1話:魔法少女始めました!……ってなんのこと!?

「またアンタの仕業なんだ……」


《キャモナシューティングシェイクハンズ!》

《ソル!シューティングストライク!》


「………懲りないよね!!」


私は手持ち武器であるホープソードガンをガンモードに変形させ、変身用の指輪をその平手を模したスキャナーに読み込ませる。

そして待機音すらまともに再生させない程のスピードで強化された弾丸を放つ。


太陽の如く燦々と燃える火炎の弾丸。



それは奴の体を捉えるも………




「フハハハハハハハハ………!!」


その翼を盾代わりにして防ぎきった。



「くっ………!」


──相変わらず硬い。

昨日はリベル……勇騎さんのサポートがあってなんとか倒せたけど、そのリベル、いや今はジオウか……は戦闘員の始末に追われている。


「………おぉ、悩んでいるなァ……。

この私が直々に始末してやりたいが、私には任務があってね。


口惜しいが、お前たちの相手はこいつだ…………」


コンドルを模したその醜い顔が、邪悪な笑みに歪む。



あいつは、一体何を………?




カサッ……



そんな心配を他所に何者かが、こちらの恐怖心をあおるかのように歩いてくる。



カサッ……カサッ…………



足音が少しずつ大きくなる度、私の“チカラ”が、“ソイツ”の殺気を感じとる。


額から流れ出る汗。


直感で分かる。


奴は…………タダ者じゃない!!



そして、日の光と共に奴の顔が明らかになれば…………






「どぉぉんだけぇぇぇぇぇ!!」



「「「「「「は?」」」」」」




うん、これには面食らった。


だって、どう見てもあの人だもん。



あれほど強敵感を出しといてこれだもん。



戦闘員の相手してる他のみんなも手を止めちゃうくらいだよ?


私たちの戸惑いが想像できる?



───でも、この時かな。



みんなと心がひとつになったって実感できたのは。




「これが我々の切札、戦闘用ヒューマギア………マボロシだ!!」



「ま、マボロシって…………」






「「「「「「タダのIKKOじゃねーかァァァァァァ!!!」」」」」」
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