2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!
「勇騎さん………」
私はセッテがいるが、勇騎さんたちはこの世界に自分の世界を取り込まれてひとりきりでジニアたちと戦ってきた。
だからこそ他の世界のライダーたちと同盟を組み戦ってきたようだが、この世界が滅びてしまえば自分たちの世界も消えてなくなってしまう。
そもそもこの世界を守り抜いたところで私たちの世界が帰ってくる保証もない。
みんな口には出さないけど、そんな不安や恐怖を抱えながら戦っているんだ。
───そんな想いを仮面に隠して。
「だから、こんな状況だからこそお前たちには慎重になってほしい。
そして、ここにいる仲間たちを信じて欲しい。
じゃなきゃ………勝利たちのいるこの世界も、俺たちの世界もおしまいだ」
「「「「「…………」」」」」
勇騎さんの言葉に、みんな口を閉ざしてしまう。
───当たり前だ。
みんな自分の世界に大切な人たちを残して来たんだ。
ある日突然引き離され、自分たち以外のみんなを“存在しなかった”ものとして消滅させられたのだ。
私だって………私たちだって…………。
こんなことになるなんて思ってなかった。
お父さんに、お母さんに“行ってきます”って言ってうちを出て……
セッテと一緒に出掛けて…………
それから……………それから…………。
「ノゾミ………」
セッテが心配そうに私を見る。
頬を熱いものが伝う。
───私にはセッテの姿が滲んで見えた。
私はセッテがいるが、勇騎さんたちはこの世界に自分の世界を取り込まれてひとりきりでジニアたちと戦ってきた。
だからこそ他の世界のライダーたちと同盟を組み戦ってきたようだが、この世界が滅びてしまえば自分たちの世界も消えてなくなってしまう。
そもそもこの世界を守り抜いたところで私たちの世界が帰ってくる保証もない。
みんな口には出さないけど、そんな不安や恐怖を抱えながら戦っているんだ。
───そんな想いを仮面に隠して。
「だから、こんな状況だからこそお前たちには慎重になってほしい。
そして、ここにいる仲間たちを信じて欲しい。
じゃなきゃ………勝利たちのいるこの世界も、俺たちの世界もおしまいだ」
「「「「「…………」」」」」
勇騎さんの言葉に、みんな口を閉ざしてしまう。
───当たり前だ。
みんな自分の世界に大切な人たちを残して来たんだ。
ある日突然引き離され、自分たち以外のみんなを“存在しなかった”ものとして消滅させられたのだ。
私だって………私たちだって…………。
こんなことになるなんて思ってなかった。
お父さんに、お母さんに“行ってきます”って言ってうちを出て……
セッテと一緒に出掛けて…………
それから……………それから…………。
「ノゾミ………」
セッテが心配そうに私を見る。
頬を熱いものが伝う。
───私にはセッテの姿が滲んで見えた。