3話:ナカムラ、ヒーロー辞めるってよ……ってそこまでは言ってない!
「ひ、ヒドイだっちゃ…………」
「の、ノゾミお姉ちゃんッ!!」
直後、戦闘不能となったことを現すかのように奇行種の体は霧散し、跡形もなく消滅した。
残ったのはバカみたいな格好をした正真正銘のバカ………ノゾミ・ナカムラの変身体と、桜ノ宮 千花ことプロメテウス01のみ。
ここからはワンサイドゲーム………赤子の手を捻るより簡単ってワケ。
「さて、どうしよっかなァ…………」
流石にあの奇行種をやるのは既存のライダーの武器では少々無理があったらしく、今の一撃でシャドーセイバーが二本ともダメになってしまった。
刃先もボロボロになってる。
僕は二本のシャドーセイバーを投げ捨てると、再びリボルケインを取り出した。
「やっぱり、ノゾミちゃんからかなぁ……」
「きゃっ!」
僕はプロメテウス01を押し退けると、プリティ☆のぞみんの首を掴み無理やり立ち上がらせる。
その直後、彼女の首を掴んだ手には、焼けるような感覚。
なるほど……プリティ☆のぞみんというこのデュアルフュージョン体、素肌に見える所に見えないエネルギーのバリアを膜のように貼ってるのか。
そして、体は内骨格を中心に強化している…………
なるほど………確かにこれならどれだけ激しい戦闘でもノゾミの体は傷ひとつつかない訳だ。
「ぐっ………!」
「ホント、みっともないよねぇ……
自分の身の丈に合わない力に手を伸ばして、失敗して………
ホントにバカすぎるよ」
しかし、奴の首をへし折るべく、手を更に強めリボルケインを奴の胴体に突き立てようとゆっくり………ゆっくりと近づける。
プリティ☆のぞみんの顔が恐怖と苦痛に歪む。
そして、奴の足元からジョボボボ…と何かが地面に流れ落ちる音が聞こえる。
視線を下に降ろしてみれば、プリティ☆のぞみんの脚を伝って黄色の液体が滴り落ちて水溜まりを形成しているのが見えた。
………あ~あ。
ノゾミちゃんってば、まァたおもらししちゃったのね。
かわいいけど、ホントに仕方ないヤツ…………
でもこれで、終わるっ!
「オーララァ………あの世でママにおしめ変えてもらいなよ………」
《Clock up!》
《Clock up!》
────直後、ガイダンスボイスと共に超高速の世界から襲いかかる2つの影。
「っ!!」
間一髪奴らの攻撃を防げたものの、ノゾミから手を離してしまい、ノゾミだけでなくプロメテウス01のふたりから引き離されてしまった。
それから………
《Energy Change!》
「オラァァッ!!」
「やっばっ…………!」
すかさず追撃の拳を放つ、一段と大きな影。
流石にこれは防ぎきれずにこちらも大きく後退させられてしまう。
「あらら………」
───3人の増援か………。
あはは………チョット遊びすぎたかな?
「オイオイ………女相手にワンサイドプレーとか、男として風上におけねぇな………えぇ?」
まずはひとり。
四聖獣の玄武を模した紫の鎧。
両腕を覆う手甲。
頭部を飲み込むようにして現れた蛇の頭。
『アイン・ゲンブフォーム』。
変身者は篠原輝。
「ゲホッ!ゲホッ!………」
「………………大丈夫………?」
僕から解放されて、変身が解除されたノゾミに駆け寄る二人目はマスクドライダーシステムでありながら昆虫ではなく『虫ケラ を喰らう』鳥を模したライダー。
『イージス』………ノゾミ・ナカムラの親友、セッテ・クロハラが変身している。
ぷくく…………『最高のカモ』がやって来たよ。
そして、最後は………
「ジル・ロックディール………Re:BUILDのナンバー2とは言え、4対1なら貴方も不利なハズよ?撤退してくれるのなら、命はとらないわ」
忍者……がモチーフなのだろうか。
口元を隠すように、マフラーが巻かれたマスクドライダーシステムだ。
これもまたマスクドライダーシステムでありながら昆虫をモチーフとしていない。
彼女は『ユライト』。
全ての原始の神……『創世龍』に使わされた『神龍』。
要するに使いっぱしりだね☆
こうして役立たずのションベンタレも合わせれば敵の仮面ライダーは四人。
こちらは僕ひとり。
さてさてさぁて。
こうして僕は不利になっちゃったわけだ。
「………オーララァ……。
確かに僕にとっては不利な状況だよね。
雑魚3人はともかく、神龍サマまでいる……『普通なら』勝てないよねぇ」
そう、4対1のこの状況………僕にとっては不利だし、ノゾミやプロメテウス01にとっては最高の状況だ。
だ・け・ど♪
………おっと。
ここで『この戦いを見ている諸君』に問題。
“人間を一番失望させるもの”ってなーんだ?
