2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「ぐっ………!」


やがて、光が収まると爆炎の中から吹っ飛ばされ変身が解除された来栖と、キックの撃ち合いに押し負けたディケイドストロンガーが放り出される。


そして攻撃の撃ち合いに勝った俺とユライトは着地し、なおも構える。




「やるじゃないか………

流石はもうひとりのライダーの王と神龍と言ったところか」


打ち負けたというのに、余裕綽々のディケイドストロンガー。


まるで力量を試していただけといわんがばかりの態度。




「来栖、帰るぞ」


「ちっ…………!」


サイドハンドルを展開し、カードが排出されるとディケイドストロンガーは元のディケイドへと戻る。


同時に現れる銀色のオーロラカーテン。


奴らは撤退するつもりだ!




「ま、待て!!」


「………やめなさい」


追いかけようとする俺をユライトは俺の腕を掴むことで制止する。


今は無駄な戦いを避けろと言わんがばかりに。


そうだ………俺は敵を殲滅したいわけじゃない。


世界を救って仲間を護りたい。それだけだ。




「………っ………!」


「また会おう……じゃあな勇騎」


「覚えていろ……仮面ライダー共」


そして、ディケイド……いや士と来栖はオーロラカーテンの向こう側へと消えていったのだ。



何はともあれ……これでひとつの戦いは終わったのだ。
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