「あはは………本当に愉快だね」


地面に倒れ伏す神龍とセッテ、ノゾミ………それからへたりこむプロメテウス01。

彼女たちを一瞥すると、僕はDFカプセルギアのダイヤルを90度左に回しダイヤルを押す。

すると変身が解除される。



「なんで………貴方たちはこんなことを………？」


地面に倒れ伏す神龍こと吉田英華が口を開く。

残念ながら、それを聞かれても『ノゾミが仕掛けてきたから』………としか答えられないんだけど。



「…………今日は父さんが久しぶりに休みをくれたんだ。

だから動物園でウサギさんと遊んでたらノゾミちゃんたちを見つけたから声をかけたんだよ。


そしたら、このバカが見境もなく攻撃してきたから返り討ちにしてやったってだけ♪」


簡単に僕があの動物園にいた経緯を説明すると………

この頃働きすぎだったこともあってか、父さんが僕たちに全員に休みをくれたんだ。

ネスも来栖も、他のメンバーも、今頃思い思いに休日を楽しんでるんじゃないかな？


無論僕もお休みを頂けた。


だから、花葉動物園の動物園で遊んでたんだけど………まさかノゾミちゃんたちまでいるとはね。


そう、ただの偶然………って奴さ。




「………ふざ……けるな……！」


今度は足元で倒れ伏すノゾミが僕の足を掴んでくる。

僕はそれを振り払うとノゾミの頭を踏みつける。



「ぐっ………！！」


「まぁ、お前たちがプロメテウス01……桜ノ宮千花の正体を知っていようがいまいが………そんなことはどうでもいい。

どうせ今回の作戦はただの『実験』だから…………」


「どういう、こと………？」


「おっと…………ちょーっと話し過ぎたなぁ………ふふっ」


ノゾミや神龍にはこれ以上話すつもりはないけど、僕の活躍を見届けてくれた“君たち”には特別に話してあげる。


僕たち、Re:BUILDの今後の方針を………ね。