2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!

「いぇ~~~~いっ!!」


「…………」


私は振り返り、再びセッテにピースサイン。


セッテもどんな表情をしていいのかわからないと言った感じだ。


………うん、“私自身”もそんな感じだよ。



「マボロシが……

バカな………こんなことが………!」


そして、ふとネスの方を見てみれば、来栖がネスの隣で驚愕の表情を見せていた。



「Oh ………ダーイナマァーィ……」


何を思ってか黒焦げの勝利くんが一言。


無駄に発音いいけど意味分かんないから!!



「……仕方ない、今回は退くか。来栖」


「ちっ……!仕方ないか………!」


ネスと来栖は銀色のオーロラカーテンを召喚するとオーロラカーテンの中へと消えていく。



───こうして、なんとも締まりがないが、奴らとの戦いは終わったのだ。



無論、私の戦いは終わってないけど。



「ふにゃあ~疲れたっちゃ~。のぞみんは休むだっちゃ」


カプセルを取り外すと変身が解除される。


え、ちょっと待って。このタイミングで!?

このタイミングで変身を解除するの!?



「「「「「………」」」」」


変身を解除した私を他の仲間たちが私を見る。

幸い、変身を解除すると弾けとんだ服は元に戻っていたが……それがどうでもよくなるくらいに仲間たちの視線がイタい。


それ以上に恥ずかしい。穴があるなら入りたい。


「~~~~~~っっ!!///」


《ドリル!プリーズ……》


恥ずかしさに耐えきれず、私はドリルの魔法を発動、自身の体を回転させ、穴を掘り、文字通り穴に入る。



「あぁぁぁぁぁぁ!!///

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!///」


恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!


これは耐えきれない!!黒歴史!

ブラックヒストリーもいいところだよ!!


なんなのプリティ!ウィッチ!のぞみっち!って!!


意味わかんない!ていうかコレ、ドレミちゃん!?


ていうかバカなの私!私バカなのーー!?


誰も入ってこれない穴の中で、私は芋虫の如く悶えるしか出来なかったのであった。
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