2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!
───Re:BUILD SIDE ───
「フフフ…………」
カフェ・BATTOLER。
呼道勇騎や椿勝利たちを始めとするライダー共の拠点。
私は左右非対称のカラーリングに彩られた2体の怪物を従え手薄になった奴らの拠点を襲撃していた。
目の前には満身創痍の呼道勇騎と椿勝利。
ふたりとも負傷しているどころか、自身の変身アイテムを他の仲間に渡しているようで変身出来ずにいる。
「くっ……俺の作戦ミスか………っ!
孟が街で怪人が暴れているのを聞き付けてそっちにむかった瞬間これか………!」
「まだ終わってねーよ………!」
特に椿勝利は全身が酷い火傷であり、まともに立ち上がることすら困難な身だ。
そう、戦う力を失った奴らをいたぶるなど赤子の手を捻るも同然。
だからこそ念を入れて街に怪人を放っておいたのだ。
唯一残ったライダーの力を持つ男……鈴村孟をここから遠ざけるために。
「“バイカイザー”、“ヘルブロス”。
こいつらを可愛がってやれ」
私の目的はノエル・ロックディールの“奪還”だが………その前に。
…………このふたりには恨みがある。
少し、楽しませてもらうとするか。
赤と青の鎧を纏う怪物『バイカイザー』が椿勝利に、白と緑の鎧を纏う怪物『ヘルブロス』が呼道勇騎に襲いかかる。
「ぐっ………!」
成す術もなく締め上げられる呼道勇騎。
そして、ヘルブロスは奴をテーブルに叩きつける。
「ガハッ………」
「勇騎さん………!」
《響鬼!》
「………アァァァァァァァァ!!」
呼道勇騎より重症であるはずの椿勝利は咄嗟にバイカイザーの攻撃を回避すると、持っていたライダーカプセルを起動する。
すると奴は紫の炎…………恐らく響鬼だから“鬼火”だろうか………を自らの拳に宿しヘルブロスを殴り飛ばす。
なるほど、変身していなくてもそういう使い方ができると自らで発見したか。
─────本当に腹立たしいよ。
「フフフ…………」
カフェ・BATTOLER。
呼道勇騎や椿勝利たちを始めとするライダー共の拠点。
私は左右非対称のカラーリングに彩られた2体の怪物を従え手薄になった奴らの拠点を襲撃していた。
目の前には満身創痍の呼道勇騎と椿勝利。
ふたりとも負傷しているどころか、自身の変身アイテムを他の仲間に渡しているようで変身出来ずにいる。
「くっ……俺の作戦ミスか………っ!
孟が街で怪人が暴れているのを聞き付けてそっちにむかった瞬間これか………!」
「まだ終わってねーよ………!」
特に椿勝利は全身が酷い火傷であり、まともに立ち上がることすら困難な身だ。
そう、戦う力を失った奴らをいたぶるなど赤子の手を捻るも同然。
だからこそ念を入れて街に怪人を放っておいたのだ。
唯一残ったライダーの力を持つ男……鈴村孟をここから遠ざけるために。
「“バイカイザー”、“ヘルブロス”。
こいつらを可愛がってやれ」
私の目的はノエル・ロックディールの“奪還”だが………その前に。
…………このふたりには恨みがある。
少し、楽しませてもらうとするか。
赤と青の鎧を纏う怪物『バイカイザー』が椿勝利に、白と緑の鎧を纏う怪物『ヘルブロス』が呼道勇騎に襲いかかる。
「ぐっ………!」
成す術もなく締め上げられる呼道勇騎。
そして、ヘルブロスは奴をテーブルに叩きつける。
「ガハッ………」
「勇騎さん………!」
《響鬼!》
「………アァァァァァァァァ!!」
呼道勇騎より重症であるはずの椿勝利は咄嗟にバイカイザーの攻撃を回避すると、持っていたライダーカプセルを起動する。
すると奴は紫の炎…………恐らく響鬼だから“鬼火”だろうか………を自らの拳に宿しヘルブロスを殴り飛ばす。
なるほど、変身していなくてもそういう使い方ができると自らで発見したか。
─────本当に腹立たしいよ。