───午後15時30分。


あれから他の仲間たちが帰ってきて、私と勝利くん、それから他の仲間たちも集まってきた。


勇騎さんと将さんは重症であり車椅子だ。




「えーっと。みんなに紹介したい人がいるよー」


松葉杖をついた勝利くんがここにいる仲間たちに話しかける。


仲間たちと言ってもガンバライジング社の任務でいない仲間が多いため、ここにいるのは重症の3人と私を除いてはセッテ、理緒、輝くんくらいだ。

毅さんもアルも神崎さんも、ガンバライジング社のミッションに行ってしまっているため、今戦えるのは私たち４人だけ……。

このままRe:BUILDの襲撃などなければいいと、甘いことすら考えてしまう。



「はいっ！明日からBATTOLERで働きます桜ノ宮千花です！よろしくお願いしますっ！」



私たちに朝ごはんを作ってくれた少女……千花が自己紹介を始める。


琥珀色の済んだ瞳が私を捉えて離さない。



先程からずっと彼女に感じていた、どこか懐かしいこの感じ……なんだろう？



それに誰かに似てるんだ……容姿とか性格とかそんなものではなくて………もっと深いところが…………。



他のみんなが自己紹介をしていくなか、私はずっと彼女の顔を見つめていた。







「んー？どうしたのノゾミ姉ちゃん？」


「ノゾミ姉ちゃん！？」


………彼女がそれに気付き、私の顔を覗きこんできた時までは。