1話:ポケモンの世界になりました。
「おーい、ノエルー!」
「あ、勝利…………
…………え、なんで?」
俺はノエルのそばに駆け寄るが、ノエルはジニアの姿を見ては顔をひきつらせる。
無理もない。ノエルはこの男のせいで怖い目に遭いつづけたのだから。
「安心しろ……今は休戦中だ」
「どういうこと?」
ため息をつくジニアに、ノエルは怯えた様子を見せながら俺の服の裾を掴む。
大きな瞳をメッソンのごとくうるうるさせながら俺を見つめる。
俺を頼ってくれてるんだな………任せとけ!
「ノエル、これは………かくかくしかじか」
「“かくかくしかじか”じゃ、分からない」
「ですよねー………」
手厳しいツッコミ。
……おっと、流石にゲームの世界でもそれは伝わらないか。
まぁまぁ、まてまて……慌てるなって。
「実は…………」
流石にここからは真面目に話す。
ガシャットの不備により俺たちがゲーム世界に閉じ込められたこと。
勇騎さんがラスボスであること。
Re:BUILDの連中も閉じ込められていること。
そしてゲーム世界からの脱出のために協力していること。
そして、だからこそ今はジニアと一緒にいるのだと。
「…………わかった」
「おぉ。流石のえるん!理解がはやい!」
ひとしきり事情を話すと、ノエルは理解してくれたのかこくりと頷く。
流石だぜのえるん!愛してる!!
そんなことを思った矢先、ノエルの足元にちっちゃなポケモンたちが集まってきて………
「…………この子たち、連れてく」
「「ゑ?」」
ウパーの他にあと6体。
三角の角がチャームポイントのピカチュウの進化前の『ピチュー』。
これまたピカチュウにそっくりなずんぐりむっくりな体型の『デデンネ』
赤ちゃんのような体型とふっくらとした唇が特徴の『ムチュール』
卵から出てきたような姿の『トゲピー』
2本のちょうちんのような触手をもつあんこうのような姿の『チョンチー』
そしてツチノコをデフォルメして可愛くしたような『ノコッチ』………。
なんというか……ちっちゃくてかわいいポケモンたちばかりがノエルの元に集まってきたのだ。
なんともまぁ微笑ましい光景だが、ここでジニアが口を開く。
「いいっちゃ、いいんだけどよ………
ポケモンって6体までしか持てないだぜ?」
「え?」
ここでノエルがしょぼくれたのか、なんか顔文字のショボーンのような顔をする。
なんでこんな表現をしたかって?
だってマジでそうとしか表現できない顔してるもん。
まぁ、それはおいといて。
「あー、確かに1匹多いね………」
確かポケモンはゲームでは6体までしか持てず、あの世界観でもポケモンリーグの規定として6体までしか連れて歩けないことになっていた。
そしてノエルのもとにはウパー、ピチュー、デデンネ、ムチュール、トゲピー、チョンチー、ノコッチの7匹。
確かに1匹多いのだけど………さて、どうする?
「あ、勝利…………
…………え、なんで?」
俺はノエルのそばに駆け寄るが、ノエルはジニアの姿を見ては顔をひきつらせる。
無理もない。ノエルはこの男のせいで怖い目に遭いつづけたのだから。
「安心しろ……今は休戦中だ」
「どういうこと?」
ため息をつくジニアに、ノエルは怯えた様子を見せながら俺の服の裾を掴む。
大きな瞳をメッソンのごとくうるうるさせながら俺を見つめる。
俺を頼ってくれてるんだな………任せとけ!
「ノエル、これは………かくかくしかじか」
「“かくかくしかじか”じゃ、分からない」
「ですよねー………」
手厳しいツッコミ。
……おっと、流石にゲームの世界でもそれは伝わらないか。
まぁまぁ、まてまて……慌てるなって。
「実は…………」
流石にここからは真面目に話す。
ガシャットの不備により俺たちがゲーム世界に閉じ込められたこと。
勇騎さんがラスボスであること。
Re:BUILDの連中も閉じ込められていること。
そしてゲーム世界からの脱出のために協力していること。
そして、だからこそ今はジニアと一緒にいるのだと。
「…………わかった」
「おぉ。流石のえるん!理解がはやい!」
ひとしきり事情を話すと、ノエルは理解してくれたのかこくりと頷く。
流石だぜのえるん!愛してる!!
そんなことを思った矢先、ノエルの足元にちっちゃなポケモンたちが集まってきて………
「…………この子たち、連れてく」
「「ゑ?」」
ウパーの他にあと6体。
三角の角がチャームポイントのピカチュウの進化前の『ピチュー』。
これまたピカチュウにそっくりなずんぐりむっくりな体型の『デデンネ』
赤ちゃんのような体型とふっくらとした唇が特徴の『ムチュール』
卵から出てきたような姿の『トゲピー』
2本のちょうちんのような触手をもつあんこうのような姿の『チョンチー』
そしてツチノコをデフォルメして可愛くしたような『ノコッチ』………。
なんというか……ちっちゃくてかわいいポケモンたちばかりがノエルの元に集まってきたのだ。
なんともまぁ微笑ましい光景だが、ここでジニアが口を開く。
「いいっちゃ、いいんだけどよ………
ポケモンって6体までしか持てないだぜ?」
「え?」
ここでノエルがしょぼくれたのか、なんか顔文字のショボーンのような顔をする。
なんでこんな表現をしたかって?
だってマジでそうとしか表現できない顔してるもん。
まぁ、それはおいといて。
「あー、確かに1匹多いね………」
確かポケモンはゲームでは6体までしか持てず、あの世界観でもポケモンリーグの規定として6体までしか連れて歩けないことになっていた。
そしてノエルのもとにはウパー、ピチュー、デデンネ、ムチュール、トゲピー、チョンチー、ノコッチの7匹。
確かに1匹多いのだけど………さて、どうする?