────


「全く…………」


「ごめん………」


ようやく痛みが引いて歩けるようにはなった。

なんていうか、こっちに来てから散々な目に遭ってない俺！？


こういうヨゴレの役割って勇騎さんとかノンたんの担当だろ！？

………って少なくとも勇騎さんはユーキド博士として絶賛暴走中だったよな。



「て言うかのえるんもいるんだしさ、そろそろジム戦とかやりたいよな………」


なんかいろいろ怪しい開幕だったが、せっかくポケモンの世界に来たんだ。

やっぱりポケモンの世界を堪能したいし、それにゲームを進めなければ元の世界に戻れない。
そこで俺はこの町に来てから気になっていた施設………『ポケモンジム』の施設を見る。



ポケモンジムとはポケモンの強さを競う施設で、エリアごとに８つのジムがある。


そして、８つのジムを全て攻略することでポケモンリーグに挑める。


つまり、このゲームをクリアするためにはポケモンジムの挑戦が必要不可欠となる。




「………閉まってるんじゃねーか、あれ」


「へっ！？」


ジニアの言葉を聞くと、俺は慌てて駆け出し、ポケモンジムの扉の前に立つ。


そして調べてみるのだが、鍵かかかってるのか入れない。　



まさかこれは…………ストーリー進めないと挑戦出来ないっていうあれか！？




「マジかよ…………！」


「どうやらジム戦はまだお預けみたいだな………」


「いこう…………」


「だな…………」


せっかく挑戦できると思ったのに、ちょっと残念。


俺は、ノエルとジニアの３人と共に次の街へと向かうのであった。