「す、すげぇ………！でも他の奴らは………？」

マイスシーと残パントムが切り結ぶ。


今まで自分が変身して戦う側だったから、ライダー同士の戦いを生で見るのは結構新鮮な気がする。


ていうか残パントムって他にあと何体かいたよな。

何も仕掛けてくる様子はないけど、何してるんだろうか……………




「………お前、ザシアン持ってたよな。図鑑に入れさせてくれよ」


「後で返せよ？」




「ポケモンやってるーーーーーー！！！」



バイクから降りていた他の残パントムたちはその場に座り、Nintendo Switchで遊んでいた。

会話の内容からしてやってるのはポケモンか。


コイツら仲間そっちのけでポケモンやってるよ！

どんだけ自由なんだよ！？




「あ？戦いは1対1が原則だろうが」


「変なところで律儀だな！！」


「何を言っている？それが正しい戦うだろうに」


「親方もなにいってんだよ！？」


…………あー、なんか頭痛がしてきた。

どこからつっこんでいいか分からんぞこれ。


おかげでマイスシーと残パントムの戦いに集中できんぞコレ。




「うぉぉぉぉぉぉぉ！！」


「やるな！仮面るぁぁい、だっ！？」


「うぉっ！？」


そんなこんな言ってるうちにマイスシーが蹴り飛ばした残パントムがこちらの方に飛んできた。


俺はそれをギリギリで躱すのだけども………。



「何すんだよ！？」


「あっ、ゴメンゴメン。一旦ゴメン。

危ないから見るなら少し離れたところで見ててよ」


一旦ゴメンってなんだよ………。

俺は少しだけイラつきつつも、アインギアもないので少し離れた物陰に移動し、この戦いを改めて見守ることにした。