プロローグ:なんか希望の担い手(屑)を撥ねました……ってなにやってんの!?

──Re:BUILD SIDE──


「…………ジニア様、ノゾミ・ナカムラの血液サンプルを回収致しました」


日本・姫矢市願葉区。

その中心の姫矢グループ本社ビルのオフィス。


ここが我々『Re:BUILD』の拠点だ。


眼前にいらっしゃる我が主、ジニア様を中心に姫矢グループと財団Xの精鋭たちや並行世界からやって来たライダーたちを集めて結成された我々の組織はジニア様や2大組織の持つ技術と頭脳により様々な新兵器を開発。

それらによりすべての並行世界を統合・制圧・破壊し新たな世界を作り上げる。


それこそが我らの理念だ。


そんなジニア様の崇高なる目的に惹かれ集まってきた我々幹部たちは日々“この世界”に飲み込まれた”者たちと戦いながら戦闘データを集めている。


そして、あらゆる世界が“この世界”に統合され、全ての世界がひとつになりつつある今、我々の戦力は確実に整っている。


あとはリベルやヴァルツと言った邪魔なライダー共を排除すれば、我々の計画は成就する。



「ご苦労。流石だな来栖」


ジニア様はデスク越しに私……来栖黎人が差し出した血液の入ったカプセルを受けとると一言。


「お褒めに預り光栄です、ジニア様」


そうだ、我々幹部はジニア様の剣であり盾だ。

仇なす者全てを切り捨てる剣、そしてあらゆる外敵からその身を挺して守る盾。



誰に謗られようとも、どんなに地面を這うことになろうとも私は今の自分に誇りを持っている。
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