3話:ナカムラ、ヒーロー辞めるってよ……ってそこまでは言ってない!
「さぁ………次は君だ。鬼のなんちゃらさん?」
「っ!その名前で呼ぶんじゃねぇよッ!」
《Ein gear Over Drive!》
今度狙いを定めたのは、仮面ライダーアイン。篠原輝。
感情を司る怪物たちと戦い抜いたヤンキーくん。
俗にいうラフファイト……要するに喧嘩殺法が得意みたいだけど、所詮は餓鬼の喧嘩。幼稚な拳。
──ホンモノの戦士には遠く、遠く及ばない。
アインは玄武を模した姿から、一度基本形態である灰色と黒いラインが特徴の『スタンダードフォーム』に戻ると、オーバードライブを発動。
バイザーに隠れた複眼と黒いラインが赤く染まり、体に深紅の雷を纏うと、これまたクロックアップに負けず劣らずのスピードでこちらに迫る。
その手には先ほどの玄武プロテクター。
あぁ、なるほど。
僕と殴りあいで勝負したいのね。
「ははっ、いいねそういうの。
………今日は徹底的に遊んでやるって決めたんだ」
アインのオーバードライブは3分という制限時間こそあるけど、アインの派生形態である4つの姿の能力や技を全て使いこなせるようになるいわゆる『全部のせ』って奴だ。
しかも、武装も強化された状態で使用できる。
まさにここぞ、って時のための姿。
現にヴァルツになりたての椿勝利といい勝負を繰り広げていることから、その性能の高さは想像できる。
───だからどーしたって話だけど。
「でも、お前と僕とじゃ勝負になりゃしない。
──『10秒間だけチャンスあげるよ』」
いいこと思い付いた。
恐らくコイツにとっても黒歴史。
仮面ライダーとしていたいのなら、恐らく汚点であるコイツの悪癖………。
それでコイツをおちょくってやろうか。
「野郎っ!」
「はい10ー。」
カウントを開始。
当然こいつもそれを思い出したようで、少々動きが大振りになる。
それで大きく空振りして、地面を転がる始末。
………本当にコイツ、頭悪いな。
「ホラ、どうしたの?あと9秒もあるのに」
「うるせぇっ!」
高速移動による拳の連撃。
しかし、ユライトのクロックアップと比べれば欠伸が出るほど遅い。
僕はそれを何なりとかわしていく。
「ありゃー?僕さぁ、お前になにかしたっけ?やけに必死だけど」
「この野郎………っ!!」
こいつも血の気の多い部類。
初めて変身した頃と比べれば幾分感情をコントロールできるようにはなったんだろうが、やはりベースはただの餓鬼。
ちょーっと煽ればすぐに頭に血が昇る。
だから最初から『遊び』だと言ったんだ。
………こんなやつとまともに相手にするつもりなんてない。
「残り6秒だよ?ホラ、一発でも当ててみろって」
「この野郎!!」
今度は蹴りを放ってくる。
他にも豊富な武器があるってのに、それを使わずにわざわざ玄武プロテクターなんて武器を使ってくる。
やっぱり成長なんてしてないよねー。
「動きも遅いし、パワーもへなちょこ…………。
モーションも遅いし、無駄な動きも多い。
これでよく人に『100年修行して出直してこい』なんて言えたよね。
────イキリすぎだろお前」
残り3秒。
そろそろ飽きてきた。
「だったら………これでも喰らいやがれ!!」
赤い雷が奴の拳に収束する。
恐らく最大最強の一撃のつもりなんだろうな。
だけど………その程度の力なら今まで腐るほど見てきた。
さて…………そろそろお仕舞いかな。
「はぁぁぁぁぁぁっ!!」
「はーい0ー。時間切れー☆」
奴の最大最強の一撃が拳として放たれる。
奴の拳が僕に迫るのだけど、やっぱり遅い!
残念だけど遅い!
ユライトのスピード見てからこれだと尚更!
