1話:ポケモンの世界になりました。
「全く………そんなたいして歩いてないのに、お前たちのせいでヘトヘトだよ、全く」
「いや、ノエルとユーキド博士のせいだと思うよ」
結局俺がノエルの手を繋ぐという形でノエルが勝手にどこでも行かないように見ることになった。
彼女のひんやりとした手が心地いいし、ノエルと合法的に手を繋ぐことができて満足だ。
………さっきアーボを素手で捕まえてたけど。
「ポケモンと………遊びたい」
「街に着いたらいっぱい遊べるから今は我慢ね」
「はーい」
突拍子もないぶっ飛んだことをするし、割と頑固な所もあるノエル。
でもはじめて出会った頃の儚げでミステリアスな彼女にも惹かれたが、今の天然で天真爛漫なノエルも大好きだ。
きっと今の彼女が本当のノエルなんだ。
「勝利…………」
「ん?どうした………?」
ふと、ノエルが俺に話しかけてくる。
彼女の方に顔を向ければ、彼女ははにかむように微笑んだ。
金色の瞳が俺を捉えて離さない。
心臓がバクバク高鳴る。
「楽しいね」
そういってノエルは微笑む。
──そっか。半年前くらいまでノエルは施設に閉じ籠りだったんだっけ。
だからノエルにとっては目にうつるもの全てが新鮮なんだろうな。
「うん!」
確かに色々無茶苦茶だけど………何も起こらなければ楽しいな、確かに。
「………たっ、助けてーーー!!」
───しかし、そんな空気を壊すように何者かの声が聞こえる。
「「っ………!」」
俺とジニアはノエルを護るようにして、構える。
どうやら………やっと『はじめてのイベント』ってやつが始まるらしい。
「いや、ノエルとユーキド博士のせいだと思うよ」
結局俺がノエルの手を繋ぐという形でノエルが勝手にどこでも行かないように見ることになった。
彼女のひんやりとした手が心地いいし、ノエルと合法的に手を繋ぐことができて満足だ。
………さっきアーボを素手で捕まえてたけど。
「ポケモンと………遊びたい」
「街に着いたらいっぱい遊べるから今は我慢ね」
「はーい」
突拍子もないぶっ飛んだことをするし、割と頑固な所もあるノエル。
でもはじめて出会った頃の儚げでミステリアスな彼女にも惹かれたが、今の天然で天真爛漫なノエルも大好きだ。
きっと今の彼女が本当のノエルなんだ。
「勝利…………」
「ん?どうした………?」
ふと、ノエルが俺に話しかけてくる。
彼女の方に顔を向ければ、彼女ははにかむように微笑んだ。
金色の瞳が俺を捉えて離さない。
心臓がバクバク高鳴る。
「楽しいね」
そういってノエルは微笑む。
──そっか。半年前くらいまでノエルは施設に閉じ籠りだったんだっけ。
だからノエルにとっては目にうつるもの全てが新鮮なんだろうな。
「うん!」
確かに色々無茶苦茶だけど………何も起こらなければ楽しいな、確かに。
「………たっ、助けてーーー!!」
───しかし、そんな空気を壊すように何者かの声が聞こえる。
「「っ………!」」
俺とジニアはノエルを護るようにして、構える。
どうやら………やっと『はじめてのイベント』ってやつが始まるらしい。