2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!
「ははっ………なんか賑やかだね………」
コツッ……コツッ……と靴音をたてながら私たちのいる研究室にやってくるものがいた。
「おせぇぞ…………」
“彼”の声を聞くとジニア様は微笑む。
白髪に赤い瞳が研究室の薄暗い証明に照らされジニア様の持つ妖艶な魅力を醸し出している。
「………ジル」
「ただいま、父さん」
紫と緑のオッドアイ、そしてジニア様を思わせる白髪。
お召し物は黒の和服だ。
彼こそがジニアさまのご子息様である、『ジル・ロックディール』様。
我々の指揮を担当するお方だ。
「ふたりとももお疲れ様。
明日また一仕事お願いするから、
また働いてくれるかな?」
「勘違いするな………私が戦うのは“あのお方”のため……
断じて貴様たちの為ではない」
「ネス!貴様、ジル様に向かって!」
ネスの不遜な態度を諌める私だったが、ジル様はそんな私を制して
「いいよ、いいよ来栖。気にしてないから。
ネスが彼女の主のために戦うことが結果的に僕たちに協力することになってるんだから」
「しかし………」
「まっ、仲良くやろうよって事。
ただ…………」
そういってジル様はネスの肩に手を置く。
ネスの耳元で、こう囁くのだ。
「世界を“飲み込む”程のチカラ………
それを掌握しているのは僕たちだってこと忘れないようにね……
また、お仕置きで髪の毛燃やされるのも嫌だろ?」
そう、ジニア様が作り上げたこの『Re:BUILD』という組織。
その技術力により、この世界を取り巻く超常たる“チカラ”を操り他の世界の全てを飲み込んだのだ。
そして今この世界にいるライダーたちは、“世界の中核を為す者”だとジニア様は言っていた。
そしてウェズペリアからはどういう訳かノゾミ・ナカムラとセッテ・クロハラ、そしてネスの3人がそれに選ばれ、それ以外の者は跡形もなく消滅したというわけだが、我々の意思により世界に飲み込まれて消滅させられた人間も自由に召喚することが出来る。
だが、これは逆に奴らにとって『世界』そのものを人質に取られているようなもの。
帰る場所も大切な人も全て我々の手の上、ということだ。
ジル様はその事実を突き付け、最後に笑顔を見せると………あの能面のような無表情な女の顔がひきつったのがわかった。
コツッ……コツッ……と靴音をたてながら私たちのいる研究室にやってくるものがいた。
「おせぇぞ…………」
“彼”の声を聞くとジニア様は微笑む。
白髪に赤い瞳が研究室の薄暗い証明に照らされジニア様の持つ妖艶な魅力を醸し出している。
「………ジル」
「ただいま、父さん」
紫と緑のオッドアイ、そしてジニア様を思わせる白髪。
お召し物は黒の和服だ。
彼こそがジニアさまのご子息様である、『ジル・ロックディール』様。
我々の指揮を担当するお方だ。
「ふたりとももお疲れ様。
明日また一仕事お願いするから、
また働いてくれるかな?」
「勘違いするな………私が戦うのは“あのお方”のため……
断じて貴様たちの為ではない」
「ネス!貴様、ジル様に向かって!」
ネスの不遜な態度を諌める私だったが、ジル様はそんな私を制して
「いいよ、いいよ来栖。気にしてないから。
ネスが彼女の主のために戦うことが結果的に僕たちに協力することになってるんだから」
「しかし………」
「まっ、仲良くやろうよって事。
ただ…………」
そういってジル様はネスの肩に手を置く。
ネスの耳元で、こう囁くのだ。
「世界を“飲み込む”程のチカラ………
それを掌握しているのは僕たちだってこと忘れないようにね……
また、お仕置きで髪の毛燃やされるのも嫌だろ?」
そう、ジニア様が作り上げたこの『Re:BUILD』という組織。
その技術力により、この世界を取り巻く超常たる“チカラ”を操り他の世界の全てを飲み込んだのだ。
そして今この世界にいるライダーたちは、“世界の中核を為す者”だとジニア様は言っていた。
そしてウェズペリアからはどういう訳かノゾミ・ナカムラとセッテ・クロハラ、そしてネスの3人がそれに選ばれ、それ以外の者は跡形もなく消滅したというわけだが、我々の意思により世界に飲み込まれて消滅させられた人間も自由に召喚することが出来る。
だが、これは逆に奴らにとって『世界』そのものを人質に取られているようなもの。
帰る場所も大切な人も全て我々の手の上、ということだ。
ジル様はその事実を突き付け、最後に笑顔を見せると………あの能面のような無表情な女の顔がひきつったのがわかった。