2話:希望の担い手(笑)が人間辞めてました。
「次は『Zワザ』ねー」
「おい、まるで俺が今流行りのツンデレとか言う奴のなりそこないみたいな扱いじゃねーか」
「……Zワザってのは一回の戦闘で一回だけ使えるいわゆる必殺技みたいなものでね。
さっきのメガシンカとは違って全てのポケモンが使えるんだ」
「無視かい」
だからジニアのツンデレは需要ないんで無視ねー。
俺は次にメガシンカの説明をしていく。
無論、ふたり……特にジニアが話を聞く態度が出来てからだ。
「一回こっきりの必殺技っていうだけあって『まもる』などの攻撃を無力化できる防御技も貫通できるほどの破壊力だ。
でも実際はベースになった技によってその威力も変動するし、専用のZワザをもつポケモンもいるんだよね」
───そう、このZワザにもいくつか制約がある。
まずはこれもトレーナー側が持つ『Zリング』というアイテムとポケモンに持たせる『Zクリスタル』というアイテムを用いてはじめて使用できる。
しかし先ほどのメガシンカとの併用は出来ず、通常の技を強化する形でZワザを発現させる仕様上、その威力も同じZワザでも、Zワザを使うポケモンや能力、その覚えている技の威力によって変動する。
そして気になることがいくつか。
このZワザというものは元のゲームである『サン&ムーン』の舞台となる『アローラ地方』の特色が濃く反映されており、そこで根付いたものとして描かれているので、『ソード&シールド』やそれ以降の作品から出たポケモンたちにはどうZワザを使わせるのか。
そしてもうひとつは、このZワザを発動する際に『ゼンリョクポーズ』なる神聖な舞……というかポーズをとる必要がある。
しかし、この体感ゲームとなった“この世界”では誰がこのゼンリョクポーズを伝授するのか、そもそも、俺たちもマジでこのポーズをとらなければならないのか………。
特に後者はめっちゃ気になる。
ゲームの映像をみたことがあるのだが、このゼンリョクポーズ、端から見ればめちゃくちゃシュールなポーズなのだ。
なんていうか………あのポーズをするのは恥ずかしい。
まぁ……ここは後でミチノリ社長に確認するとして…………。
「なるほど………。こっちは全てのポケモンが使えるのか。
なら、俺もこの子に使わせるか………」
ジニアはポンッ、とモンスターボールを投げると中からオオタチが出てくる。
「おおたー?」
「社長さん、この子もZワザ、使えるか?」
「もちろんですとも」
「よかったなぁノアール……一緒に強くなろうなぁ」
「おおたっ!」
ジニアはオオタチを膝に乗せ、オオタチの頭を撫でる。
ミチノリ社長はそれを見て微笑む。
端から見ればなんとも和む光景。
…………なんだけど!
ごめんなさい、ふたりの素性知ってたら全然和めません。
でも、このオオタチ大好きお兄さん……ジニアのゼンリョクポーズ、ちょっと見たいかも。
「おい、まるで俺が今流行りのツンデレとか言う奴のなりそこないみたいな扱いじゃねーか」
「……Zワザってのは一回の戦闘で一回だけ使えるいわゆる必殺技みたいなものでね。
さっきのメガシンカとは違って全てのポケモンが使えるんだ」
「無視かい」
だからジニアのツンデレは需要ないんで無視ねー。
俺は次にメガシンカの説明をしていく。
無論、ふたり……特にジニアが話を聞く態度が出来てからだ。
「一回こっきりの必殺技っていうだけあって『まもる』などの攻撃を無力化できる防御技も貫通できるほどの破壊力だ。
でも実際はベースになった技によってその威力も変動するし、専用のZワザをもつポケモンもいるんだよね」
───そう、このZワザにもいくつか制約がある。
まずはこれもトレーナー側が持つ『Zリング』というアイテムとポケモンに持たせる『Zクリスタル』というアイテムを用いてはじめて使用できる。
しかし先ほどのメガシンカとの併用は出来ず、通常の技を強化する形でZワザを発現させる仕様上、その威力も同じZワザでも、Zワザを使うポケモンや能力、その覚えている技の威力によって変動する。
そして気になることがいくつか。
このZワザというものは元のゲームである『サン&ムーン』の舞台となる『アローラ地方』の特色が濃く反映されており、そこで根付いたものとして描かれているので、『ソード&シールド』やそれ以降の作品から出たポケモンたちにはどうZワザを使わせるのか。
そしてもうひとつは、このZワザを発動する際に『ゼンリョクポーズ』なる神聖な舞……というかポーズをとる必要がある。
しかし、この体感ゲームとなった“この世界”では誰がこのゼンリョクポーズを伝授するのか、そもそも、俺たちもマジでこのポーズをとらなければならないのか………。
特に後者はめっちゃ気になる。
ゲームの映像をみたことがあるのだが、このゼンリョクポーズ、端から見ればめちゃくちゃシュールなポーズなのだ。
なんていうか………あのポーズをするのは恥ずかしい。
まぁ……ここは後でミチノリ社長に確認するとして…………。
「なるほど………。こっちは全てのポケモンが使えるのか。
なら、俺もこの子に使わせるか………」
ジニアはポンッ、とモンスターボールを投げると中からオオタチが出てくる。
「おおたー?」
「社長さん、この子もZワザ、使えるか?」
「もちろんですとも」
「よかったなぁノアール……一緒に強くなろうなぁ」
「おおたっ!」
ジニアはオオタチを膝に乗せ、オオタチの頭を撫でる。
ミチノリ社長はそれを見て微笑む。
端から見ればなんとも和む光景。
…………なんだけど!
ごめんなさい、ふたりの素性知ってたら全然和めません。
でも、このオオタチ大好きお兄さん……ジニアのゼンリョクポーズ、ちょっと見たいかも。