1話:魔法少女始めました!……ってなんのこと!?
─────
「勇騎さんっ!!」
「よそ見してる場合!?」
「……っ!」
………あれから何分、いや何時間たっただろうか?
メガロマギアとの戦いはこちらが優勢だと思われていた。
しかし私たちの攻撃は決定打とはなってはおらず、今度はこちらが奴の猛攻にさらされることとなった。
どうも。久しぶりに語り部をつとめます、ノゾミ・ナカムラです。
「あんたたち、ホントによわすぎィ~~~~~!!」
「くっ………!」
勝利くんと理緒、それから勇騎さんまでもが倒されてしまった。
そして、輝くんと将さんも長い戦いで疲弊しきっていてもはや戦える状態じゃない。
戦えるのは私とセッテだけとなってしまった。
「まだだっ………!」
「待ってセッテ!」
《Clock up !》
私の制止を振り切るように、セッテ……イージスはクロックアップを発動。
イージスはイージスソードを構えると超高速の世界へと突入し、その姿は私の目には視認できなくなる。
「………っ」
イージスのクロックアップからの攻撃を受け続けるメガロマギア。
しかし、先ほどと違うのは身じろぐ頻度が少なくなっていることだ。
長すぎる戦いに、変身しているセッテの体力が落ちているのもあるかもしれない。
でも、今回は……それだけじゃない。
「ッ!!」
………なんと、メガロマギアはセッテの攻撃を見切った上で、イージスの腹部に自らのカッターを突き立てたのだ。
「セッテッ!!」
「とんでけ~~~~!!」
「きゃあああああああ!!」
イージスの腹部からカッターを引き抜き、その拳による重い一撃をイージスに叩き込み、イージスを吹き飛ばす。
───同じだ。
はじめてこの世界にやって来た時に戦った相手………ジニア。
私たちふたりが全力を出しても全く敵わなかったあの男の動きと。
たしか来栖はこのメガロマギアを切札と言っていたがあながち間違いじゃない。
ジニアがあの怪物に何かしろ関わっているとするのなら、こいつは私たちが思っている以上に強敵だったんだ。
「このぉぉぉぉ!!!」
《キャモナアローシューティングシェイクハンズ!キャモナアローシューティングシェイクハンズ!》
《イージス!アローシューティングストライク!!》
《カァァァァァ!カァァァァァァァァァ!!》
ホープソードガンとイージスアローをドッキングさせ、イージスリングを読み込ませエネルギーチャージ。
極限を超え、エネルギーの蓄積が完了すれば鋭く研鑽し解き放つ。
鋭いエネルギーの矢としてエネルギーが放たれると、メガロマギアを捉える。
そしてゴン、という大気を揺るがす音と共に奴の体は爆炎に包まれた。
やったか?
ほんの少しの期待と安堵が私の心を支配する。
長時間の戦いはこれで終わった。
これでいつもの日常に戻るんだ。
───一瞬でもそんな考えを抱いた自分がバカだった。
「それが必殺技とかぁ~!
へなちょこ~~~~~!!!」
「嘘…………」
爆炎の中から現れるメガロマギア。
あれだけの必殺技を受けたのにも関わらず、その体はほぼ無傷。
爆炎を背にそびえ立つその姿は………
まさに悪魔という言葉に相応しいものであった。
「勇騎さんっ!!」
「よそ見してる場合!?」
「……っ!」
………あれから何分、いや何時間たっただろうか?
メガロマギアとの戦いはこちらが優勢だと思われていた。
しかし私たちの攻撃は決定打とはなってはおらず、今度はこちらが奴の猛攻にさらされることとなった。
どうも。久しぶりに語り部をつとめます、ノゾミ・ナカムラです。
「あんたたち、ホントによわすぎィ~~~~~!!」
「くっ………!」
勝利くんと理緒、それから勇騎さんまでもが倒されてしまった。
そして、輝くんと将さんも長い戦いで疲弊しきっていてもはや戦える状態じゃない。
戦えるのは私とセッテだけとなってしまった。
「まだだっ………!」
「待ってセッテ!」
《Clock up !》
私の制止を振り切るように、セッテ……イージスはクロックアップを発動。
イージスはイージスソードを構えると超高速の世界へと突入し、その姿は私の目には視認できなくなる。
「………っ」
イージスのクロックアップからの攻撃を受け続けるメガロマギア。
しかし、先ほどと違うのは身じろぐ頻度が少なくなっていることだ。
長すぎる戦いに、変身しているセッテの体力が落ちているのもあるかもしれない。
でも、今回は……それだけじゃない。
「ッ!!」
………なんと、メガロマギアはセッテの攻撃を見切った上で、イージスの腹部に自らのカッターを突き立てたのだ。
「セッテッ!!」
「とんでけ~~~~!!」
「きゃあああああああ!!」
イージスの腹部からカッターを引き抜き、その拳による重い一撃をイージスに叩き込み、イージスを吹き飛ばす。
───同じだ。
はじめてこの世界にやって来た時に戦った相手………ジニア。
私たちふたりが全力を出しても全く敵わなかったあの男の動きと。
たしか来栖はこのメガロマギアを切札と言っていたがあながち間違いじゃない。
ジニアがあの怪物に何かしろ関わっているとするのなら、こいつは私たちが思っている以上に強敵だったんだ。
「このぉぉぉぉ!!!」
《キャモナアローシューティングシェイクハンズ!キャモナアローシューティングシェイクハンズ!》
《イージス!アローシューティングストライク!!》
《カァァァァァ!カァァァァァァァァァ!!》
ホープソードガンとイージスアローをドッキングさせ、イージスリングを読み込ませエネルギーチャージ。
極限を超え、エネルギーの蓄積が完了すれば鋭く研鑽し解き放つ。
鋭いエネルギーの矢としてエネルギーが放たれると、メガロマギアを捉える。
そしてゴン、という大気を揺るがす音と共に奴の体は爆炎に包まれた。
やったか?
ほんの少しの期待と安堵が私の心を支配する。
長時間の戦いはこれで終わった。
これでいつもの日常に戻るんだ。
───一瞬でもそんな考えを抱いた自分がバカだった。
「それが必殺技とかぁ~!
へなちょこ~~~~~!!!」
「嘘…………」
爆炎の中から現れるメガロマギア。
あれだけの必殺技を受けたのにも関わらず、その体はほぼ無傷。
爆炎を背にそびえ立つその姿は………
まさに悪魔という言葉に相応しいものであった。