3話:ナカムラ、ヒーロー辞めるってよ……ってそこまでは言ってない!
「あぁぁぁぁぁぁ!!俺の!俺のハンカチがァァァァァァ!ブハァァァァッ!!」
「勇騎さァァァァァァん!!」
お気に入りのハンカチをセッテの前歯により引き裂かれた勇騎さんは絶叫。
そして傷が開いたのか噴水の如く喀血する。
…………何このカオス。
「ノゾミ………!なんで……私という存在がありながらァァァ………!」
前歯が上下共に欠損し、血の涙を流しながら私たちに詰め寄るセッテ。
怖いというか……ここまできたら流石に笑えてくる。
て言うか勝利くんは笑い転げてる。
「せ、セッテ………いや、ちょっと待って前歯が無くなって顔がエライコトになってるから。ホラ」
これに耐えきれず、私は近くに置いてあった手鏡をセッテに見せる。
「いっ………イヤァァァァァァァァァァ!!
何このバケモノ!?誰これ!?」
「いや、あんただけど」
「イヤァァァァァァァァァァァァァ!!」
まるでトドメでもささんがばかりに千花が一言添えれば、セッテは勇騎さんに掴みかかり………
「今すぐ私の歯を治せェェェェ!!」
「俺歯科技士でもなけりゃ歯科医師でもないからな!?て言うか人のハンカチ引きちぎっておいてそれはねーだろ!?」
「黙れェェェェェェェェ!!」
キャラが煮崩れたセッテの猛攻は留まることを知らず、勇騎さんの両肩をつかんでは激しく……とにかく激しく揺する。
これぞまさに…………フルシェイク呼道・ダシの素バージョン。
「フルシェイクマッチデース………」
………ホラ、言ってる間に勇騎さん壊れちゃった。
「あー……これじゃセッテの歯治んないわ」
「えっ!?」
いやー……えっ!?じゃないからね。
私もこれには呆れることしかできないわ。
そして前歯のない、山姥のようなセッテは………流石に…………ねぇ。
「アァァァァァァァァァァァァ!!
起きろォォォォォ!
今すぐ起きろ呼道勇騎ィィィィィィ!!」
「今フルシェイク桐生のこと考えてる」
「ふざけるなァァァァァァァァァ!!!」
再び壊れたフルシェイク呼道の両肩を掴み、フルフルシェイク……いや、フルパワーで揺する山姥クロハラ。
…………だから何このカオス。
しかし、その瞬間…………
《恥をシリナサーーーイ!!》
「「ベブッ!?」」
セッテと勇騎さんの頭上に巨大なタライが落ちてくる。
タライの直撃をくらい、セッテと勇騎さんの体が地面に崩れ落ちる。
「………ふたりとも、煩い」
セッテと勇騎さんが崩れ落ちた先には、ドングリを模した錠前を構えたノエルちゃん。
そして、少しムッとした顔をしている。
あー……ゴメンね、ノエルちゃん。うるさくして。
「プッ………!あははははははは!」
その様子を見て千花が笑いだした。
確かにこんなバカみたいな光景を見せられれば笑いますよねー……。
「なんか、ゴメンね?」
「ううん。そうじゃないの、ノゾミお姉ちゃん。
ここの人たち、本当に面白いね!楽しく働けそう!」
「そっ、そっかー……よ、よかったよ………
あはっ、あはははははは………」
ま、まぁ………何はともあれ。
本人が安心して働けそうならそれでいっか。
「勇騎さァァァァァァん!!」
お気に入りのハンカチをセッテの前歯により引き裂かれた勇騎さんは絶叫。
そして傷が開いたのか噴水の如く喀血する。
…………何このカオス。
「ノゾミ………!なんで……私という存在がありながらァァァ………!」
前歯が上下共に欠損し、血の涙を流しながら私たちに詰め寄るセッテ。
怖いというか……ここまできたら流石に笑えてくる。
て言うか勝利くんは笑い転げてる。
「せ、セッテ………いや、ちょっと待って前歯が無くなって顔がエライコトになってるから。ホラ」
これに耐えきれず、私は近くに置いてあった手鏡をセッテに見せる。
「いっ………イヤァァァァァァァァァァ!!
何このバケモノ!?誰これ!?」
「いや、あんただけど」
「イヤァァァァァァァァァァァァァ!!」
まるでトドメでもささんがばかりに千花が一言添えれば、セッテは勇騎さんに掴みかかり………
「今すぐ私の歯を治せェェェェ!!」
「俺歯科技士でもなけりゃ歯科医師でもないからな!?て言うか人のハンカチ引きちぎっておいてそれはねーだろ!?」
「黙れェェェェェェェェ!!」
キャラが煮崩れたセッテの猛攻は留まることを知らず、勇騎さんの両肩をつかんでは激しく……とにかく激しく揺する。
これぞまさに…………フルシェイク呼道・ダシの素バージョン。
「フルシェイクマッチデース………」
………ホラ、言ってる間に勇騎さん壊れちゃった。
「あー……これじゃセッテの歯治んないわ」
「えっ!?」
いやー……えっ!?じゃないからね。
私もこれには呆れることしかできないわ。
そして前歯のない、山姥のようなセッテは………流石に…………ねぇ。
「アァァァァァァァァァァァァ!!
起きろォォォォォ!
今すぐ起きろ呼道勇騎ィィィィィィ!!」
「今フルシェイク桐生のこと考えてる」
「ふざけるなァァァァァァァァァ!!!」
再び壊れたフルシェイク呼道の両肩を掴み、フルフルシェイク……いや、フルパワーで揺する山姥クロハラ。
…………だから何このカオス。
しかし、その瞬間…………
《恥をシリナサーーーイ!!》
「「ベブッ!?」」
セッテと勇騎さんの頭上に巨大なタライが落ちてくる。
タライの直撃をくらい、セッテと勇騎さんの体が地面に崩れ落ちる。
「………ふたりとも、煩い」
セッテと勇騎さんが崩れ落ちた先には、ドングリを模した錠前を構えたノエルちゃん。
そして、少しムッとした顔をしている。
あー……ゴメンね、ノエルちゃん。うるさくして。
「プッ………!あははははははは!」
その様子を見て千花が笑いだした。
確かにこんなバカみたいな光景を見せられれば笑いますよねー……。
「なんか、ゴメンね?」
「ううん。そうじゃないの、ノゾミお姉ちゃん。
ここの人たち、本当に面白いね!楽しく働けそう!」
「そっ、そっかー……よ、よかったよ………
あはっ、あはははははは………」
ま、まぁ………何はともあれ。
本人が安心して働けそうならそれでいっか。