1話:ポケモンの世界になりました。
………ハマダの森。
先ほどのマツモトシティから西に位置する大きな森。
頭上を覆うほどに生い茂る木々が日光を遮り、ひんやりとした空気が辺りを支配する。
そんな森の中では様々なポケモンたちが独自の生態系を築いている。
木や花を模したいわゆる『くさポケモン』。
虫を模した『むしポケモン』。
蛇のような爬虫類を模した『どくポケモン』……。
俺達の暮らす現実世界の自然となんら変わりもない。
………ていうか、さっきの街が『マツモト』だったから『ハマダ』なのか、この森。
「……うぅ……寒いなぁ………大丈夫かノエル
………あれ?ノエルは?」
肌寒さを感じつつ、手のひらを擦る。
ふと心配になり、ノエルの方を向くが………いない。
「あっちだよ」
ジニアはため息をつき指をさす。
その方向を見てみると…………
「きのここ~~~」
「まてまて~~~」
…………早速野生のポケモンとおいかけっこしてた。
あれはくさタイプのポケモン……
二足歩行のキノコのような姿で、バカボンのパパみたいな顔をしたポケモン。
……そう、あれは『キノココ』だ。
「ノエル~~………気を付けなよ~~。
キノココの胞子には毒あるから~!」
「はーい!」
さっきは表情が云々言ったけど。
あれから半年以上経って、ノエルもかなり明るくなったような気がする。
でも………ここではノエルに首輪つけたほうがいいような気がしてきた。
ポケモン的にいえば放し飼いのポチエナみたいなもんだ。
ホラ、ルビーとサファイアのオダマキ博士だって追いかけ回されてただろ?
………あ、ちょっと違うか☆
「………って!言った側からのえるんいなくなった!?」
野生のポケモンはゲットしたポケモンと違って人間に敵意を持つポケモンだっている。
それは現実世界の動物たちと同じだ。
かわいらしい見た目に油断しているところに襲われたら終わりだ。
「マジか………!おーいノエ………」
ジニアとふたりで、見失ったノエルを探す。
すると、ノエルは草むらのなかから現れた。
「みてみて~ヘビさん捕まえた~」
「しゃーーーーぼっ!」
その腕の中には蛇……それもアオダイショウみたいなチンケな奴じゃなくてボアのようなデカイやつ。
体長は目測で2メートルほど。
どくタイプのポケモン『アーボ』だ。
「「ぎゃああああああああああ!!!」」
俺とジニアは情けないことに絶叫してしまう。
ジニアは知らねえけど、少なくとも俺はリアルなヘビはダメなんだよ!
「の、ノノノノノエル!か、返してきなさい!!今すぐに!!」
「えー………この子かわいいよ~?」
「それでもダメ!!」
「はーい…………またね~」
「しゃーぼっ」
ノエルは少しだけしょんぼりすると、草むらにアーボを離してやる。
アーボはにょろにょろと草むらの中へと消えてゆく。
しかし………あのデカいアーボを素手で捕まえるって、この子まさかの野生児!?
……………ポケスペのサファイアちゃんみたいな葉っぱと蔦で作った服着たら似合うんだろうな。グヘヘ。
「………おい、何考えてる?」
「いいえ、何も」
ジニアの冷たい視線が俺を射抜く。
俺は別に不健全なことは……考えてないよ?
先ほどのマツモトシティから西に位置する大きな森。
頭上を覆うほどに生い茂る木々が日光を遮り、ひんやりとした空気が辺りを支配する。
そんな森の中では様々なポケモンたちが独自の生態系を築いている。
木や花を模したいわゆる『くさポケモン』。
虫を模した『むしポケモン』。
蛇のような爬虫類を模した『どくポケモン』……。
俺達の暮らす現実世界の自然となんら変わりもない。
………ていうか、さっきの街が『マツモト』だったから『ハマダ』なのか、この森。
「……うぅ……寒いなぁ………大丈夫かノエル
………あれ?ノエルは?」
肌寒さを感じつつ、手のひらを擦る。
ふと心配になり、ノエルの方を向くが………いない。
「あっちだよ」
ジニアはため息をつき指をさす。
その方向を見てみると…………
「きのここ~~~」
「まてまて~~~」
…………早速野生のポケモンとおいかけっこしてた。
あれはくさタイプのポケモン……
二足歩行のキノコのような姿で、バカボンのパパみたいな顔をしたポケモン。
……そう、あれは『キノココ』だ。
「ノエル~~………気を付けなよ~~。
キノココの胞子には毒あるから~!」
「はーい!」
さっきは表情が云々言ったけど。
あれから半年以上経って、ノエルもかなり明るくなったような気がする。
でも………ここではノエルに首輪つけたほうがいいような気がしてきた。
ポケモン的にいえば放し飼いのポチエナみたいなもんだ。
ホラ、ルビーとサファイアのオダマキ博士だって追いかけ回されてただろ?
………あ、ちょっと違うか☆
「………って!言った側からのえるんいなくなった!?」
野生のポケモンはゲットしたポケモンと違って人間に敵意を持つポケモンだっている。
それは現実世界の動物たちと同じだ。
かわいらしい見た目に油断しているところに襲われたら終わりだ。
「マジか………!おーいノエ………」
ジニアとふたりで、見失ったノエルを探す。
すると、ノエルは草むらのなかから現れた。
「みてみて~ヘビさん捕まえた~」
「しゃーーーーぼっ!」
その腕の中には蛇……それもアオダイショウみたいなチンケな奴じゃなくてボアのようなデカイやつ。
体長は目測で2メートルほど。
どくタイプのポケモン『アーボ』だ。
「「ぎゃああああああああああ!!!」」
俺とジニアは情けないことに絶叫してしまう。
ジニアは知らねえけど、少なくとも俺はリアルなヘビはダメなんだよ!
「の、ノノノノノエル!か、返してきなさい!!今すぐに!!」
「えー………この子かわいいよ~?」
「それでもダメ!!」
「はーい…………またね~」
「しゃーぼっ」
ノエルは少しだけしょんぼりすると、草むらにアーボを離してやる。
アーボはにょろにょろと草むらの中へと消えてゆく。
しかし………あのデカいアーボを素手で捕まえるって、この子まさかの野生児!?
……………ポケスペのサファイアちゃんみたいな葉っぱと蔦で作った服着たら似合うんだろうな。グヘヘ。
「………おい、何考えてる?」
「いいえ、何も」
ジニアの冷たい視線が俺を射抜く。
俺は別に不健全なことは……考えてないよ?