3話:ナカムラ、ヒーロー辞めるってよ……ってそこまでは言ってない!
「フハハハハハ!勝負あったな仮面ライダー!」
「………あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぐおっ!?」
グリグリと私の頭を踏みつけるモンキーマン。
しかし誰かの叫び声と共に私の頭を踏みつけていた足が離れる。
何が起こったかは分からない。
だが体を起こしてみるとそこには………
「ノゾミお姉ちゃんだよね!?大丈夫!?」
「千花!?」
そう、先に帰るように言った千花がそこにいたのだ。
どうやら千花が奴に体当たりして私を助けてくれたようだ。
「バカ!なんで来たの!?」
「だってあんな爆発が起こったのにノゾミお姉ちゃんを放っておいて帰れないよ!!」
どこかで何度もやったようなありきたりなやり取り。
まるで傷でもなめあうようなそんなやり取り。
ウェズペリアではこんなやり取りばっかりしてたような…………でも、ジニアがこれを見たら『虫酸が走る』と一蹴するんだろうな。
でも……たとえそれが『傷の舐めあい』でも………。
「…………下がってて、千花」
「ノゾミお姉ちゃん………」
ゆっくりと立ち上がり、目の前の敵を見据える。
私の右手にはエクスライザー。
左腕にはカプセルホルダーが装着されている。
メンテナンスが終わったホープドライバーと共に勝利くんから預かったものだ。
「………千花は、私が護る」
《ウィザード!》《ポッピー!》
起動させたカプセルをホルダーに装填していく。
そしてエクスライザーのトリガーを引き、アクティブモードに移行。
『………待って!今の貴女じゃ………!!』
────声が聞こえる。
甲高いアニメ声の女の声。
起動したカプセルに宿った者の声だ。
でも……………知ったことか。
私は『希望の担い手』。
今までだって何度も窮地を乗り越えてきたんだ………。
今回だって、きっと………
「変身!!」
《デュアルフュージョン!ホープ!プリティ☆のぞみん!!》
《ドリーミングガール♪プリーズ!
マジカル☆ボリューション♪
乙女はいーつも♪ピプペポパニック♪
サイコーーー!!》
カプセルのリードと共にトリガーを引く。
その瞬間、魔法衣と装甲が衣服と共に弾け飛び、私の体が光に包まれる。
そしてコスチュームが再構成され…………
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!!
魔法少女プリティ☆のぞみん!
みーんなに希望を届けるだっちゃ♪」
「「「「「…………ゑ?」」」」」
「え?………って、え?
なんだっちゃ?そのリアクション?」
またもや私の意識とは関係なく、口が勝手に動き言葉が紡がれる。
千花も、敵である怪人たちも困惑しきった表情。
そりゃそうだ………私もこんなふざけた奴が出てきたら同じようなリアクションするさ。
「隙ありっ!」
「だっちゃっ!?」
べちょっ
私の視界が真っ暗になり何かが私の顔に叩きつけられた。
「うぇっ!?なんだっちゃ!?この黒いものは!?ていうか臭っ!?
なんだっちゃ!?千花!これは…………」
私はこの黒いナニカを手でぬぐい顔に叩きつけられた物体の正体を千花に訪ねる。
千花の顔はひきつっている。
そして………………………
「うーん…………………
………………
…………………………………………こ」
───瞬間、千花は光速と見紛うような速さで私から離れる。
それで、私はその黒いナニカの正体を察した。
………ていうか薄々察してた。
「グエーーーーーッ!!
ばっちぃだっちゃーーーーー!!!」
私は悶えた。とにかく悶えた。
これは直接攻撃ではない。むしろ精神攻撃の類いでしょこれ!!
ていうかどうしてこんな扱いなの私!?
ど"お"し"て"だ"よ"お"お"お"お"お"!!!
「………あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぐおっ!?」
グリグリと私の頭を踏みつけるモンキーマン。
しかし誰かの叫び声と共に私の頭を踏みつけていた足が離れる。
何が起こったかは分からない。
だが体を起こしてみるとそこには………
「ノゾミお姉ちゃんだよね!?大丈夫!?」
「千花!?」
そう、先に帰るように言った千花がそこにいたのだ。
どうやら千花が奴に体当たりして私を助けてくれたようだ。
「バカ!なんで来たの!?」
「だってあんな爆発が起こったのにノゾミお姉ちゃんを放っておいて帰れないよ!!」
どこかで何度もやったようなありきたりなやり取り。
まるで傷でもなめあうようなそんなやり取り。
ウェズペリアではこんなやり取りばっかりしてたような…………でも、ジニアがこれを見たら『虫酸が走る』と一蹴するんだろうな。
でも……たとえそれが『傷の舐めあい』でも………。
「…………下がってて、千花」
「ノゾミお姉ちゃん………」
ゆっくりと立ち上がり、目の前の敵を見据える。
私の右手にはエクスライザー。
左腕にはカプセルホルダーが装着されている。
メンテナンスが終わったホープドライバーと共に勝利くんから預かったものだ。
「………千花は、私が護る」
《ウィザード!》《ポッピー!》
起動させたカプセルをホルダーに装填していく。
そしてエクスライザーのトリガーを引き、アクティブモードに移行。
『………待って!今の貴女じゃ………!!』
────声が聞こえる。
甲高いアニメ声の女の声。
起動したカプセルに宿った者の声だ。
でも……………知ったことか。
私は『希望の担い手』。
今までだって何度も窮地を乗り越えてきたんだ………。
今回だって、きっと………
「変身!!」
《デュアルフュージョン!ホープ!プリティ☆のぞみん!!》
《ドリーミングガール♪プリーズ!
マジカル☆ボリューション♪
乙女はいーつも♪ピプペポパニック♪
サイコーーー!!》
カプセルのリードと共にトリガーを引く。
その瞬間、魔法衣と装甲が衣服と共に弾け飛び、私の体が光に包まれる。
そしてコスチュームが再構成され…………
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!!
魔法少女プリティ☆のぞみん!
みーんなに希望を届けるだっちゃ♪」
「「「「「…………ゑ?」」」」」
「え?………って、え?
なんだっちゃ?そのリアクション?」
またもや私の意識とは関係なく、口が勝手に動き言葉が紡がれる。
千花も、敵である怪人たちも困惑しきった表情。
そりゃそうだ………私もこんなふざけた奴が出てきたら同じようなリアクションするさ。
「隙ありっ!」
「だっちゃっ!?」
べちょっ
私の視界が真っ暗になり何かが私の顔に叩きつけられた。
「うぇっ!?なんだっちゃ!?この黒いものは!?ていうか臭っ!?
なんだっちゃ!?千花!これは…………」
私はこの黒いナニカを手でぬぐい顔に叩きつけられた物体の正体を千花に訪ねる。
千花の顔はひきつっている。
そして………………………
「うーん…………………
………………
…………………………………………こ」
───瞬間、千花は光速と見紛うような速さで私から離れる。
それで、私はその黒いナニカの正体を察した。
………ていうか薄々察してた。
「グエーーーーーッ!!
ばっちぃだっちゃーーーーー!!!」
私は悶えた。とにかく悶えた。
これは直接攻撃ではない。むしろ精神攻撃の類いでしょこれ!!
ていうかどうしてこんな扱いなの私!?
ど"お"し"て"だ"よ"お"お"お"お"お"!!!