こういうバカにはやっぱり…………
「───ホンモノの拳ってのを教えてやるよ」
一度実力差ってのを教えておいてやるか。
奴の必殺技に対しこちらが放ったのはただの拳。
必殺技の発動でも、先ほどのようにライダーの力を纏わせたものでも何でもなくただの拳。
────でも、それで十分だ。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
拳と拳がぶつかり合った刹那、僕の拳は奴の玄武プロテクターを木っ端微塵に粉砕し、その流れで奴のヘッドバイザーにクリティカルヒット。
アインのマスクまでもが粉々に砕けると、アインは地面を勢いよく滑るようにして土煙を巻き上げながら吹っ飛ばされていった。
「……僕たちRe:BUILDと戦うんなら、100年どころか1000年修行して出直してこいよ。
お前なんか最初から眼中にないんだよ」
結論から言おう。
元だろうが現役だろうが、僕はそもそもヤンキーってのが大嫌いなんだ。
僕たちは戦争をしている……互いの信念をかけて。
───こんな幼稚な奴に戦場を汚されてたまるか。
「っ!その名前で呼ぶんじゃねぇよッ!」
《Ein gear Over Drive!》
今度狙いを定めたのは、仮面ライダーアイン。篠原輝。
感情を司る怪物たちと戦い抜いたヤンキーくん。
俗にいうラフファイト……要するに喧嘩殺法が得意みたいだけど、所詮は餓鬼の喧嘩。幼稚な拳。
──ホンモノの戦士には遠く、遠く及ばない。
アインは玄武を模した姿から、一度基本形態である灰色と黒いラインが特徴の『スタンダードフォーム』に戻ると、オーバードライブを発動。
バイザーに隠れた複眼と黒いラインが赤く染まり、体に深紅の雷を纏うと、これまたクロックアップに負けず劣らずのスピードでこちらに迫る。
その手には先ほどの玄武プロテクター。
あぁ、なるほど。
僕と殴りあいで勝負したいのね。
「ははっ、いいねそういうの。
………今日は徹底的に遊んでやるって決めたんだ」
アインのオーバードライブは3分という制限時間こそあるけど、アインの派生形態である4つの姿の能力や技を全て使いこなせるようになるいわゆる『全部のせ』って奴だ。
しかも、武装も強化された状態で使用できる。
まさにここぞ、って時のための姿。
現にヴァルツになりたての椿勝利といい勝負を繰り広げていることから、その性能の高さは想像できる。
───だからどーしたって話だけど。
「でも、お前と僕とじゃ勝負になりゃしない。
──『10秒間だけチャンスあげるよ』」
いいこと思い付いた。
恐らくコイツにとっても黒歴史。
仮面ライダーとしていたいのなら、恐らく汚点であるコイツの悪癖………。
それでコイツをおちょくってやろうか。
「野郎っ!」
「はい10ー。」
カウントを開始。
当然こいつもそれを思い出したようで、少々動きが大振りになる。
それで大きく空振りして、地面を転がる始末。
………本当にコイツ、頭悪いな。
「ホラ、どうしたの?あと9秒もあるのに」
「うるせぇっ!」
高速移動による拳の連撃。
しかし、ユライトのクロックアップと比べれば欠伸が出るほど遅い。
僕はそれを何なりとかわしていく。
「ありゃー?僕さぁ、お前になにかしたっけ?やけに必死だけど」
「この野郎………っ!!」
こいつも血の気の多い部類。
初めて変身した頃と比べれば幾分感情をコントロールできるようにはなったんだろうが、やはりベースはただの餓鬼。
ちょーっと煽ればすぐに頭に血が昇る。
だから最初から『遊び』だと言ったんだ。
………こんなやつとまともに相手にするつもりなんてない。
「残り6秒だよ?ホラ、一発でも当ててみろって」
「この野郎!!」
今度は蹴りを放ってくる。
他にも豊富な武器があるってのに、それを使わずにわざわざ玄武プロテクターなんて武器を使ってくる。
やっぱり成長なんてしてないよねー。
「動きも遅いし、パワーもへなちょこ…………。
モーションも遅いし、無駄な動きも多い。
これでよく人に『100年修行して出直してこい』なんて言えたよね。
────イキリすぎだろお前」
残り3秒。
そろそろ飽きてきた。
「だったら………これでも喰らいやがれ!!」
赤い雷が奴の拳に収束する。
恐らく最大最強の一撃のつもりなんだろうな。
だけど………その程度の力なら今まで腐るほど見てきた。
さて…………そろそろお仕舞いかな。
「はぁぁぁぁぁぁっ!!」
「はーい0ー。時間切れー☆」
奴の最大最強の一撃が拳として放たれる。
奴の拳が僕に迫るのだけど、やっぱり遅い!
残念だけど遅い!
ユライトのスピード見てからこれだと尚更!
こういうバカにはやっぱり…………
「───ホンモノの拳ってのを教えてやるよ」
一度実力差ってのを教えておいてやるか。
奴の必殺技に対しこちらが放ったのはただの拳。
必殺技の発動でも、先ほどのようにライダーの力を纏わせたものでも何でもなくただの拳。
────でも、それで十分だ。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
拳と拳がぶつかり合った刹那、僕の拳は奴の玄武プロテクターを木っ端微塵に粉砕し、その流れで奴のヘッドバイザーにクリティカルヒット。
アインのマスクまでもが粉々に砕けると、アインは地面を勢いよく滑るようにして土煙を巻き上げながら吹っ飛ばされていった。
「……僕たちRe:BUILDと戦うんなら、100年どころか1000年修行して出直してこいよ。
お前なんか最初から眼中にないんだよ」
結論から言おう。
元だろうが現役だろうが、僕はそもそもヤンキーってのが大嫌いなんだ。
僕たちは戦争をしている……互いの信念をかけて。
───こんな幼稚な奴に戦場を汚されてたまるか。