1話:魔法少女始めました!……ってなんのこと!?

「なに!?なんなの!?」


こんなことは始めてだ。


何が起こっているのか自分でも分からず、戦闘でのダメージすら一瞬忘れてしまうほど、狼狽えてしまう。


それはセッテや輝くんや将さん、そして勝利くんも例外ではない。



「どゆこと~~~~!!!」


そして、桃色の光はメガロマギアを翻弄し、メガロマギアを突き飛ばしたあと、私の目の前で止まる。


そして、桃色の光が弾けると中から現れたのはライダーカプセル。


カプセルに描かれていたライダーは『ポッピー』。

『ときめきクライシス』というゲームの力で変身する女の子のライダーだ。



「えっ!?」


『いっくよー!!』


可愛らしい女の子の声と共に、ひとりでに起動したカプセルが私のカプセルホルダーに装填されてしまう。



このカプセルは自分で動けるの!?



《ウィザード!》《ポッピー!》


《デュアルフュージョン!》


「えぇっ!?ちょっと、ちょっと待ってよ!」


2つのカプセルが装填されると『デュアルフュージョン』の音声と共にシステムの発動が承認される。


それと同時にエクスライザーがひとりでに起動し、私の意思を無視してカプセルを読み込んでしまう。



《ホープ!プリティ☆のぞみん!!》



「なに!?なんなの!?ていうかプリティ☆のぞみんって!!」


誰も私の疑問に答えてくれる人はいない。


エクスライザーから刻印……『ライザープルーフ』が放たれ、私の体に刻まれる。


これがふたりのライダーの力を内包しており、これが体に刻まれることでデュアルフュージョン……すなわち『変身』を行うのだと勇騎さんが前に話していた。


変身するのならそれでいい。


────そう、変身するだけなら。



「きゃあぁぁぁぁ!!///」


「なっ!?」


「えぇぇぇっ!?」


「えー…………」


「お、おぉう………」


皆、それぞれの反応を示す。


私は恥ずかしさのあまり、悲鳴を上げてしまう。


そう、ライザープルーフを受けた私の衣服は一瞬にして弾けとんだのだ。



「お願いだから見ないでぇぇぇぇぇ!!」
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