1話:ポケモンの世界になりました。
「なぁ………これからどーするよ?」
デスマスユーキドはどこかに走り去っていったし、仲間ともはぐれている。
そもそも……何をすればいいのかさえわからない。
ガシャットを作った自称ゲームマスターな勇騎さんがまともにルール説明やゲームの概要を説明する暇もなく、ゲームの故障って形でこちらの世界に送られてしまったからな。
そして俺はちゃんとしたポケモンすらゲットしてない。
「……なんで俺にそれを聞く?」
「俺たちが争ってる場合じゃないんだろ?
はぐれたとはいえ、俺には仲間がいるけど、あんたの仲間がこっちに来てる保証がない以上あんたは孤立無援で戦わなきゃいけないことになる。
俺はともかく仲間たちはちゃんとポケモンを持ってるはずだ。
俺が仲間とあんたのパイプになる。
ユーキド博士を倒すためにも、ここは………手を組んだ方がいいとおもうけど?」
自分のポケモンすら持っていないのに、俺はジニアに手を組むように話を持ちかける。
我ながら無謀だと思う。
なんでも交渉材料が自分の力ではなく仲間だからな………。
無論、ジニアも抱えられたオオタチも目を丸くしている。
しかし……………
「………アッハッハッハッハッ!
まさかポケモンも無しにこの俺に取引を持ちかけるとはな……面白い。
その無謀と度胸、相変わらずだな……」
何を思ったのか、ジニアは笑い声をあげると俺の取引を快諾する。
どうやら博打は大当たりみたいだ。
「だが勘違いするな……共同戦線はあのふざけたゲームマスターを倒して、このゲームの世界を出るまでだ」
「なら決まり、だな…………」
そうだ、共同戦線といっても、これは“協力”ではない。“利用”だ。
それもこのゲームの世界を出るまでの間だけの短い期間だけの、な。
内心震え上がっていた俺だが、交渉は上手くいき、俺はホッと胸を撫で下ろした。
デスマスユーキドはどこかに走り去っていったし、仲間ともはぐれている。
そもそも……何をすればいいのかさえわからない。
ガシャットを作った自称ゲームマスターな勇騎さんがまともにルール説明やゲームの概要を説明する暇もなく、ゲームの故障って形でこちらの世界に送られてしまったからな。
そして俺はちゃんとしたポケモンすらゲットしてない。
「……なんで俺にそれを聞く?」
「俺たちが争ってる場合じゃないんだろ?
はぐれたとはいえ、俺には仲間がいるけど、あんたの仲間がこっちに来てる保証がない以上あんたは孤立無援で戦わなきゃいけないことになる。
俺はともかく仲間たちはちゃんとポケモンを持ってるはずだ。
俺が仲間とあんたのパイプになる。
ユーキド博士を倒すためにも、ここは………手を組んだ方がいいとおもうけど?」
自分のポケモンすら持っていないのに、俺はジニアに手を組むように話を持ちかける。
我ながら無謀だと思う。
なんでも交渉材料が自分の力ではなく仲間だからな………。
無論、ジニアも抱えられたオオタチも目を丸くしている。
しかし……………
「………アッハッハッハッハッ!
まさかポケモンも無しにこの俺に取引を持ちかけるとはな……面白い。
その無謀と度胸、相変わらずだな……」
何を思ったのか、ジニアは笑い声をあげると俺の取引を快諾する。
どうやら博打は大当たりみたいだ。
「だが勘違いするな……共同戦線はあのふざけたゲームマスターを倒して、このゲームの世界を出るまでだ」
「なら決まり、だな…………」
そうだ、共同戦線といっても、これは“協力”ではない。“利用”だ。
それもこのゲームの世界を出るまでの間だけの短い期間だけの、な。
内心震え上がっていた俺だが、交渉は上手くいき、俺はホッと胸を撫で下ろした。