2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!
────
「くっ………!将さん…………っ!!」
将さん……クロスがディスペアーの一撃により倒されてしまった。
私、ノゾミ・ナカムラは意識こそあるものの、先ほどの戦闘のダメージが酷くまともに戦える状態ではない。
「おっ、速いね……ふたりとも。
流石は父さんが見込んだだけのことはある」
ローズの剣戟をいなしながら、先に戦闘を終えたディケイドエグゼイドとディスペアーを一瞥するギンガ擬き。
「それっ」
「わぁぁぁっ!!」
とどめの一撃を喰らった理緒も吹っ飛ばされ、変身が解除されてしまう。
これで私たち5人は誰ひとりとして戦える者がいなくなってしまった。
「ふふっ……どう?
これで少しはわかったかな?
“いくら小さな力を束ねた所で強大な力には敵わない”と」
ギンガ擬きは私たち5人を見据えると近くの岩に腰かける。
「士。そろそろ“時間”だ。次の準備をお願い」
「全く、人使いが荒い………良いだろう」
ギンガ擬きがディケイドエグゼイドに何やら指示を飛ばすとディケイドエグゼイドは元のディケイドへと戻り銀色のオーロラの壁………通称『オーロラカーテン』を呼び出し、その中へと消えていった。
「“次”って………何なの………!?」
奴らが言った“次の準備”という言葉。
───なんだろう。凄く嫌な予感がする。
冷や汗が額から滴り落ちるのが感じる。
そんな私の様子を察知したかのように、ギンガは私に話を振る。
「さて…….ノゾミ・ナカムラ。
楽しいクイズの時間だ。
士と…………あと、この場にいない来栖もか。
…………あのふたりは“どこへ行った”でしょうか?」
「っ!!!」
仮面越しからでも分かる妖しい笑み。
私の読みは当たった。
しかも最悪な形で。
あいつらは………
────BATTOLERに向かったんだ!
「早く………早く行かなきゃ………!」
このままじゃノエルちゃんたちが危ない!
私はニューシード……NS能力を発動させる。
この力は“神に抗う力”とまで呼ばれており、私の体中を駆け巡る“NS粒子”を作用させることで攻撃力の増強から並行世界の移動まで大概のことならなんでも出来てしまう。
しかし……………
「だから無駄だよ」
パチン、と指を鳴らす音が聞こえる。
直後目眩のような感覚に襲われると、それと共に私を包んでいたNSの粒子が弾けて消えてしまった。
「嘘っ………!?」
「ホント、さっきの戦いで何も学んでないんだね。
僕の前で………NSが発動できると思わないことだ」
────こいつもNS能力者。
それも私とは比べ物にならないくらいに強力な能力者なのはわかっているつもり。
でも一体何が………?
なんで私のNSが無力化されてるの!?
この力は何者にも干渉されないはずなのに。
NSにそんな他人のNSに干渉できる能力なんてないはずなのに。
「アハハ………“わからない”よね、やっぱり」
私を嘲笑うギンガ擬き。
戦う力もなく、能力も使えない。
奴の前では私はただの人同然。
私はその現実にただ立ち尽くすしか出来なかった。
「くっ………!将さん…………っ!!」
将さん……クロスがディスペアーの一撃により倒されてしまった。
私、ノゾミ・ナカムラは意識こそあるものの、先ほどの戦闘のダメージが酷くまともに戦える状態ではない。
「おっ、速いね……ふたりとも。
流石は父さんが見込んだだけのことはある」
ローズの剣戟をいなしながら、先に戦闘を終えたディケイドエグゼイドとディスペアーを一瞥するギンガ擬き。
「それっ」
「わぁぁぁっ!!」
とどめの一撃を喰らった理緒も吹っ飛ばされ、変身が解除されてしまう。
これで私たち5人は誰ひとりとして戦える者がいなくなってしまった。
「ふふっ……どう?
これで少しはわかったかな?
“いくら小さな力を束ねた所で強大な力には敵わない”と」
ギンガ擬きは私たち5人を見据えると近くの岩に腰かける。
「士。そろそろ“時間”だ。次の準備をお願い」
「全く、人使いが荒い………良いだろう」
ギンガ擬きがディケイドエグゼイドに何やら指示を飛ばすとディケイドエグゼイドは元のディケイドへと戻り銀色のオーロラの壁………通称『オーロラカーテン』を呼び出し、その中へと消えていった。
「“次”って………何なの………!?」
奴らが言った“次の準備”という言葉。
───なんだろう。凄く嫌な予感がする。
冷や汗が額から滴り落ちるのが感じる。
そんな私の様子を察知したかのように、ギンガは私に話を振る。
「さて…….ノゾミ・ナカムラ。
楽しいクイズの時間だ。
士と…………あと、この場にいない来栖もか。
…………あのふたりは“どこへ行った”でしょうか?」
「っ!!!」
仮面越しからでも分かる妖しい笑み。
私の読みは当たった。
しかも最悪な形で。
あいつらは………
────BATTOLERに向かったんだ!
「早く………早く行かなきゃ………!」
このままじゃノエルちゃんたちが危ない!
私はニューシード……NS能力を発動させる。
この力は“神に抗う力”とまで呼ばれており、私の体中を駆け巡る“NS粒子”を作用させることで攻撃力の増強から並行世界の移動まで大概のことならなんでも出来てしまう。
しかし……………
「だから無駄だよ」
パチン、と指を鳴らす音が聞こえる。
直後目眩のような感覚に襲われると、それと共に私を包んでいたNSの粒子が弾けて消えてしまった。
「嘘っ………!?」
「ホント、さっきの戦いで何も学んでないんだね。
僕の前で………NSが発動できると思わないことだ」
────こいつもNS能力者。
それも私とは比べ物にならないくらいに強力な能力者なのはわかっているつもり。
でも一体何が………?
なんで私のNSが無力化されてるの!?
この力は何者にも干渉されないはずなのに。
NSにそんな他人のNSに干渉できる能力なんてないはずなのに。
「アハハ………“わからない”よね、やっぱり」
私を嘲笑うギンガ擬き。
戦う力もなく、能力も使えない。
奴の前では私はただの人同然。
私はその現実にただ立ち尽くすしか出来なかった。