2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!

ホープとイージスに関してはいつも通り。

ただ、他の3人は違った。


まずは理緒から。

カメレオンをモチーフにした緑の鎧で仮面なんかもはやカメレオンそのものだ。

名前を『ベルデ』という。


次に輝くん。

紫と黄色という派手なカラーリングを螺旋のように施してある。

というのも、頭は右が黄色で左が紫だけど、胴体は右が紫で左が黄色、そして下半身は右が黄色、左が紫………って感じ。

そして黄色の方にはペンや漫画の装飾が、紫の方には忍者の装飾が施されている。

これが『ビルド』の派生形態のひとつである『ニンニンコミックフォーム』なんだけど………どこをどうしたら忍者と漫画がベストマッチになるのだろう?



そして最後に将さん。

白と銀を基調としたメカニカルな姿。
なんというかこの世界に来てからテレビで見た、次世代宇宙服『Bio Suit』という奴に似ているような気がする。
そして両腕はまるで兵器であるかのように巨大である。

この姿がクロスの派生形態のひとつ『コズミックハンド』である。


「うーん………ボク、輝くんの持ってるやつがよかったなぁ。ベルトもジュエルも」

自分の姿を確認しては、はぁ………とため息をつくと輝くんの変身した姿を見てそういい出す。



「贅沢言うなっての。ホラ、行くぞ」


そういって輝くんは理緒の肩を軽く叩くと理緒は前に向き直る。



「全く………呼道も無茶言いやがる。

まさかアストロハンドの新機能を早速使わなきゃいけねぇ状況になるとはな」


“アストロハンド”。

それはクロス・コズミックハンドの両腕の装備であり、合体元であるフォーゼの各種兵装やスーパー1のファイブハンドの特性を融合させたものだ。


そしてこの装備を最近勇騎さんが整備していたのを覚えている。



「さぁて、皆さん。一丁仕事といきますよ」


「オイ、俺の台詞とるなよ!」


「ホラホラ、静かにしないと潜入できないよ」


輝くんの台詞を頂きつつ、全員に能力の発動を促す。

セッテに宥められつつ、渋々輝くんもセッテの隣に並び立ち専用武器である4コマ忍法刀を構える。



「アストロハンド!アストロステルス!」


《INVISIBLE!MAXIMUM-DRIVE!》


《INVISIBLE!MAXIMUM-DRIVE!》


《CLEAR VENT》


《隠れ身の術!ドロン!》



こうして私たち5人の姿は完全に闇夜に消えた。



こうして奴らの本拠地への進行が始まった。
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