4話:今!(この世との)別れの時~♪(あの世へ)飛び立とう~♪……って、黙れや!!
───
「………」
なんだかんだ言って結局ホイホイ着いていった俺は、スウォルツ太郎たちの店、『寿司屋・三ツ星』へとやって来た。
比較的最近出来たのか、店内は小綺麗だ。
しかし、仕込み中だということもあり店内にいるのは俺たちだけ。
「あー、親方…………漬けマグロで」
「お前の意見は求めん。ブリ食えブリ」
「俺の注文ガン無視かよ!?」
どんな寿司屋だ!
『お前の意見は求めん』って………こんな寿司あってたまるか!
「まぁ聞けよ………マグロの旬は2月。
今は1月の下旬だ……まだマグロの時期じゃねぇ。
だが、ブリは最高に旨いぞ、何せ今が旬だからな」
「じゃあブリで!」
───なるほど。旨いモン食わせたいって訳ね。
そして、このスウォルツ太郎の表情からして、寿司の味には相当な自信があると見た。
さすがスウォルツ太郎改め、スウォルツ氏!
いや、ス氏!
流石は寿司を握るために生まれてきた男!
だったらその寿司の味、確かめさせてもらおうじゃねぇか!
俺は奴の言葉にのり、ブリを一皿頼んでみる。
「ブリ一丁!」
「「わーお!ブリ!ブリブリブリー!!」」
「何だよこのノリ」
ホント、なんっっっだこのノリ。
どっかのホストクラブか?
それとも昼休みの小学生?
もう、ツッコむ気も失せてきた。
「へいお待ち!ブリ一丁!」
「そして早いな」
俺が困惑しているといつの間にかスウォルツ太郎はブリの寿司を握り終えていて、皿に乗せたブリの寿司を渡してくる。
俺は小皿をとり、そこに醤油を垂らすと寿司ネタに少し醤油をつけ口に放り込む。
「うまっ!やっば!」
結論から言おう。
悔しいが味は間違いなく一流。
シャリも口に放り込んだ瞬間にほどける絶妙な力加減。
そして切り身の暑さも、シャリの温度も完璧だ……。
これが寿司を握るためだけに生まれてきたス氏の実力か…………!
「当然だ。この俺が握ったんだからな………
ところで、ボウズ」
「あ?」
ここでスウォルツ太郎たち三人は俺をじーっと見つめ…………
「飲んでなくない?」
「「ウォウウォウ♪」」
「なーにのんでんの?」
「「アッソレ!」」
「なーにのんでんの?」
「「アッソレ♪」」
「のーんで飲んで飲んで飲んで飲んで♪
………あら汁だ」
「フツーに出せや」
うん………こいつらはこのホストか昼休みの小学生みたいなノリを挟まないと料理を出せないのだろうか。
なんだかんだ言って、俺は目の前に出されたあら汁をすする。
「………うまっ」
………味は一流なんだけどな。
「………」
なんだかんだ言って結局ホイホイ着いていった俺は、スウォルツ太郎たちの店、『寿司屋・三ツ星』へとやって来た。
比較的最近出来たのか、店内は小綺麗だ。
しかし、仕込み中だということもあり店内にいるのは俺たちだけ。
「あー、親方…………漬けマグロで」
「お前の意見は求めん。ブリ食えブリ」
「俺の注文ガン無視かよ!?」
どんな寿司屋だ!
『お前の意見は求めん』って………こんな寿司あってたまるか!
「まぁ聞けよ………マグロの旬は2月。
今は1月の下旬だ……まだマグロの時期じゃねぇ。
だが、ブリは最高に旨いぞ、何せ今が旬だからな」
「じゃあブリで!」
───なるほど。旨いモン食わせたいって訳ね。
そして、このスウォルツ太郎の表情からして、寿司の味には相当な自信があると見た。
さすがスウォルツ太郎改め、スウォルツ氏!
いや、ス氏!
流石は寿司を握るために生まれてきた男!
だったらその寿司の味、確かめさせてもらおうじゃねぇか!
俺は奴の言葉にのり、ブリを一皿頼んでみる。
「ブリ一丁!」
「「わーお!ブリ!ブリブリブリー!!」」
「何だよこのノリ」
ホント、なんっっっだこのノリ。
どっかのホストクラブか?
それとも昼休みの小学生?
もう、ツッコむ気も失せてきた。
「へいお待ち!ブリ一丁!」
「そして早いな」
俺が困惑しているといつの間にかスウォルツ太郎はブリの寿司を握り終えていて、皿に乗せたブリの寿司を渡してくる。
俺は小皿をとり、そこに醤油を垂らすと寿司ネタに少し醤油をつけ口に放り込む。
「うまっ!やっば!」
結論から言おう。
悔しいが味は間違いなく一流。
シャリも口に放り込んだ瞬間にほどける絶妙な力加減。
そして切り身の暑さも、シャリの温度も完璧だ……。
これが寿司を握るためだけに生まれてきたス氏の実力か…………!
「当然だ。この俺が握ったんだからな………
ところで、ボウズ」
「あ?」
ここでスウォルツ太郎たち三人は俺をじーっと見つめ…………
「飲んでなくない?」
「「ウォウウォウ♪」」
「なーにのんでんの?」
「「アッソレ!」」
「なーにのんでんの?」
「「アッソレ♪」」
「のーんで飲んで飲んで飲んで飲んで♪
………あら汁だ」
「フツーに出せや」
うん………こいつらはこのホストか昼休みの小学生みたいなノリを挟まないと料理を出せないのだろうか。
なんだかんだ言って、俺は目の前に出されたあら汁をすする。
「………うまっ」
………味は一流なんだけどな。