2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!

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姫矢グループ本社ビル。

私の世界にすら存在しなかったような非現実的な建物がひしめくなか、姫矢の街の中心に位置するそのビルは三日月のような異様なフォルムをしており、見るものを圧巻させる。


そしてこの異質なビルこそが奴ら………Re:BUILDの本拠地。


これから私たちはここに乗り込むんだ。

100メートルほど離れたビルの屋上から、姫矢グループの本社を見据え私たち5人はベルトを構える。


ちなみに理緒は自分のライダーシステムの他にジュエルドライバーとエクスライザーも持っている。


まぁ、理緒なら安心………だよね。



「さて………行きますか」


私の合図と共に、他の四人がドライバーを装着する。

輝くんと理緒に関してはいつものドライバーではなく、勇騎さんから借りたジュエルドライバーだ。



「「「「「変身………!」」」」」


出来るだけ戦闘は避けるとはいえ、これからこの街の……いや、この“世界”の人たちの生活を支える姫矢グループに突入する。

今日はいつもより声のボリュームを下げて変身シークエンスに入る。



《チェンージ!ビルド!ニンニンコミック!!》


《チェンージ!仮面ライダーベルデ!》


《ソル・フリーズ……サンサン……サンサン………!》


《Change Aegis………》


《クロスライド!コズミックハンド!》






………あ、ベルトの方は相変わらずうるさいか。
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