4話:今!(この世との)別れの時~♪(あの世へ)飛び立とう~♪……って、黙れや!!
境内に入り、道の左側を歩き手水屋 へと向かう。
そして柄杓をとり水を掬うと、左手と右手を清め、柄杓の水を左手に溜めるとそれに口をつけて口も清める。
そして柄杓を洗い元あった場所に立て掛けると、ハンカチで手をふいた。
そして本堂……ではなく、本堂の裏へと向かう。
「………おや、また来たのかい?」
「はい………」
そして本堂裏にたどり着くと背後から声をかけられる。
振り返ってみると、そこにはここのお寺の住職が。
法衣に身を包んだ住職の手には箒が。
どうやら境内を掃除している最中、俺を見つけたようである。
「…………やっぱり“彼ら”が気になるのかい?」
「そう、ですね…………」
住職の優しい声。
なんかよく分からないけどその声を聞いていると安らぐ。
そして涙が溢れてきそうになる。
仲間の前ではバカやったりしてるけど、俺も不安だし、孤独に苛まれている。
──本当はギリギリで踏ん張っているのだ。
「ゆっくり参拝してやってあげてくれ……きっと、彼らも喜ぶと思うから」
そんな俺の様子をみてなにかを察したのか、住職は微笑むと本堂の方へと戻っていった。
俺は黙って住職に頭を下げると、顔を上げ、そこへ向かう。
────そこはアンゲロスにされ、無縁仏として葬られた者たちの墓地。
………こんなことが“償い”になるとは思ってはいない。
でも何かしなければならないと思い、こうして定期的にここに来て花束を添えて手を合わせてお参りするようになったのだ。
自らの贖罪ではなく、ただ、彼らの安息のために………。
そして柄杓をとり水を掬うと、左手と右手を清め、柄杓の水を左手に溜めるとそれに口をつけて口も清める。
そして柄杓を洗い元あった場所に立て掛けると、ハンカチで手をふいた。
そして本堂……ではなく、本堂の裏へと向かう。
「………おや、また来たのかい?」
「はい………」
そして本堂裏にたどり着くと背後から声をかけられる。
振り返ってみると、そこにはここのお寺の住職が。
法衣に身を包んだ住職の手には箒が。
どうやら境内を掃除している最中、俺を見つけたようである。
「…………やっぱり“彼ら”が気になるのかい?」
「そう、ですね…………」
住職の優しい声。
なんかよく分からないけどその声を聞いていると安らぐ。
そして涙が溢れてきそうになる。
仲間の前ではバカやったりしてるけど、俺も不安だし、孤独に苛まれている。
──本当はギリギリで踏ん張っているのだ。
「ゆっくり参拝してやってあげてくれ……きっと、彼らも喜ぶと思うから」
そんな俺の様子をみてなにかを察したのか、住職は微笑むと本堂の方へと戻っていった。
俺は黙って住職に頭を下げると、顔を上げ、そこへ向かう。
────そこはアンゲロスにされ、無縁仏として葬られた者たちの墓地。
………こんなことが“償い”になるとは思ってはいない。
でも何かしなければならないと思い、こうして定期的にここに来て花束を添えて手を合わせてお参りするようになったのだ。
自らの贖罪ではなく、ただ、彼らの安息のために………。