1話:ポケモンの世界になりました。
「ま、待てキテルグマ!いい子だからボールに戻りなさい!」
「くー?」
キテルグマがボールから飛び出してきた途端、クルスさんはあわてふためく。
……そりゃそうか。キテルグマの恐ろしさを知っているのなら。
「でけぇ…………でも可愛いじゃねぇか」
苦笑いしつつ、ジニアはキテルグマを見上げる。
……流石のジニアも最近になって追加されたポケモンは知らないか。
「………さっき手に入れたポケモン図鑑開いてキテルグマにかざしてみなよ。
自動で音声読み上げてくれるから」
「あぁ」
ジニアは先ほどユーキド研究所で手に入れたポケモン図鑑を起動。
ポケモン図鑑は最近のロトム図鑑だとかそういうハイテクなものではなく、
アニメ初期のポケモン図鑑を模したものになっている。
しかし、その中身は最新のもののようで………
『キテルグマ。ごうわんポケモン。
信頼したトレーナーには友情の証として抱擁を行う。
しかしその力で背骨を砕かれ、この世を去るトレーナーも多い』
「…………は?」
読み上げられるキテルグマの情報。
ジニアは困惑気味にしきりにこちらを見ている。
「………聞き間違いか?
この世を去るトレーナーが云々って……」
「これが現実だよ」
そう、これがキテルグマというポケモンだ。
キテルグマはその可愛らしい見た目とは裏腹に、1トンを超える背筋力を誇る全身筋肉の怪力ポケモンなのだ。
常に表情が変わらない故に意志疎通も困難を極め、あまりの狂暴さと人間の格闘技を習得できる程の起用さから『森の格闘王』の異名を持っている。
それ故キテルグマが生息する地域は危険地帯とされており、キテルグマの育成は文字通り命懸けになるほど危険で困難を極めるとか………。
「くぅぅー♪」
「まてキテルグマ!まってくれェェ!!
ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
キテルグマはクルスさんが大好きなようだ。
クルスさんに近づくとキテルグマは力一杯ぎゅーーーーー………っと抱き締める。
もちろん、全力全開フルパワーって奴だ。
………なんかバキッとかボキッとか凄まじい音しているけど、これがキテルグマの愛の形、愛の重さだ。
「見てないで……助けてくれェェェェェェェェェェェェェェェ!!」
「「「ごめん、さすがに無理」」」
俺とジニア、それからリオの3人の声が重なる。
異口同音とはこの事か。
「………あはっ」
クルスさんはキテルグマの熱く情熱的な愛に包まれ、まるで煮込んだ餅の如くぐにゃんぐにゃんになった。
「くー?」
キテルグマがボールから飛び出してきた途端、クルスさんはあわてふためく。
……そりゃそうか。キテルグマの恐ろしさを知っているのなら。
「でけぇ…………でも可愛いじゃねぇか」
苦笑いしつつ、ジニアはキテルグマを見上げる。
……流石のジニアも最近になって追加されたポケモンは知らないか。
「………さっき手に入れたポケモン図鑑開いてキテルグマにかざしてみなよ。
自動で音声読み上げてくれるから」
「あぁ」
ジニアは先ほどユーキド研究所で手に入れたポケモン図鑑を起動。
ポケモン図鑑は最近のロトム図鑑だとかそういうハイテクなものではなく、
アニメ初期のポケモン図鑑を模したものになっている。
しかし、その中身は最新のもののようで………
『キテルグマ。ごうわんポケモン。
信頼したトレーナーには友情の証として抱擁を行う。
しかしその力で背骨を砕かれ、この世を去るトレーナーも多い』
「…………は?」
読み上げられるキテルグマの情報。
ジニアは困惑気味にしきりにこちらを見ている。
「………聞き間違いか?
この世を去るトレーナーが云々って……」
「これが現実だよ」
そう、これがキテルグマというポケモンだ。
キテルグマはその可愛らしい見た目とは裏腹に、1トンを超える背筋力を誇る全身筋肉の怪力ポケモンなのだ。
常に表情が変わらない故に意志疎通も困難を極め、あまりの狂暴さと人間の格闘技を習得できる程の起用さから『森の格闘王』の異名を持っている。
それ故キテルグマが生息する地域は危険地帯とされており、キテルグマの育成は文字通り命懸けになるほど危険で困難を極めるとか………。
「くぅぅー♪」
「まてキテルグマ!まってくれェェ!!
ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
キテルグマはクルスさんが大好きなようだ。
クルスさんに近づくとキテルグマは力一杯ぎゅーーーーー………っと抱き締める。
もちろん、全力全開フルパワーって奴だ。
………なんかバキッとかボキッとか凄まじい音しているけど、これがキテルグマの愛の形、愛の重さだ。
「見てないで……助けてくれェェェェェェェェェェェェェェェ!!」
「「「ごめん、さすがに無理」」」
俺とジニア、それからリオの3人の声が重なる。
異口同音とはこの事か。
「………あはっ」
クルスさんはキテルグマの熱く情熱的な愛に包まれ、まるで煮込んだ餅の如くぐにゃんぐにゃんになった。