2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!
─────
はい、回想おわりー。
………って、何思い出させるのさ!
私たちふたりは思わず箸を止めてしまった。
「「思い出すべきじゃなかった………」」
───その認識だけは共通。
たしかに食べていた時はこの世のものとは思えないほど美味しかったのだけど、あれの正体は…………うん。
……ていうかおつゆの黄金色どっから出てきた!?
「……ま、まぁ。安心しなって。
それを作ってたところ見てたけどそんなアブナイものは使ってないから」
「そうなんだ…………」
すっかりアブナイもの扱いされているヒューマンのダシ、勇騎さん。
私はあの出来事以来、影で勇騎さんを『ダシの素』というあだ名で呼んでいる。
「………ていうか、このご飯作ったの誰さ?
理緒たちって今お買い物行ってるんだよね?」
こんなにも朝食が熱々で美味しいご飯を作れるのは理緒と神崎さん、それからダシの素くらいしか思い付かない。
だけど、その3人の姿は見当たらないし理緒が出かける前に作ったとしても、こんなに熱々にはならないだろう。
「あー……それなんだけど。
明日からここのお店で働きたいって女の子がいてさ……その子が作ったんだよ」
「………そっ、アタシがね!」
私たち以外でこの喫茶店で働きたいという人が現れたのも驚きだが、台所から聞こえる少し幼い声と共に顔を出した相手に私は少し驚いてしまう。
はじめて会ったはずなのに、どこか懐かしくて。
何故か他人に思えない……なんか深いところで繋がっている感じ。
なんだろう……久しぶりに帰った故郷で小さい頃に遊んだ幼なじみに会った、そんな感覚に似ているのだろうか。
「えっと………紹介するな。
この子が明日からうちで働く桜ノ宮 千花(さくらのみや ちか)ちゃんだ」
「よろしくね!」
銀髪を弄り、私を見つめる琥珀の瞳。
それら全てが私をとらえて離さない。
桜ノ宮 千花と名乗る彼女は一体何者なのか……今の私には分からない。
でも……なんで。なんでこんなに懐かしいのかな?
「よ、よろしく…………」
これが彼女……千花との出会い。
忘れられない出会いと別れの始まりだったのだ。
TO BE CONTINUED……………
はい、回想おわりー。
………って、何思い出させるのさ!
私たちふたりは思わず箸を止めてしまった。
「「思い出すべきじゃなかった………」」
───その認識だけは共通。
たしかに食べていた時はこの世のものとは思えないほど美味しかったのだけど、あれの正体は…………うん。
……ていうかおつゆの黄金色どっから出てきた!?
「……ま、まぁ。安心しなって。
それを作ってたところ見てたけどそんなアブナイものは使ってないから」
「そうなんだ…………」
すっかりアブナイもの扱いされているヒューマンのダシ、勇騎さん。
私はあの出来事以来、影で勇騎さんを『ダシの素』というあだ名で呼んでいる。
「………ていうか、このご飯作ったの誰さ?
理緒たちって今お買い物行ってるんだよね?」
こんなにも朝食が熱々で美味しいご飯を作れるのは理緒と神崎さん、それからダシの素くらいしか思い付かない。
だけど、その3人の姿は見当たらないし理緒が出かける前に作ったとしても、こんなに熱々にはならないだろう。
「あー……それなんだけど。
明日からここのお店で働きたいって女の子がいてさ……その子が作ったんだよ」
「………そっ、アタシがね!」
私たち以外でこの喫茶店で働きたいという人が現れたのも驚きだが、台所から聞こえる少し幼い声と共に顔を出した相手に私は少し驚いてしまう。
はじめて会ったはずなのに、どこか懐かしくて。
何故か他人に思えない……なんか深いところで繋がっている感じ。
なんだろう……久しぶりに帰った故郷で小さい頃に遊んだ幼なじみに会った、そんな感覚に似ているのだろうか。
「えっと………紹介するな。
この子が明日からうちで働く桜ノ宮 千花(さくらのみや ちか)ちゃんだ」
「よろしくね!」
銀髪を弄り、私を見つめる琥珀の瞳。
それら全てが私をとらえて離さない。
桜ノ宮 千花と名乗る彼女は一体何者なのか……今の私には分からない。
でも……なんで。なんでこんなに懐かしいのかな?
「よ、よろしく…………」
これが彼女……千花との出会い。
忘れられない出会いと別れの始まりだったのだ。
TO BE CONTINUED……………