1話:ポケモンの世界になりました。
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
デスマスユーキドの研究所すら吹き飛ばすほどの強烈な一撃により、吹き飛ばされてしまう。
しかしヒメだけは護らねば。
俺は咄嗟にヒメを抱き抱え、ヒメが怪我をしないように背中から落ちる。
「大丈夫かヒメ!?」
「イヌッ!」
「そこは『ワン』、だろ?」
腕に抱えたヒメの顔をみて彼女が無事か確かめる。
いつも通りの元気な声。
よかった。なにはともあれヒメは無事である。
しかし………
「ハーッハッハッハッ!口ほどにもないな!にわかトレーナーよ!」
爆炎に包まれた研究所からデスマスユーキドが現れる。
しかも研究所にいたピカチュウの大群を従えて。
「トレーナー……?
ゴメン、マジでこれ……なんのゲームだっけ……?」
「ならば教えてやろう………
このゲームは“ポケットモンスター”。
真のポケモンマスターを目指して!
戦って!戦って!戦い抜いて!
自分以外の全てのポケモンと全てのポケモントレーナーを叩き伏せる!
血で血を洗うサバイバルアクションゲームだ!!」
「そんなもんポケモンじゃねーわ!!!」
ゲームキューブのポケモンXDでラスボスが『死ねい!』とか言うのですら異端だったのに、『血で血を洗う』とかもはや異端を通り越して別モンだわ!
『ポケットモンスター』じゃなくて『別ットモンスター』だわ!
「ピカチュウ……ボルテッカー!」
「「「「「ピッカーーーーー!!」」」」」
ピカチュウの大群に纏われる雷。
その一撃は強大な威力と引き換えに自らの体をも傷つける諸刃の剣。
その一撃の名を『ボルテッカー』という。
雷を纏ったピカチュウたちはさながら神風の如く俺たち目掛け特攻を敢行する。
主のために我が身を厭わないピカチュウたちの忠誠心は目を見張るものがあるが感心している場合ではない。
なんせピカチュウの数が多すぎる。
戦いは数だとは言うが、まさに人海戦術………いや“鼠”海戦術か。
まさにピカチュウの大群が黄金の波の如く攻め立てる。
「っ………!」
「こっちだ!!」
その瞬間、俺の手は何者かによって掴まれ、俺たちはピカチュウたちの特攻を回避することに成功した。
「随分な目にあったじゃねぇか………勝利」
「あんたは…………」
そして草むらの影に隠れることになったのだが………俺の手を掴んだ男はよーく見知った顔。
白い髪、赤い目、そして端正な顔立ち。
そう、俺たちと何度も戦ってきた組織の首魁。
「よォ……」
「ジニア……………!」
デスマスユーキドの研究所すら吹き飛ばすほどの強烈な一撃により、吹き飛ばされてしまう。
しかしヒメだけは護らねば。
俺は咄嗟にヒメを抱き抱え、ヒメが怪我をしないように背中から落ちる。
「大丈夫かヒメ!?」
「イヌッ!」
「そこは『ワン』、だろ?」
腕に抱えたヒメの顔をみて彼女が無事か確かめる。
いつも通りの元気な声。
よかった。なにはともあれヒメは無事である。
しかし………
「ハーッハッハッハッ!口ほどにもないな!にわかトレーナーよ!」
爆炎に包まれた研究所からデスマスユーキドが現れる。
しかも研究所にいたピカチュウの大群を従えて。
「トレーナー……?
ゴメン、マジでこれ……なんのゲームだっけ……?」
「ならば教えてやろう………
このゲームは“ポケットモンスター”。
真のポケモンマスターを目指して!
戦って!戦って!戦い抜いて!
自分以外の全てのポケモンと全てのポケモントレーナーを叩き伏せる!
血で血を洗うサバイバルアクションゲームだ!!」
「そんなもんポケモンじゃねーわ!!!」
ゲームキューブのポケモンXDでラスボスが『死ねい!』とか言うのですら異端だったのに、『血で血を洗う』とかもはや異端を通り越して別モンだわ!
『ポケットモンスター』じゃなくて『別ットモンスター』だわ!
「ピカチュウ……ボルテッカー!」
「「「「「ピッカーーーーー!!」」」」」
ピカチュウの大群に纏われる雷。
その一撃は強大な威力と引き換えに自らの体をも傷つける諸刃の剣。
その一撃の名を『ボルテッカー』という。
雷を纏ったピカチュウたちはさながら神風の如く俺たち目掛け特攻を敢行する。
主のために我が身を厭わないピカチュウたちの忠誠心は目を見張るものがあるが感心している場合ではない。
なんせピカチュウの数が多すぎる。
戦いは数だとは言うが、まさに人海戦術………いや“鼠”海戦術か。
まさにピカチュウの大群が黄金の波の如く攻め立てる。
「っ………!」
「こっちだ!!」
その瞬間、俺の手は何者かによって掴まれ、俺たちはピカチュウたちの特攻を回避することに成功した。
「随分な目にあったじゃねぇか………勝利」
「あんたは…………」
そして草むらの影に隠れることになったのだが………俺の手を掴んだ男はよーく見知った顔。
白い髪、赤い目、そして端正な顔立ち。
そう、俺たちと何度も戦ってきた組織の首魁。
「よォ……」
「ジニア……………!」