2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!

「……って!!なにしてるんですかァァァ!!」


蛆虫の如く床で蠢いていた私だが起き上がると勇騎さんにツッコミを入れる。

どこから突っ込んでいいか分からないが、ツッコまなきゃいられない!



「アハッ………アハハ…………。


あぁ…………刻が見える」


だっ、ダメだ。この人早くなんとかしないと………。


何て言うか勇騎さん、もう目が逝ってる。




「かっ、勝利ィィィっ!!」


そしてこんな馬鹿げたこと考えるのはもう1人しかいない。

椿 勝利だ!

私は店内にいるであろうあのバカを探しに行こうと台所を出ようとするが、台所に出た瞬間、勝利くんに出くわす。




「あんたかこれやっ「ノンたん、俺はこの光景を見るの、三度目だよ」


青ざめた表情カオで放つ衝撃の真実。


どうやら今回以外にも2回このイカれた光景を見たのだと言う。





「ど"う"し"て"だ"よ"ぉ"ぉ"お"!!」



───本当にこの一言に尽きる。



私は頭を抱えて軟体生物のように体をくねらせる。


もう、私の理解出来る許容範囲などとっくに超えている。





「………ノンたん、これが現実だ」


「やかましいっ!!じゃあ誰がこんな………」


「神崎さん」


勝利くんの口から語られる真犯人。

あぁ、現実的に一番やることが出来るのは奴だ。




「あ"の"野"郎"………………!!」


私の貴重な涙を汚した奴だけは許さん!

私は店内に戻ると神崎さんに詰め寄る。




「神崎さん……………!!」



「おぉ、ノゾミ!たくさん食べてくれて助かったぜ!」






「お前の血は何色だァァァァァ…………!!」





「HA☆HA☆HA………。


の、ノゾミちゃーん?


顔がブルドッグみたいになってるよー?


かわいい顔がめっちゃブッサイクになってるよー?


ど、どうしたー?


ちょ、怖いからその顔やめてー?


ね、落ち着こう。落ち着こうぜ。なっ?」




「お前の血は……………





なぁぁぁに色だァァァァァァァァァ!!!」



こうして………


私の怒りは紅蓮の炎となり、神崎さんを文字通り燃やし尽くしたのでした。まる。


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