3話:ナカムラ、ヒーロー辞めるってよ……ってそこまでは言ってない!
「うーん……それにしてもお腹すいたねぇ。
………三角チョコパイ、どっち食べよう?」
自己紹介も終わり、ようやく落ち着いた頃………。
未だに粗大ゴミの如く山姥とフルシェイクが床に横たわっているが、千花はお構い無しにカウンター席に、某ファーストフード店の紙袋を開き三角形のチョコパイを2つ並べる。
これが、奴らにネタを与えてしまったようで……。
「………お嬢さん。クッキー&クリーム、試してよ」
そのチョコレートの甘い匂いとパイの香ばしい匂いにつられるように起き上がるフルシェイク……じゃなくて勇騎さん。
そして、無駄にいい声で何処からともなく三角形のチョコパイをすすめる。
エライ唐突だなオイ!!
「待てよ、黒が好きだって言えよ」
それを見た勝利くんも勇騎さんとは違う三角形のチョコパイを千花にすすめはじめる。
こっちも無駄にいい声だけど………なんでコイツら張り合ってんの?
「選べない………!」
「「食べ比べちゃう?」」
ふたりのイケメン……もといバカ共が薦めるスイーツを前に、目を輝かせる千花。
ていうか、この3人無駄にチームワークいいよね!
なんなの!?楽屋で打ち合わせでもしてたの!?
ていうか、コイツら重症患者なのに元気だなオイ!!
「じゃあクッキー&クリームから!」
「ははっ」
まるでCMか何かのように、千花は勇騎さんが薦めた方を食べる。
「黒も!」
「ハイハイ」
そして、勝利くんに促されるまま千花はもうひとつのチョコパイをかじる。
「うーん!おいしー!」
「「フフンフッフッフー」」
「だから………何このカオス?CMかよ」
説明を………と思ったけど、説明してくれる人はどこにもいやしない。
セッテも今は歯抜けとなり、床で横たわる間抜けと化した。
「あぁ………こんなときに“フェイトさん”がいればなぁ…………」
ふと、私の世界や他の世界で一緒に戦ってきた仲間のことを思い出す。
“フェイト・T・T・アーチャー”。
彼女も頼れる仲間であり、そして仮面ライダーなのだが、私の世界は私の世界に関わったライダーたちやその他の仲間と共に完全に消滅した。
そのため、彼女がこの世界にいる保証はない。
だけど、信じたい………信じたいんだけど………。
「ん?……どうしたの?ノゾミお姉ちゃん?」
「あっ………なんでもない。なんでもないから!」
そうだよね、今は………考えてる場合じゃないよね。
………三角チョコパイ、どっち食べよう?」
自己紹介も終わり、ようやく落ち着いた頃………。
未だに粗大ゴミの如く山姥とフルシェイクが床に横たわっているが、千花はお構い無しにカウンター席に、某ファーストフード店の紙袋を開き三角形のチョコパイを2つ並べる。
これが、奴らにネタを与えてしまったようで……。
「………お嬢さん。クッキー&クリーム、試してよ」
そのチョコレートの甘い匂いとパイの香ばしい匂いにつられるように起き上がるフルシェイク……じゃなくて勇騎さん。
そして、無駄にいい声で何処からともなく三角形のチョコパイをすすめる。
エライ唐突だなオイ!!
「待てよ、黒が好きだって言えよ」
それを見た勝利くんも勇騎さんとは違う三角形のチョコパイを千花にすすめはじめる。
こっちも無駄にいい声だけど………なんでコイツら張り合ってんの?
「選べない………!」
「「食べ比べちゃう?」」
ふたりのイケメン……もといバカ共が薦めるスイーツを前に、目を輝かせる千花。
ていうか、この3人無駄にチームワークいいよね!
なんなの!?楽屋で打ち合わせでもしてたの!?
ていうか、コイツら重症患者なのに元気だなオイ!!
「じゃあクッキー&クリームから!」
「ははっ」
まるでCMか何かのように、千花は勇騎さんが薦めた方を食べる。
「黒も!」
「ハイハイ」
そして、勝利くんに促されるまま千花はもうひとつのチョコパイをかじる。
「うーん!おいしー!」
「「フフンフッフッフー」」
「だから………何このカオス?CMかよ」
説明を………と思ったけど、説明してくれる人はどこにもいやしない。
セッテも今は歯抜けとなり、床で横たわる間抜けと化した。
「あぁ………こんなときに“フェイトさん”がいればなぁ…………」
ふと、私の世界や他の世界で一緒に戦ってきた仲間のことを思い出す。
“フェイト・T・T・アーチャー”。
彼女も頼れる仲間であり、そして仮面ライダーなのだが、私の世界は私の世界に関わったライダーたちやその他の仲間と共に完全に消滅した。
そのため、彼女がこの世界にいる保証はない。
だけど、信じたい………信じたいんだけど………。
「ん?……どうしたの?ノゾミお姉ちゃん?」
「あっ………なんでもない。なんでもないから!」
そうだよね、今は………考えてる場合じゃないよね。