2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!

「すげぇよのぞみん!しかもさっきパンツ見えた!パンツ見えたよ将さん!

もうずっとのぞみんのままでよくね!?元のぶっさいのに戻らなくてよくね!?」


「あぁ………最高だな。

これは生で見れてよかった」


私の姿を見て戦いの傷すら忘れてはしゃぐ勝利となんかスカしてる将さん。


こいつら………!


…………いけないいけない。戦いに集中しなくては。



「これはさすがにげきおこ~~~~~!!」


メガロマギアは立ち上がると私目掛けて駆け出し、私に向かって拳を振るう。



「そんな困ったちゃんは女の子に嫌われるだっちゃよ!」


《ときめきっ!ストームビーム!》


「えいっ!」


奴の拳をいなすと裏拳を奴の頭部に叩き込み距離を取る。

そして、ステッキを振るい魔法を発動すれば奴の体を閉じ込めるように嵐が発生する。



「私が好きなのは………

………男(オス)だけ~~~~~~!!」


それだけでは終わらない。

ストームビームの名の通り、嵐の中に音符型エネルギーが発生すると音符型エネルギーから一斉にビームが放たれる。


これが俗に言う『オールレンジ攻撃』というやつか。


……って感心している場合ではないのだけども。



「そろそろフィナーレだっちゃ!」


《ポッピー!バースト!》


《キメワザ……!クリティカルクルセイド……!》


嵐が消滅すると、私はエクスライザーを取り出してはポッピーのカプセルをスキャンする。


するとくぐもった音声と共に私の周囲には音符やハート、星形のエネルギーが発生する。



「ぐーるぐるぐるぐる~~~~!!」


そして、自らの体を回転させながら飛び上がり、奴をその攻撃に何度もヒットさせる。



「ぶっ飛び~~~~~!!」


そして、最後に巨大なハート型エネルギーをぶつければメガロマギアは海の彼方に飛んでいく。


《ときめきっ!のーぞーみーんーーー!

ビーーーーーーム!!!》


これでとどめ。
再びエクスライザーでポッピーのカプセルとウィザードのカプセルを読み込ませれば私の両腕にエネルギーが収束する。


もはや今までの攻撃がかわいく見えてくるそんな出力のエネルギーだ。



「プリティ!ウィッチ!のぞみっち!

ときめきっ!のぞみんビーーーーーーム!!」


そして、両手でハートを作りハート型のエネルギー弾を形成すれば、決め台詞と共にハート型エネルギー弾を発射する。


………ってこれビームだよね!?



「どぉぉんだけぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


エネルギー弾が吹っ飛ばされたメガロマギアを捉える。


そして、エネルギー弾はメガロマギアを飲み込み爆ぜる。


メガロマギアは間の抜けた断末魔と共に今度こそ海の藻屑として消えてなくなったのであった。




────ゑ?


ゑ?え?What?



だから……ちょっと待って。



爆ぜるっていったけどさ………

これはそんな生易しいものじゃないよね?


爆炎がキノコのような形になってるもん。



爆発の規模が規格外すぎるもん。



メガロマギア……いや、IKKO擬きの言葉を借りるならこうだよね。



威力…………高すぎィィィィ!!!!



design
3/84ページ
スキ