2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!
「あ、そうだ………父さん!」
ジル様はジニア様に何かを投げ渡す。
ジニア様が受け取ったそれを見てみると、ジル様が投げ渡したものはマボロシが使っていたカードキー型アイテム『メガロゼツメライズキー』だとわかった。
「ジル様………まさかあの爆発の中を………!」
「こんなの余裕だよ。それに父さんの大切なものだしね」
ジル様はうっすらと笑みを浮かべると手にもっていた宝珠(ジュエル)を見せてくる
なるほど……“それ”であの爆発を掻い潜って回収した訳だ。
「さて……諸君。
お前たちのお陰で、奴らの目を掻い潜りながらコイツの“学習”が完了した。
本格的な実験を始めようじゃねぇか」
ジニア様も例の試験管の前に立つと、試験管の中に眠る“少女”を見据えると一言。
そしてジニア様が試験管の隣に位置するレバーを引けば、試験管内の液体が排水される。
やがて排水が終われば試験管が展開する。
───ここから“世界の終わり”が始まるんだ。
我々が望んだ世界の終わり………そして“新世界の創造”。
あらゆる並行世界を巻き込んで……“ライダー大戦の最終戦争”とでも言うべき戦いが始まるんだ。
これが、身が引き締まる想いというやつだろう。
これから我々は“戦争”を引き起こした極悪人……いや“革命”を起こした英雄になる。
そうだ、我々こそが“正義”。
次の世界の英雄…………“希望”になるのだ!
「さぁ、目覚めよ。
プロメテウスチルドレン1号……
“プロメテウス01”……!」
──試験管が展開する。
それと同時に目を開く少女。
白銀の髪に、金色の瞳。
透き通った白い肌。
────美しかった。ただただ美しかった。
この世のどんな芸術を寄せ集めても、この世のどんな美女を集めても彼女には敵わない。
この少女………“プロメテウス01”と呼ばれた少女が本当に世界を滅ぼすのだろうか。
いや、むしろ世界を滅ぼす“天の使い”とやらはかえって美しいものなのだろうか。
私には、到底わからない。
ただわかるのは…………
───私が彼女に魅せられているということだけであった。
ジル様はジニア様に何かを投げ渡す。
ジニア様が受け取ったそれを見てみると、ジル様が投げ渡したものはマボロシが使っていたカードキー型アイテム『メガロゼツメライズキー』だとわかった。
「ジル様………まさかあの爆発の中を………!」
「こんなの余裕だよ。それに父さんの大切なものだしね」
ジル様はうっすらと笑みを浮かべると手にもっていた宝珠(ジュエル)を見せてくる
なるほど……“それ”であの爆発を掻い潜って回収した訳だ。
「さて……諸君。
お前たちのお陰で、奴らの目を掻い潜りながらコイツの“学習”が完了した。
本格的な実験を始めようじゃねぇか」
ジニア様も例の試験管の前に立つと、試験管の中に眠る“少女”を見据えると一言。
そしてジニア様が試験管の隣に位置するレバーを引けば、試験管内の液体が排水される。
やがて排水が終われば試験管が展開する。
───ここから“世界の終わり”が始まるんだ。
我々が望んだ世界の終わり………そして“新世界の創造”。
あらゆる並行世界を巻き込んで……“ライダー大戦の最終戦争”とでも言うべき戦いが始まるんだ。
これが、身が引き締まる想いというやつだろう。
これから我々は“戦争”を引き起こした極悪人……いや“革命”を起こした英雄になる。
そうだ、我々こそが“正義”。
次の世界の英雄…………“希望”になるのだ!
「さぁ、目覚めよ。
プロメテウスチルドレン1号……
“プロメテウス01”……!」
──試験管が展開する。
それと同時に目を開く少女。
白銀の髪に、金色の瞳。
透き通った白い肌。
────美しかった。ただただ美しかった。
この世のどんな芸術を寄せ集めても、この世のどんな美女を集めても彼女には敵わない。
この少女………“プロメテウス01”と呼ばれた少女が本当に世界を滅ぼすのだろうか。
いや、むしろ世界を滅ぼす“天の使い”とやらはかえって美しいものなのだろうか。
私には、到底わからない。
ただわかるのは…………
───私が彼女に魅せられているということだけであった。