1話:ポケモンの世界になりました。
───2023年 1月下旬。
「いきなりだけど、みんなでゲームしようぜ!」
「………どうしたんだよ勇騎さん?」
“大きな戦い”をひとつ終えた俺たちに訪れたのは、しばしの休息。
別の任務で離れていた仲間たちも、任務を終えあと一週間で帰ってくるそうだ。
その間、俺、椿 勝利(つばき かつとし)は仲間の呼道勇騎さんに呼び出された。
拠点になっているに喫茶店『BATTOLER 』に行ってみると他の仲間もいた。
ノエル・ロックディール、
篠原 輝(しのはら あきら)、
赤津 将(あかつ しょう)さん、
村瀬 理緒(むらせ りお)、
ノゾミ・ナカムラ、
セッテ・クロハラ……
そして、つい最近仲間になった吉田 英華(よしだ えいか)さん。
どうなら全員勇騎さんに呼び出されたようだ。
それはそれでいいのだけど……でもいきなりなんでゲーム?
「いやぁ~……なんか最近色んなことがあったからな、息抜きにみんなでゲームでもしたいな~って思ってさ」
「こんな大人数で出来るゲームなんてなくないですか?」
ここでノゾミ……ノンたんが赤と銀色の特徴的なオッドアイの目を訝しげに細めた。
そりゃそうだ。
桃鉄でもスマブラでもこんな人数一気にできやしない。
絶対に何人か手持ちぶさたになる。
………そもそも俺はそんなパーティーゲームなんかやったことないし。
「ふっふ~~ん………お前たち俺を誰だと思ってる?」
「え?ダシの素」
「死にてえのかゴミカス」
ノンたんの切り返しに勇騎さんはノンたんを秒でしばきたおし、勇騎さんはポケットからアイテムを取り出した。
赤と緑と青の3色に彩られたグリップに薄いカード状のカセットがついている。
これは『ライダーガシャット』。
『エグゼイド』の世界で『仮面ライダーエグゼイド』を始めとするとドクターたちが変身するために用いるゲームソフト型変身アイテム。
“バグスターウイルス”と呼ばれる人間にも感染するコンピューターウイルスの本来持つ性質である『世界の事象に感染・侵食しそれを書き換える』能力を利用しゲームエリアを精製。
ゲームプログラムと現実の現象の両方の事象に感染・侵食可能なバグスターウイルスの特性を最大限に活かし使用者に変身能力を授けるものだ。
そこには大手ゲームメーカー『幻夢コーポレーション』で開発されたゲームを始め、パックマンやファミスタ、ゼビウスなどの有名なゲームのデータを内包したものも存在する。
「ライダーガシャット……!
呼道、お前わざわざ作ったのか!?」
「みんなで遊ぼうと思ってな。やっと起動できる………」
将さんは自身の天然パーマ気味の髪を弄りながら驚愕……というか呆気にとられたような顔をすると、勇騎さんは調子に乗ったのかドヤ顔になる。
自分のゲームによほど自信があるのだろう。
そもそもライダーガシャットは幻夢コーポレーションが開発したものだが、ガシャット用のデータとそのデータをガシャットに書き込む装置、そしてガシャット本体の3つさえあれば誰だって開発できるものなのだが、当然それは高度な技術とゲームクリエイターとしての才能を問われる。
そしてそれを形にしている辺り、やはり勇騎さんにはそういう才能もあるのだろう。
だが…………勇騎さんのもつ、このゲームは何のゲームが内包されているのだろうか?
自作ゲーム………だろうか?
