4話:今!(この世との)別れの時~♪(あの世へ)飛び立とう~♪……って、黙れや!!

───


「どおしてだよ…………」


あれから私は結局セッテを追いかけることはなく、千花の待つ部屋に戻った。

そして千花が出迎えるや否や私は彼女をベッドに押し倒し、行為に及んだ。


セッテを『親友』だといいながら、千花を『大切な人』だといいながら………私は結局ふたりを自分の都合のいいように扱いたいだけ。


隣で幸せそうに眠る千花の寝顔を見ながら、私は自責の念に駆られていた。



結局私は何がしたかったのだろう?

結局私は何になりたかったのだろう?



もう何もわからない……教えてくれる人ももういない。


何度も何度も自問自答を繰り返しては、苦悩の泥沼にはまっていく。

やがて頭の中に泥でもつまったかのように思考が停止し、何も考えられなくなる。




「どおしてだよ……どおしてだよ……」


──頭が重い。モヤモヤする。

千花とふたりで裸で寝ていたから、風邪でもひいたのだろうか。



私は馬鹿だ。

ここで働かなければ……ここで戦わなければ、生きていけないのに。






あぁ……私はどうすればいいのだろうか。











「…………あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」





「のっ、ノゾミお姉ちゃん!?」




ダメだダメだダメだダメだダメだ。


もう限界だ。

何をどうしていいのか、私は何でこんなに混乱しているのかもう分からない。


私の叫び声に千花も飛び起きてしまったようだ。



しかし……私は千花の制止する声すらも振り切り、靴すら履かずに自らの部屋を飛び出したのだ。
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