4話:今!(この世との)別れの時~♪(あの世へ)飛び立とう~♪……って、黙れや!!
「ぐっ…………!!」
飛び散る火花が視界を覆い、胸には痛みが走る。
もう体に力が入らない。
───納得いかない。
私はこんな奴にすら負けるのか。
あり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ない!!
あってたまるかそんなこと!!
私は希望の担い手だ!
こんな奴に負けたりなんかしない!
そんな想いとは裏腹に叩き折られたシザースセイバーガンが虚しく地面に転がる。
「君もネスも、どうやら気づいてなかったようだね」
「!?」
私の背後から聞こえてくる幼い声。
この声は忘れない。
私たちの心を弄んだあの男。
「───ッ!!」
振り返り様に折れたシザースセイバーガンを振るうが、敵である奴が生身だとはいえ、折れた剣で奴の首を掻き切ることなど敵わす二本の指で受け止められる。
「ハァイ♪ノゾミィ♪」
「ジル…………!」
小馬鹿にしたような笑みを浮かべる目の前の少年・ジル。
憎たらしい笑みを浮かべるこんな幼い見た目の少年に、それも変身すらしていない奴になんで敵わないんだ。
なんでだよ……!
「そう怖い顔をするなよ………
折角いいこと教えてあげようとしてるのに」
刀に力を込める。
しかしこちらは変身しているにも関わらず刃を押すことも引くことも出来ない。
「今こうして目の前にいるのに、相手の力量すら測れなかったのか………君もネスも。
───敗北を繰り返しているのにも関わらず何故父さんがずっと来栖を側に置いているのか、分からなかったのかい?」
「───は…………?」
まさか“わざと負けてた”っていうのか?
データを取るために手を抜いていたと?
私は…………私たちはコケにされてたのか?
強くなったつもりでいて、粋がってた私たちを見て影でほくそ笑んでいたのか?
「来栖はさ、本気を出す時だけ眼鏡をかけるんだよね。
生真面目だから眼鏡をはずさなきゃ三下を演じられないって。
少し冷静に来栖を見てれば力量なんて測れるはずなのに…………まっ、ハルシオンによって気づかないうちに全滅したXマジンラーやカオスファクターみたいなゴミみたいな連中と戦って粋がってるような奴らには分かんないか」
「ふっ………ふざけるなぁぁぁぁ!!」
──全てを否定された気がした。
私たちは私たちなりに必死に戦ってきたのに。
その全てを否定され、打ちのめされた。
私は刀から手を離すと思いっきり拳を振るうが…………
《フィニッシュタイム!》
目の前にいる生身のジルを殴り飛ばそうと拳を振るった矢先、私たちに割って入るように目の前に黒い影が現れる。
これは………来栖の変身するゾンジスか。
《ゾンジス!タイムブレーク!!》
「っ!?」
至近距離から大砲を叩きつけられたような爆発音。
それと共に胸部に走る激痛。
ゾンジスに拳を叩きつけられたのだ。
私は防御も回避も出来ずに吹っ飛ばされ、宙を舞い……………
「ど……………どおしてだよおおおおお………………ッ!!」
地面に叩きつけられると共に、インフィニットエクシードの装甲が砕け散る。
惨めだ。
惨めすぎる。
なんで私はこんなに弱いのだろう。
なんで………なんで…………!
飛び散る火花が視界を覆い、胸には痛みが走る。
もう体に力が入らない。
───納得いかない。
私はこんな奴にすら負けるのか。
あり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ない!!
あってたまるかそんなこと!!
私は希望の担い手だ!
こんな奴に負けたりなんかしない!
そんな想いとは裏腹に叩き折られたシザースセイバーガンが虚しく地面に転がる。
「君もネスも、どうやら気づいてなかったようだね」
「!?」
私の背後から聞こえてくる幼い声。
この声は忘れない。
私たちの心を弄んだあの男。
「───ッ!!」
振り返り様に折れたシザースセイバーガンを振るうが、敵である奴が生身だとはいえ、折れた剣で奴の首を掻き切ることなど敵わす二本の指で受け止められる。
「ハァイ♪ノゾミィ♪」
「ジル…………!」
小馬鹿にしたような笑みを浮かべる目の前の少年・ジル。
憎たらしい笑みを浮かべるこんな幼い見た目の少年に、それも変身すらしていない奴になんで敵わないんだ。
なんでだよ……!
「そう怖い顔をするなよ………
折角いいこと教えてあげようとしてるのに」
刀に力を込める。
しかしこちらは変身しているにも関わらず刃を押すことも引くことも出来ない。
「今こうして目の前にいるのに、相手の力量すら測れなかったのか………君もネスも。
───敗北を繰り返しているのにも関わらず何故父さんがずっと来栖を側に置いているのか、分からなかったのかい?」
「───は…………?」
まさか“わざと負けてた”っていうのか?
データを取るために手を抜いていたと?
私は…………私たちはコケにされてたのか?
強くなったつもりでいて、粋がってた私たちを見て影でほくそ笑んでいたのか?
「来栖はさ、本気を出す時だけ眼鏡をかけるんだよね。
生真面目だから眼鏡をはずさなきゃ三下を演じられないって。
少し冷静に来栖を見てれば力量なんて測れるはずなのに…………まっ、ハルシオンによって気づかないうちに全滅したXマジンラーやカオスファクターみたいなゴミみたいな連中と戦って粋がってるような奴らには分かんないか」
「ふっ………ふざけるなぁぁぁぁ!!」
──全てを否定された気がした。
私たちは私たちなりに必死に戦ってきたのに。
その全てを否定され、打ちのめされた。
私は刀から手を離すと思いっきり拳を振るうが…………
《フィニッシュタイム!》
目の前にいる生身のジルを殴り飛ばそうと拳を振るった矢先、私たちに割って入るように目の前に黒い影が現れる。
これは………来栖の変身するゾンジスか。
《ゾンジス!タイムブレーク!!》
「っ!?」
至近距離から大砲を叩きつけられたような爆発音。
それと共に胸部に走る激痛。
ゾンジスに拳を叩きつけられたのだ。
私は防御も回避も出来ずに吹っ飛ばされ、宙を舞い……………
「ど……………どおしてだよおおおおお………………ッ!!」
地面に叩きつけられると共に、インフィニットエクシードの装甲が砕け散る。
惨めだ。
惨めすぎる。
なんで私はこんなに弱いのだろう。
なんで………なんで…………!