4話:今!(この世との)別れの時~♪(あの世へ)飛び立とう~♪……って、黙れや!!
「やたらと大きなゴミが転がっていると思ったら、貴様だったか、ノゾミ・ナカムラ……」
「………なんかに」
イヤミったらしくニヤリと笑う来栖。
そんなことはどうだっていい。
こいつは格下の相手。
ジニアやジルに敵わなくても………
こんな奴に負けるわけなんかない。
「………お前なんかに負けるか三下ァァ!!」
《インフィニット!エクシーーーード!!》
魔方陣をくぐり抜け、私は変身を遂げた。
その手には最強の武器・シザースセイバーガン。
変身なんかさせない。
変身する前に八つ裂きにしてやる。
ベルトは勇騎さんに無理やり直させた。
これだけ動けば来栖なんかには負けはしない。
そうだ、負けるわけなんて…………
「───負けるわけなんてない、とでも思ったのかァ?」
────ドスンッ!!
シザースセイバーガンが奴を捉えるよりも先に、装甲に包まれていない腹部に重たい一撃を入れられた。
肺の中の空気が吐瀉物と共に仮面の下に吐き出される。
息が出来ない。なんで?何が起こったの?
「三下は、お前の方だったようだなァ………!」
拳を振るった来栖が冷たい笑みを浮かべる。
これまで破天荒なノリで奇行を繰り返していた男とは思えないほどの冷たさと威圧感、そして得体の知れない不気味さ。
これが本当にあの来栖黎人だっていうの!?
「が………ガハッ………!っ……!!」
ダメだ、力が入らない。
でも立ち上がらなきゃ……。
シザースセイバーガンを杖代わりにして立ち上がると再び構えた。
「……ふぅ………久しぶりに使ってみるか」
ポツリとそう呟けば、奴は懐からバックル型のアイテムを取り出した。
それは勇騎さんも使うベルト『ジュエルドライバー』。
まさか………この男もジュエル使いだっていうの!?
しかし、そんな疑問に答えてくれる訳もなく、奴は静かにメガネをかけた。
《SET UP!》
奴の意思に応じるように何処からともなく飛んできたジュエルがひとりでに装填されると待機音声が鳴り響く。
「………お前は、私が潰す。
───変身……!」
《チェーンジ!仮面ライダー!ゾンジス!》
《……カ・メ・ン!ラ・イ・ダァー!
ゾンジスーーーーーー!》
奴の背後に現れる昆虫の装飾をあしらった時計。
奴の指がアルファベットのJの煌めきを宿せば、眩い光が奴を包む。
光が奴の体を作り替えれば、直後に『ライダー』の文字が奴の仮面に刻み込まれる。
そして現れたのは………
バッタを思わせる仮面。
時計の針を思わせる角。
緑の昆虫を人型にしたようなボディ。
そして黒い大型のマント。
真、ZO、J……見たことあるライダーたちの継ぎ接ぎのような姿のその異形はお世辞にも仮面ライダーとは言い難い怪人然とした姿だった。
後で知ることになるのだが、その戦士の名前は『ゾンジス』。
歴史の管理者を名乗る集団に属していた戦士が変身した姿だ。
「さぁ……座興はこれで終わりだ。
エンドマークを打たせて貰おうか……!」
「………なんかに」
イヤミったらしくニヤリと笑う来栖。
そんなことはどうだっていい。
こいつは格下の相手。
ジニアやジルに敵わなくても………
こんな奴に負けるわけなんかない。
「………お前なんかに負けるか三下ァァ!!」
《インフィニット!エクシーーーード!!》
魔方陣をくぐり抜け、私は変身を遂げた。
その手には最強の武器・シザースセイバーガン。
変身なんかさせない。
変身する前に八つ裂きにしてやる。
ベルトは勇騎さんに無理やり直させた。
これだけ動けば来栖なんかには負けはしない。
そうだ、負けるわけなんて…………
「───負けるわけなんてない、とでも思ったのかァ?」
────ドスンッ!!
シザースセイバーガンが奴を捉えるよりも先に、装甲に包まれていない腹部に重たい一撃を入れられた。
肺の中の空気が吐瀉物と共に仮面の下に吐き出される。
息が出来ない。なんで?何が起こったの?
「三下は、お前の方だったようだなァ………!」
拳を振るった来栖が冷たい笑みを浮かべる。
これまで破天荒なノリで奇行を繰り返していた男とは思えないほどの冷たさと威圧感、そして得体の知れない不気味さ。
これが本当にあの来栖黎人だっていうの!?
「が………ガハッ………!っ……!!」
ダメだ、力が入らない。
でも立ち上がらなきゃ……。
シザースセイバーガンを杖代わりにして立ち上がると再び構えた。
「……ふぅ………久しぶりに使ってみるか」
ポツリとそう呟けば、奴は懐からバックル型のアイテムを取り出した。
それは勇騎さんも使うベルト『ジュエルドライバー』。
まさか………この男もジュエル使いだっていうの!?
しかし、そんな疑問に答えてくれる訳もなく、奴は静かにメガネをかけた。
《SET UP!》
奴の意思に応じるように何処からともなく飛んできたジュエルがひとりでに装填されると待機音声が鳴り響く。
「………お前は、私が潰す。
───変身……!」
《チェーンジ!仮面ライダー!ゾンジス!》
《……カ・メ・ン!ラ・イ・ダァー!
ゾンジスーーーーーー!》
奴の背後に現れる昆虫の装飾をあしらった時計。
奴の指がアルファベットのJの煌めきを宿せば、眩い光が奴を包む。
光が奴の体を作り替えれば、直後に『ライダー』の文字が奴の仮面に刻み込まれる。
そして現れたのは………
バッタを思わせる仮面。
時計の針を思わせる角。
緑の昆虫を人型にしたようなボディ。
そして黒い大型のマント。
真、ZO、J……見たことあるライダーたちの継ぎ接ぎのような姿のその異形はお世辞にも仮面ライダーとは言い難い怪人然とした姿だった。
後で知ることになるのだが、その戦士の名前は『ゾンジス』。
歴史の管理者を名乗る集団に属していた戦士が変身した姿だ。
「さぁ……座興はこれで終わりだ。
エンドマークを打たせて貰おうか……!」