「聞いて驚くなよ………?このゲームはな………!」
《ポケットモンスター!!》
ガシャットの起動と共に再生される音声。
展開されるゲーム画面。
そして画面に写し出される赤、緑、青の三匹の“モンスター”。
あー………うん、誰もが見たことある国民的人気を持つあのキャラクターたちだ。
「その名も!ポケットモンスター、縮めてポケモンだ!!」
「「「「盗作じゃん!!!」」」」
まさに異口同音。
この場にいる勇騎さん以外の全員の声がひとつになった瞬間だ。
まぁ…………当然こうなるよね。
「いきなりだけど、みんなでゲームしようぜ!」
「………どうしたんだよ勇騎さん?」
“大きな戦い”をひとつ終えた俺たちに訪れたのは、しばしの休息。
別の任務で離れていた仲間たちも、任務を終えあと一週間で帰ってくるそうだ。
その間、俺、椿 勝利(つばき かつとし)は仲間の呼道勇騎さんに呼び出された。
拠点になっているに喫茶店『BATTOLER 』に行ってみると他の仲間もいた。
ノエル・ロックディール、
篠原 輝(しのはら あきら)、
赤津 将(あかつ しょう)さん、
村瀬 理緒(むらせ りお)、
ノゾミ・ナカムラ、
セッテ・クロハラ……
そして、つい最近仲間になった吉田 英華(よしだ えいか)さん。
どうなら全員勇騎さんに呼び出されたようだ。
それはそれでいいのだけど……でもいきなりなんでゲーム?
「いやぁ~……なんか最近色んなことがあったからな、息抜きにみんなでゲームでもしたいな~って思ってさ」
「こんな大人数で出来るゲームなんてなくないですか?」
ここでノゾミ……ノンたんが赤と銀色の特徴的なオッドアイの目を訝しげに細めた。
そりゃそうだ。
桃鉄でもスマブラでもこんな人数一気にできやしない。
絶対に何人か手持ちぶさたになる。
………そもそも俺はそんなパーティーゲームなんかやったことないし。
「ふっふ~~ん………お前たち俺を誰だと思ってる?」
「え?ダシの素」
「死にてえのかゴミカス」
ノンたんの切り返しに勇騎さんはノンたんを秒でしばきたおし、勇騎さんはポケットからアイテムを取り出した。
赤と緑と青の3色に彩られたグリップに薄いカード状のカセットがついている。
これは『ライダーガシャット』。
『エグゼイド』の世界で『仮面ライダーエグゼイド』を始めとするとドクターたちが変身するために用いるゲームソフト型変身アイテム。
“バグスターウイルス”と呼ばれる人間にも感染するコンピューターウイルスの本来持つ性質である『世界の事象に感染・侵食しそれを書き換える』能力を利用しゲームエリアを精製。
ゲームプログラムと現実の現象の両方の事象に感染・侵食可能なバグスターウイルスの特性を最大限に活かし使用者に変身能力を授けるものだ。
そこには大手ゲームメーカー『幻夢コーポレーション』で開発されたゲームを始め、パックマンやファミスタ、ゼビウスなどの有名なゲームのデータを内包したものも存在する。
「ライダーガシャット……!
呼道、お前わざわざ作ったのか!?」
「みんなで遊ぼうと思ってな。やっと起動できる………」
将さんは自身の天然パーマ気味の髪を弄りながら驚愕……というか呆気にとられたような顔をすると、勇騎さんは調子に乗ったのかドヤ顔になる。
自分のゲームによほど自信があるのだろう。
そもそもライダーガシャットは幻夢コーポレーションが開発したものだが、ガシャット用のデータとそのデータをガシャットに書き込む装置、そしてガシャット本体の3つさえあれば誰だって開発できるものなのだが、当然それは高度な技術とゲームクリエイターとしての才能を問われる。
そしてそれを形にしている辺り、やはり勇騎さんにはそういう才能もあるのだろう。
だが…………勇騎さんのもつ、このゲームは何のゲームが内包されているのだろうか?
自作ゲーム………だろうか?
「聞いて驚くなよ………?このゲームはな………!」
《ポケットモンスター!!》
ガシャットの起動と共に再生される音声。
展開されるゲーム画面。
そして画面に写し出される赤、緑、青の三匹の“モンスター”。
あー………うん、誰もが見たことある国民的人気を持つあのキャラクターたちだ。
「その名も!ポケットモンスター、縮めてポケモンだ!!」
「「「「盗作じゃん!!!」」」」
まさに異口同音。
この場にいる勇騎さん以外の全員の声がひとつになった瞬間だ。
まぁ…………当然こうなるよね。
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