3話:ナカムラ、ヒーロー辞めるってよ……ってそこまでは言ってない!
───
「はぁ………はぁ………酷い目に遭った」
「の、ノゾミちゃん……大丈夫?」
昼時を過ぎた頃。
あれから私は体格が似ているノエルちゃんのおさがりを借りて仕事をしていたのだが、皿を割ったり、オーダーを間違えたり……。
気持ちが空振り、失敗ばかりしてしまった。
そして千花は私のミスを的確にカバーしてくれたおかげでなんとかなったのだが、これじゃどちらが先輩か分からない。
………ホントに最悪だ。
「もしかして疲れてる?無理しない方がいいんじゃない?」
セッテが心配そうな顔をして私の顔を覗きこむ。
まぁ………セッテには言えないけど昨日の夜の時点で色々あったし、疲れてないと言えば嘘になる。
でも……今日は千花の初仕事の日なんだ。
昨日情けないところを見せてしまった以上、ここで挽回しなきゃなんだけど……。
「ノゾミお姉ちゃん!こういうときこそスマイルだよ!」
私を励ましているつもりなのか、千花が私の頬を人差し指でつつく。
「す、スマイル………」
「そっ!
楽しいから笑うんじゃなくて笑うから楽しいんだよ!
…………スマイルスマイル♪」
「そっ、そうなんだ………やってみる!
ハハハハ!ハハハハ!!」
正直長らく心の底から笑ったことはなかったので、少々わざとらしくなったかもしれない。
それでも千花の言葉を信じて笑い声を上げて笑ってみたのだけど…………
「のっ………ノゾミ…………!」
セッテが顔をひきつらせ、私から離れていく。
「…………あ、あはは」
次は顔をひきつらせた理緒がそーっと離れていく。
え、なんで…………?
そして、ノエルちゃんに至っては…………。
「イヤーーーー!!バケモノーーー!!!」
「へっ!?なんで!?」
私の笑顔を見た途端泣きだしたノエルちゃん。
いやいやなんで!?whyなぜ!?
コレには私も思わず笑顔を作るのをやめてしまう。
「の、ノゾミお姉ちゃん…………
ちょっとだけね、ホントにちょっとだけなんだけど…………
…………笑顔が怖いよ。間違いなく放送事故レベル」
千花が冷や汗をかきながら一言。
………うーん、私は自分の顔を見れないから分からないけど………そんなに怖いかな?
「はぁ………はぁ………酷い目に遭った」
「の、ノゾミちゃん……大丈夫?」
昼時を過ぎた頃。
あれから私は体格が似ているノエルちゃんのおさがりを借りて仕事をしていたのだが、皿を割ったり、オーダーを間違えたり……。
気持ちが空振り、失敗ばかりしてしまった。
そして千花は私のミスを的確にカバーしてくれたおかげでなんとかなったのだが、これじゃどちらが先輩か分からない。
………ホントに最悪だ。
「もしかして疲れてる?無理しない方がいいんじゃない?」
セッテが心配そうな顔をして私の顔を覗きこむ。
まぁ………セッテには言えないけど昨日の夜の時点で色々あったし、疲れてないと言えば嘘になる。
でも……今日は千花の初仕事の日なんだ。
昨日情けないところを見せてしまった以上、ここで挽回しなきゃなんだけど……。
「ノゾミお姉ちゃん!こういうときこそスマイルだよ!」
私を励ましているつもりなのか、千花が私の頬を人差し指でつつく。
「す、スマイル………」
「そっ!
楽しいから笑うんじゃなくて笑うから楽しいんだよ!
…………スマイルスマイル♪」
「そっ、そうなんだ………やってみる!
ハハハハ!ハハハハ!!」
正直長らく心の底から笑ったことはなかったので、少々わざとらしくなったかもしれない。
それでも千花の言葉を信じて笑い声を上げて笑ってみたのだけど…………
「のっ………ノゾミ…………!」
セッテが顔をひきつらせ、私から離れていく。
「…………あ、あはは」
次は顔をひきつらせた理緒がそーっと離れていく。
え、なんで…………?
そして、ノエルちゃんに至っては…………。
「イヤーーーー!!バケモノーーー!!!」
「へっ!?なんで!?」
私の笑顔を見た途端泣きだしたノエルちゃん。
いやいやなんで!?whyなぜ!?
コレには私も思わず笑顔を作るのをやめてしまう。
「の、ノゾミお姉ちゃん…………
ちょっとだけね、ホントにちょっとだけなんだけど…………
…………笑顔が怖いよ。間違いなく放送事故レベル」
千花が冷や汗をかきながら一言。
………うーん、私は自分の顔を見れないから分からないけど………そんなに怖いかな?