3話:ナカムラ、ヒーロー辞めるってよ……ってそこまでは言ってない!
「………この私、戦闘妖精ナカムラⅡの治療は迅速かつ正確。
人工知能の思考速度と職人並みの精密さ。
もはやこの私に敵はない!!」
「あばばばばばばばばば!!!」
折れた前歯二本の隣の歯を削り、『アルジネート』なる桃色の印象材で歯形をとる。
セッテの治療をしている最中にセッテの石膏模型を制作し、その石膏模型を元に削った歯を軸として橋をかけるように義歯を作り上げる。
勝利くん曰く、この義歯は『ブリッジ』といい、歯の欠損はこうやって治すんだそうな。
………ってセッテが汚いアへ顔をさらさなきゃならないくらい酷いことされてるんだけど!?
「治療完了。治療完了」
「アへァへァアへァへァ…………」
「セッテが壊れたーーーーーー!!!」
あまりに迅速な荒療治にセッテは治療台から解放されるとその場に横たわってしまう。
こんなの、あんまりだよォ!
「次は誰を治療しましょうか」
「ノンたんいってこい」
私は勝利くんに背中を押される形で戦闘妖精の前に立ってしまう。
直後、戦闘妖精に私の体は拘束されてしまう。
…………ってなんで!?
「近くにいたァ………お前が悪い」
戦闘妖精に拘束された私をみてニヤリと笑う勝利くん。
無駄に歯が白いのがなんか腹立つ。
「ノゾミ・ナカムラ。
左上7番にカリエスを確認。
これより治療を開始します」
勝利くんによると、『カリエス』とは『う蝕』といい細菌が糖を由来とする酸によって歯を脱灰されることで歯に穴が空いた状態であり、俗に言う『虫歯』というやつらしい。
あー……そういえばなんか最近歯が痛かったからNSで誤魔化してたんだよね………。
って!?まさか私もセッテみたいな目に遭うの!?
「ノンたん、奥歯とはいえ女の子が虫歯ありってのはアウトだろ。
そりゃモテねーわぁ………
まっ、しっかり治してもらうんだな!'`,、('∀`) '`,、」
「ちょっと待って!歯医者はヤダ!
虫歯なんてNSと魔法で………!」
「そんなご都合主義で虫歯を治そうとは愚の骨頂。
…………治療を開始します」
「ど"お"し"て"だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!」
しかし私のチカラを『ご都合主義』『愚の骨頂』と一蹴すれば戦闘妖精は強引にデカいドリルを口の中に突っ込み、強引に治療を開始する。
あぁ、なんか………
お父さんとお母さんの姿が見える。
あぁ…………これが走馬灯ってやつか。
なんか意識がァァァァ……………。
って何この扱い!?
ど" お" し" て" だ" よ" お" お" お" お" !!
人工知能の思考速度と職人並みの精密さ。
もはやこの私に敵はない!!」
「あばばばばばばばばば!!!」
折れた前歯二本の隣の歯を削り、『アルジネート』なる桃色の印象材で歯形をとる。
セッテの治療をしている最中にセッテの石膏模型を制作し、その石膏模型を元に削った歯を軸として橋をかけるように義歯を作り上げる。
勝利くん曰く、この義歯は『ブリッジ』といい、歯の欠損はこうやって治すんだそうな。
………ってセッテが汚いアへ顔をさらさなきゃならないくらい酷いことされてるんだけど!?
「治療完了。治療完了」
「アへァへァアへァへァ…………」
「セッテが壊れたーーーーーー!!!」
あまりに迅速な荒療治にセッテは治療台から解放されるとその場に横たわってしまう。
こんなの、あんまりだよォ!
「次は誰を治療しましょうか」
「ノンたんいってこい」
私は勝利くんに背中を押される形で戦闘妖精の前に立ってしまう。
直後、戦闘妖精に私の体は拘束されてしまう。
…………ってなんで!?
「近くにいたァ………お前が悪い」
戦闘妖精に拘束された私をみてニヤリと笑う勝利くん。
無駄に歯が白いのがなんか腹立つ。
「ノゾミ・ナカムラ。
左上7番にカリエスを確認。
これより治療を開始します」
勝利くんによると、『カリエス』とは『う蝕』といい細菌が糖を由来とする酸によって歯を脱灰されることで歯に穴が空いた状態であり、俗に言う『虫歯』というやつらしい。
あー……そういえばなんか最近歯が痛かったからNSで誤魔化してたんだよね………。
って!?まさか私もセッテみたいな目に遭うの!?
「ノンたん、奥歯とはいえ女の子が虫歯ありってのはアウトだろ。
そりゃモテねーわぁ………
まっ、しっかり治してもらうんだな!'`,、('∀`) '`,、」
「ちょっと待って!歯医者はヤダ!
虫歯なんてNSと魔法で………!」
「そんなご都合主義で虫歯を治そうとは愚の骨頂。
…………治療を開始します」
「ど"お"し"て"だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!」
しかし私のチカラを『ご都合主義』『愚の骨頂』と一蹴すれば戦闘妖精は強引にデカいドリルを口の中に突っ込み、強引に治療を開始する。
あぁ、なんか………
お父さんとお母さんの姿が見える。
あぁ…………これが走馬灯ってやつか。
なんか意識がァァァァ……………。
って何この扱い!?
ど" お" し" て" だ" よ" お" お" お" お" !!