2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!

《ライフルモード!》

《アイススチーム!》

《スチームショット!バット……!》


「死ねーーーーーーーッッ!!」


手持ちの剣と銃を組み合わせ、ライフルにするとライフルから冷気を纏った弾丸を放つ。



──それは、ただの弾丸ではない。




《ビルド!バースト!》

《ダイヤモンド……!》


「っ………!」


カプセルを解放し、ビルドの持つアイテムの力を抽出。

それは地球上で最も硬いとされる物質・ダイヤモンドの成分。


それを前面に展開し盾を作り上げる。


絶対に突破できない強固な盾。



しかし………



「やべっ………!!」


貫通力を極限にまで高めた弾丸は、そんな盾すらを文字通り貫き突破する。


俺は慌てて後退するがそれだけでは終わらない。



「散れぇーーーーー!!」


ダイヤモンドの盾を文字通り貫通すると、弾丸はまるで散弾のように拡散し、無数の冷気を放つ蝙蝠のエネルギー体となり襲いかかる。


普通なら避けられないし防げない。


だが今のリベルなら…………!




「これなら………どうだ………!」


《ゴースト!バースト!》

《カイガン!ニュートン!》


解放される英雄の力。

万有引力を発見したアイザック・ニュートンの英霊が俺に宿る。


その瞬間、全ての蝙蝠たちは地面に叩きつけられる。


そう、ゴーストの力はこの世界で命を燃やし人類史に貢献した偉人たちに由来する力。



…………だからってニュートンが引力や斥力、エジソンが電撃を操れたり……ってのは少々飛躍している気がするが。




「なにっ!?」


「危なかったな………!」


…………危ない危ない。

下手をすればこちらもいつやられるかわかったものじゃない。



俺は再び刀をしっかり握りしめると、奴の出方を伺う。


カプセルの力で誤魔化せてはいるが、こちらも傷は深い。


だからこそ、だ。




───次の一撃で決着をつける!
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