2話:希望の担い手(笑)が人間辞めてました。
「………おや?彼女と知り合いですか?」
「あっ………えーっと知り合いというか………知り合いに似てるというか…………
あはっ、あはははははは…………」
俺たちのリアクションに訝しげに見つめるミチノリ社長。
これには思わず煮え切らない返答をしてしまう。
だっていきなり失笑の担い手のアイツだぞ?
そんなモンいきなり出てきたらどんな顔していいかわからねぇよ!
「まぁ、いいでしょう……」
「ぷー!」
すると桃色の風船みたいなポケモンがトテトテという可愛らしい足音とともに社長室に入ってくる。
大きな空色の瞳にくりんとした前髪(?)がとてもかわいい。
「あぁ、ダメじゃないかプリン!お客様がいるのに……
あぁ、申し訳ごさいません。
私のパートナーのプリンが……」
「ぷぅっ!」
「かわいい………!」
そのポケモンがやってくるとノエルの目がキラキラ輝く。
この風船のようなポケモンは『プリン』。
昔はノーマルタイプのポケモンだったのだが、最近のゲームでフェアリータイプなる新タイプが追加され、ノーマルタイプとフェアリータイプの複合タイプとなった。
アニメでは歌うのが大好きで眠った相手の顔を落書きしてたよね、プリンって。
まさかとは思うけど……
そう思っている矢先、プリンはミチノリ社長の頭に乗っかり、手に持っていたもの……マイク……いやマイク型の油性ペンを取り出す。
俺は全てを悟った。
そして、その予感は見事に当たりプリンの体が膨らみ大きくなっていく。
「……ぷ~ぷるる♪ぷーぷりん♪ぷー♪ぷりん♪」
「こっ………これは……………!」
まずい!このままでは眠ってしまう!
プリンは声の波長を自在に変えられるポケモン。
12オクターブを超えるその声域で相手が一番眠たくなる波長の歌を歌うことで相手を確実に眠らせてしまう。
「な、なにか………これはっ!」
頭がボーッとする中、俺は何かないかと探す。するとポケットには何故か耳栓が。
俺は夢中で耳栓を突っ込む。
そして歌声がシャットアウトされると、プリンの歌を聞いている風に体を左右に降ってノッているような態度を取る。
「ふぁぁぁ~………」
「これは………いい歌声………」
「………なかなかの歌声……ロト」
直後、ロックディール親子とロトム図鑑は眠ってしまう。
………ごめんよ。この耳栓ひとり用なんだ。
やがてプリンが満足して歌が終わると、『お決まりのアレ』がやってくる。
「ぷぅぅーーー!!」
怒ったような顔をすると、マイク型油性ペンのキャップを外し、ロックディール親子の元へ。
「ぷっ!ぷっ!ぷぅー!」
すさまじい速さと手際のよさでノエルとジニア、それからロトム図鑑の顔に落書きをしていくプリン。
……なんで止めないのか、って?
だって……止めなくても死にはしないし。
それにゲームじゃなくてアニメの有名なシーンが目の前で展開されてるんだぜ?
ファンとしては止める方が野暮ってもんさ………。
「あっ………えーっと知り合いというか………知り合いに似てるというか…………
あはっ、あはははははは…………」
俺たちのリアクションに訝しげに見つめるミチノリ社長。
これには思わず煮え切らない返答をしてしまう。
だっていきなり失笑の担い手のアイツだぞ?
そんなモンいきなり出てきたらどんな顔していいかわからねぇよ!
「まぁ、いいでしょう……」
「ぷー!」
すると桃色の風船みたいなポケモンがトテトテという可愛らしい足音とともに社長室に入ってくる。
大きな空色の瞳にくりんとした前髪(?)がとてもかわいい。
「あぁ、ダメじゃないかプリン!お客様がいるのに……
あぁ、申し訳ごさいません。
私のパートナーのプリンが……」
「ぷぅっ!」
「かわいい………!」
そのポケモンがやってくるとノエルの目がキラキラ輝く。
この風船のようなポケモンは『プリン』。
昔はノーマルタイプのポケモンだったのだが、最近のゲームでフェアリータイプなる新タイプが追加され、ノーマルタイプとフェアリータイプの複合タイプとなった。
アニメでは歌うのが大好きで眠った相手の顔を落書きしてたよね、プリンって。
まさかとは思うけど……
そう思っている矢先、プリンはミチノリ社長の頭に乗っかり、手に持っていたもの……マイク……いやマイク型の油性ペンを取り出す。
俺は全てを悟った。
そして、その予感は見事に当たりプリンの体が膨らみ大きくなっていく。
「……ぷ~ぷるる♪ぷーぷりん♪ぷー♪ぷりん♪」
「こっ………これは……………!」
まずい!このままでは眠ってしまう!
プリンは声の波長を自在に変えられるポケモン。
12オクターブを超えるその声域で相手が一番眠たくなる波長の歌を歌うことで相手を確実に眠らせてしまう。
「な、なにか………これはっ!」
頭がボーッとする中、俺は何かないかと探す。するとポケットには何故か耳栓が。
俺は夢中で耳栓を突っ込む。
そして歌声がシャットアウトされると、プリンの歌を聞いている風に体を左右に降ってノッているような態度を取る。
「ふぁぁぁ~………」
「これは………いい歌声………」
「………なかなかの歌声……ロト」
直後、ロックディール親子とロトム図鑑は眠ってしまう。
………ごめんよ。この耳栓ひとり用なんだ。
やがてプリンが満足して歌が終わると、『お決まりのアレ』がやってくる。
「ぷぅぅーーー!!」
怒ったような顔をすると、マイク型油性ペンのキャップを外し、ロックディール親子の元へ。
「ぷっ!ぷっ!ぷぅー!」
すさまじい速さと手際のよさでノエルとジニア、それからロトム図鑑の顔に落書きをしていくプリン。
……なんで止めないのか、って?
だって……止めなくても死にはしないし。
それにゲームじゃなくてアニメの有名なシーンが目の前で展開されてるんだぜ?
ファンとしては止める方が野暮ってもんさ………。