ノゾミの真似をさせて貰ったけど、チョット考えてみてよ。
「の、ノゾミお姉ちゃんッ!!」
直後、戦闘不能となったことを現すかのように奇行種の体は霧散し、跡形もなく消滅した。
残ったのはバカみたいな格好をした正真正銘のバカ………ノゾミ・ナカムラの変身体と、桜ノ宮 千花ことプロメテウス01のみ。
ここからはワンサイドゲーム………赤子の手を捻るより簡単ってワケ。
「さて、どうしよっかなァ…………」
流石にあの奇行種をやるのは既存のライダーの武器では少々無理があったらしく、今の一撃でシャドーセイバーが二本ともダメになってしまった。
刃先もボロボロになってる。
僕は二本のシャドーセイバーを投げ捨てると、再びリボルケインを取り出した。
「やっぱり、ノゾミちゃんからかなぁ……」
「きゃっ!」
僕はプロメテウス01を押し退けると、プリティ☆のぞみんの首を掴み無理やり立ち上がらせる。
その直後、彼女の首を掴んだ手には、焼けるような感覚。
なるほど……プリティ☆のぞみんというこのデュアルフュージョン体、素肌に見える所に見えないエネルギーのバリアを膜のように貼ってるのか。
そして、体は内骨格を中心に強化している…………
なるほど………確かにこれならどれだけ激しい戦闘でもノゾミの体は傷ひとつつかない訳だ。
「ぐっ………!」
「ホント、みっともないよねぇ……
自分の身の丈に合わない力に手を伸ばして、失敗して………
ホントにバカすぎるよ」
しかし、奴の首をへし折るべく、手を更に強めリボルケインを奴の胴体に突き立てようとゆっくり………ゆっくりと近づける。
プリティ☆のぞみんの顔が恐怖と苦痛に歪む。
そして、奴の足元からジョボボボ…と何かが地面に流れ落ちる音が聞こえる。
視線を下に降ろしてみれば、プリティ☆のぞみんの脚を伝って黄色の液体が滴り落ちて水溜まりを形成しているのが見えた。
………あ~あ。
ノゾミちゃんってば、まァたおもらししちゃったのね。
かわいいけど、ホントに仕方ないヤツ…………
でもこれで、終わるっ!
「オーララァ………あの世でママにおしめ変えてもらいなよ………」
《Clock up!》
《Clock up!》
────直後、ガイダンスボイスと共に超高速の世界から襲いかかる2つの影。
「っ!!」
間一髪奴らの攻撃を防げたものの、ノゾミから手を離してしまい、ノゾミだけでなくプロメテウス01のふたりから引き離されてしまった。
それから………
《Energy Change!》
「オラァァッ!!」
「やっばっ…………!」
すかさず追撃の拳を放つ、一段と大きな影。
流石にこれは防ぎきれずにこちらも大きく後退させられてしまう。
「あらら………」
───3人の増援か………。
あはは………チョット遊びすぎたかな?
「オイオイ………女相手にワンサイドプレーとか、男として風上におけねぇな………えぇ?」
まずはひとり。
四聖獣の玄武を模した紫の鎧。
両腕を覆う手甲。
頭部を飲み込むようにして現れた蛇の頭。
『アイン・ゲンブフォーム』。
変身者は篠原輝。
「ゲホッ!ゲホッ!………」
「………………大丈夫………?」
僕から解放されて、変身が解除されたノゾミに駆け寄る二人目はマスクドライダーシステムでありながら昆虫ではなく『
『イージス』………ノゾミ・ナカムラの親友、セッテ・クロハラが変身している。
ぷくく…………『最高のカモ』がやって来たよ。
そして、最後は………
「ジル・ロックディール………Re:BUILDのナンバー2とは言え、4対1なら貴方も不利なハズよ?撤退してくれるのなら、命はとらないわ」
忍者……がモチーフなのだろうか。
口元を隠すように、マフラーが巻かれたマスクドライダーシステムだ。
これもまたマスクドライダーシステムでありながら昆虫をモチーフとしていない。
彼女は『ユライト』。
全ての原始の神……『創世龍』に使わされた『神龍』。
要するに使いっぱしりだね☆
こうして役立たずのションベンタレも合わせれば敵の仮面ライダーは四人。
こちらは僕ひとり。
さてさてさぁて。
こうして僕は不利になっちゃったわけだ。
「………オーララァ……。
確かに僕にとっては不利な状況だよね。
雑魚3人はともかく、神龍サマまでいる……『普通なら』勝てないよねぇ」
そう、4対1のこの状況………僕にとっては不利だし、ノゾミやプロメテウス01にとっては最高の状況だ。
だ・け・ど♪
………おっと。
ここで『この戦いを見ている諸君』に問題。
“人間を一番失望させるもの”ってなーんだ?
ノゾミの真似をさせて貰ったけど、チョット考えてみてよ。