


俺は思わず頭を下げる。

これにはミチノリ社長も困惑したような声をあげる。


そして顔を上げて、ミチノリ社長の顔を見る。


幼子のような体型に、実年齢にはそぐわない童顔。
大きな瞳に癖っ毛………。




やっぱり、こう思わざるを得ないよな。





「………ん?どうかした?」



「ミチノリ社長……あなたは本当に男性ですか?」



いや。別に深い意味はないよ?







ただ………ミチノリ社長は…………










…………………抱 け る !!





「や め ろ」


あれー?ミチノリ社長も読心術つかえるのー?
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