3話:ナカムラ、ヒーロー辞めるってよ……ってそこまでは言ってない!
──CHIKA SIDE ──
「ノゾミお姉ちゃん!!
……あー!もう!どこ行ったのさ!?」
何かを思い出したのか、ノゾミお姉ちゃんはアタシの手を振りほどき、何処かに走り去ってしまった。
アタシ……桜ノ宮 千花(さくらのみや ちか)は一人取り残された。
それはいいんだよ。
でもノゾミお姉ちゃん、明らかに様子おかしかったじゃん?
だからノゾミお姉ちゃんを探して走り回っているの。
「本当に……何処行ったのさ………!」
どういう訳だかアタシには記憶がない。
気がついたらアパートの一室にいた。
分かるのは自分が桜ノ宮 千花という名前とあの喫茶店……BATTOLERへの行き先だけ。
そして、アタシは『父と母の顔すら覚えていない』。
だからBATTOLERでノゾミお姉ちゃんと出会った時、アタシはノゾミお姉ちゃんに運命を感じた。
初対面のはずなのに、ずっと昔から知っているような感覚。
まるで離ればなれになった半身に再会したような……そんな感覚。
きっとノゾミお姉ちゃんと一緒にいればアタシはきっと自分が何者か分かるはず………。
そう思ったんだけど、ノゾミお姉ちゃんは繊細で何処か儚げで放っておけば壊れてなくなってしまいそう。
だから自分の事以前に、ノゾミお姉ちゃんを助けなきゃ!
「…………イヤァァァァァァァァァァ!!!」
「ノゾミお姉ちゃん!?」
公園の方からノゾミお姉ちゃんの悲鳴が聞こえてくる。
あそこにノゾミお姉ちゃんがいる!
アタシは走る。ひたすら走る。
そこにノゾミお姉ちゃんがいるのなら、私がやることはただひとつ。
──ノゾミお姉ちゃんはアタシが支えるんだ。
「ノゾミお姉ちゃん!!
……あー!もう!どこ行ったのさ!?」
何かを思い出したのか、ノゾミお姉ちゃんはアタシの手を振りほどき、何処かに走り去ってしまった。
アタシ……桜ノ宮 千花(さくらのみや ちか)は一人取り残された。
それはいいんだよ。
でもノゾミお姉ちゃん、明らかに様子おかしかったじゃん?
だからノゾミお姉ちゃんを探して走り回っているの。
「本当に……何処行ったのさ………!」
どういう訳だかアタシには記憶がない。
気がついたらアパートの一室にいた。
分かるのは自分が桜ノ宮 千花という名前とあの喫茶店……BATTOLERへの行き先だけ。
そして、アタシは『父と母の顔すら覚えていない』。
だからBATTOLERでノゾミお姉ちゃんと出会った時、アタシはノゾミお姉ちゃんに運命を感じた。
初対面のはずなのに、ずっと昔から知っているような感覚。
まるで離ればなれになった半身に再会したような……そんな感覚。
きっとノゾミお姉ちゃんと一緒にいればアタシはきっと自分が何者か分かるはず………。
そう思ったんだけど、ノゾミお姉ちゃんは繊細で何処か儚げで放っておけば壊れてなくなってしまいそう。
だから自分の事以前に、ノゾミお姉ちゃんを助けなきゃ!
「…………イヤァァァァァァァァァァ!!!」
「ノゾミお姉ちゃん!?」
公園の方からノゾミお姉ちゃんの悲鳴が聞こえてくる。
あそこにノゾミお姉ちゃんがいる!
アタシは走る。ひたすら走る。
そこにノゾミお姉ちゃんがいるのなら、私がやることはただひとつ。
──ノゾミお姉ちゃんはアタシが支えるんだ。