2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!

「ノゾミどうしちゃったの!?」


私の姿を見てあからさまに戸惑うセッテ。


そうだよね、そうなるよね。



「「「おぉーーーーー!!!」」」


変身した私を見て歓声をあげる勝利くん、将さん、輝くん。

その姿は某外人コラ画像の如く。


って!輝くんまでどうした!?



「めっっちゃかわいい!!ポッピーピポパポみてぇ!!サイコーだぜ!ノゾミ!」


………うん。輝くんポッピーピポパポ好きだったもんね。

めっちゃ前向きなコメント、本当にありがとう。


私の心は絶賛後ろ向きです。



「素晴らしいッッ!!」


将さん、貴方はどこの財団の会長さんですか。



「おぉぉぉぉぉぉ………ノンたん……かわいくなったな………

おなか………ふともも………


元の姿はあんなにぶちゃいくだったのに………
色気もかわいさも皆無だったのに。

もう変身解除しなくてもいいよ………ぐへへ。ぐへへへへ………


………そのまま“ダーリン好きだっちゃ”って言って」


勝利お前は黙れぇぇぇぇ!!
そんだけ丸焦げになってるんなら黙ってくたばってろ!!

ていうか一言も二言も余計だボケぇぇぇ!!



「………」


ネスゥゥゥゥ!!あんたは少しは喋ってよォォォォ!!

お願いだからぁぁぁぁ!!



「………お前、気持ち悪いな」


喋ってくれたけどストレートすぎるぅぅぅ!!!



「ノゾミ、なのか………

……な、何か、何か感想を………ぐはぁっ!!」


勇騎さん無理しなくていいからぁぁ!!

お願いだから寝てて!なんか申し訳ないから!!



「ふにゃあ………かわいい………」


……うん、理緒。貴女の方がかわいいよ。

だから、変わって?

貴女が魔法少女になってよ。



「なにその格好!どぉぉんだけぇぇぇぇ~~!!」


「さぁ~!希望のショータイム!行くだっちゃよ~!!」


立ち上がったメガロマギアを見据えて、私は星形の飾りがついたシンプルなステッキを取り出した。


これが………専用武器だろうか?


いや、そんなことないよね?


だってこんなテンプレ的な魔法少女の魔法のステッキだもんコレ。



ていうか、私の語尾どうにかなんない!?



これじゃ、ラムちゃんじゃん!!
1/84ページ
スキ