3話:ナカムラ、ヒーロー辞めるってよ……ってそこまでは言ってない!
「ねぇねぇ!ふれあい広場いこっ!ふれあい広場!」
「はしゃぎすぎると後でバテるよ、ノゾミお姉ちゃん」
私は千花の手を引っ張り、小動物と触れあえる『ふれあい広場』へと向かっていく。
パンフレットによると、ふれあい広場ではうさぎとかモルモットとか、そういった類いの小動物と遊んだりエサをあげられたりすることができるのだ。
私はすっかり子供のようにはしゃぎ、千花を見る。
千花はそんな私を見て、姉どころかまるで母親のように優しく微笑む。
私の方がお姉ちゃんなのだが、これじゃどっちがお姉ちゃんか解らない。
「見てみて!うさちゃん可愛いよ!」
ふれあい広場に入ると、私は駆け寄ってきたウサギを抱き上げる。
ここの小動物たちは人間に慣れているのか、人懐っこく、私たちを見るや否やすり寄ってきた。
「かわいいね、本当に」
千花はそんな私を見て、微笑んだ。
彼女に着せたのは理緒から借りた洋服。
白いファー付きのコートと丈の短いミニスカート。
私には着こなせなかったのだが、やっぱり千花には似合ってる。
やっぱり素材の良さが私なんかとは段違い。
前にノエルちゃんがよく着ている洋服を着たところ、勝利くんやセッテを中心に『ノゾミにはお上品な服は似合わない』と言われたことがあるのだけど………まぁ、いいや。
思い出すと私の傷が開くのでここまでにしよう。
それにしても………本当に…………
「………いちばん可愛いのは千花だよ」
「ん?なんか言った?」
「何でもないっ」
私はウサギを離してやると、上目遣いで私を見つめる千花の頬にキスをした。
───そうだよ。私には千花がいる。
もう、他にはなにも要らない。
「はしゃぎすぎると後でバテるよ、ノゾミお姉ちゃん」
私は千花の手を引っ張り、小動物と触れあえる『ふれあい広場』へと向かっていく。
パンフレットによると、ふれあい広場ではうさぎとかモルモットとか、そういった類いの小動物と遊んだりエサをあげられたりすることができるのだ。
私はすっかり子供のようにはしゃぎ、千花を見る。
千花はそんな私を見て、姉どころかまるで母親のように優しく微笑む。
私の方がお姉ちゃんなのだが、これじゃどっちがお姉ちゃんか解らない。
「見てみて!うさちゃん可愛いよ!」
ふれあい広場に入ると、私は駆け寄ってきたウサギを抱き上げる。
ここの小動物たちは人間に慣れているのか、人懐っこく、私たちを見るや否やすり寄ってきた。
「かわいいね、本当に」
千花はそんな私を見て、微笑んだ。
彼女に着せたのは理緒から借りた洋服。
白いファー付きのコートと丈の短いミニスカート。
私には着こなせなかったのだが、やっぱり千花には似合ってる。
やっぱり素材の良さが私なんかとは段違い。
前にノエルちゃんがよく着ている洋服を着たところ、勝利くんやセッテを中心に『ノゾミにはお上品な服は似合わない』と言われたことがあるのだけど………まぁ、いいや。
思い出すと私の傷が開くのでここまでにしよう。
それにしても………本当に…………
「………いちばん可愛いのは千花だよ」
「ん?なんか言った?」
「何でもないっ」
私はウサギを離してやると、上目遣いで私を見つめる千花の頬にキスをした。
───そうだよ。私には千花がいる。
もう、他にはなにも要らない。